川内原発が再稼働された。
戦争法案が衆院で強行採決され、成立が既成事実のように粛々と準備が進められている。
辺野古の米軍基地建設をゴリ押ししようとしている。
TPP交渉も進めようとしている。
いまでは背景に押しやられたように見える消費税10%への引き上げも控えている。
多くの国民の反対を押し切ってこれらの悪行を推し進めている安倍内閣はもはや死に体だ。
国会議員は国民から負託を受けて、立法府で仕事をするのが責務だ。
政権与党の議員諸君、反対の方が多いこれらの悪行を、一体いつまで安倍内閣という沈みそうな泥舟に乗って運命を共にしようというのか。
もう、国民は安倍内閣を支持しない。いつまでもしがみついていると、次の選挙では議席を得られない。
主権者は国民なのだ。
以前、僕は日本の若者よ、という文章を書いた。その後、若者はおろか、若いママや高齢者まで戦争法案反対の声を上げ始めた。
主権者たる国民が言う。
戦争法案は撤回しろ、原発は再稼働するな。辺野古に基地を建設するな。
国民の負託を受けた議員諸君はその声を聴く義務がある。
それに背くのは独裁者だ。
政権与党の議員諸君、独裁者から自由になろう。自らの良心と国民の声をよりどころに真の国民の代表になろう。
あの創価学会の会員達も戦争法案の声を上げ始めた。公明党のくびきから離れて、自分の頭で考えればそうならざるを得ない。
公明党の議員諸君、支持基盤を失えば、政権与党の立場も失わざるを得ない。遅すぎるが、今からでも泥船から逃げ出したらよかろう。
今日また米軍のヘリが沖縄で墜落事故を起こした。
電力は足りているのに原発再稼働を進めた。
東京オリンピックの新国立競技場のずさんな計画で国民の税金を無駄にした。
安倍内閣の病状はますます悪化している。
『世界で一番企業が活動しやすい国にする』ということは企業がやりたい放題、ブラック企業も野放し。
『世界で一番国民が暮らしやすい国にする』と、これが国民主権の国の長が口にする言葉だ。
6年という歳月が、長いのか短いのか。
60年以上を生きてきた今なら判る。
6年というのは短い。あまりに短い。
僕が小さかった頃、戦争は遠い過去のことだと思っていた。
貧しかったが、戦争の陰などどこにも感じられなかったから。
今また軍靴の足音が聞こえてこようかというこの時期に、立った6年、と改めて思う。
僅か6年遅れて生まれたおかげで、僕は平和を享受してきた。
あの戦争で得をした庶民などいない。これからの戦争でも得をする庶民などいない。
得をするのは武器商人ばかりだ。
圧倒的に多いのは庶民の方だ。
僕が生まれる僅か6年前には、庶民に選挙権などなかったし、そもそも主権もなかった。
9条の会の呼びかけ人は9人。
そのうちの幾人かは既にこの世にいない。
それでも、若者たちは『戦争に行くのは嫌だ。殺すのも殺されるのも嫌だ』と、自分の問題として立ちあがっている。
先頭が倒れても後に続く人たちが次々と立ち現れる。
あらゆる局面で行き詰った安倍内閣は、国民の支持を得られないまま沈みかけた泥船で航海を続けざるを得ない。
政権与党の議員諸君。それでも運命をともにしようと?
もうすぐ終戦記念日。