白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

抱えていた宿題がやっと終わった

2017年04月30日 21時34分28秒 | 日記

このひと月半、重い宿題を抱えていた。

かみさんの勤める保育園が、別の場所に新しい保育園を作った。

それに伴い、いろいろな仕事を頼まれた。

ミニハウスの屋根の張替え、太い桑の木の伐採、ウズラの鳥小屋の製作、鶏小屋の解体と製作等。

どのようなものを作るのかの構想、設計図の作成、材料の調達と加工、ほとんど休む暇もなく考え、加工、制作し続けた。

四月の終わり、何とか終わらせようと、最後の仕事、、鶏小屋の仕上げをした。

小屋本体はもう据えてあるが、雨よけの小屋掛けが残っている。

 

材料費を抑えるため、解体した材料を使った。

材木は、見たところすっかり朽ちているように見えたが、カンナをかけると、使えるほどには再生できた。

タキロンも再使用した。

僕は金属加工の設計の仕事もしたことがあるが、木材は金属と違って、反りもあればゆがみもある。

なかなか意図した仕上がりにならないことが普通だと思い知らされた。

確かに頑丈な材料を使い、ガチガチに仕上げればそんな問題はないのだろう。

安い費用で、なおかつ充分な強度を確保しなければならないという、ぎりぎりの綱渡り。

その辺は経験と勘に頼るしかない。

屋根を仕上げ、最後におまけでベンチを付けた。

座って目を上げると、まだ少し雪の残る飯綱山が見えた。

これで、ようやく宿題が終わった。

山登りに行く計画も立てられる。

それに、この地では、そろそろ苗の植え付けの季節。

畑作業も待っている。

先延ばしにしてきた様々なことが待ち構えている。

それでも、一応これで一区切り。

 

鶏小屋本体は、鶏が移住して一週間ほど過ぎた。

昨日、新園長先生が未満児を背負いながら近寄ってきた。

『ねえ、すごいんだよ、前の小屋では卵を産まなくなっていた鶏が、また卵を産むようになったんだよ』

僕は満足そうに頷く。

この園長先生は、長男の担任だった。

長男は明日身重の妻とともに千葉から里帰り。

時の流れをつくづく感じる。

『園長の椅子に座っているより、保育している方が似合っているね』

『本当にそう思う。そうできたらどんなにいいだろう』

そいういう人に、僕の信頼は厚い。

権力の座に胡坐をかく人を僕は極度に嫌う。

時の政権などその最たるものだ。

 

鶏ばかりでなく、園児たちもこのベンチに座り、一層元気に過ごしている姿をイメージしながら、ビールで乾杯。

明日は農作業と、長男夫婦を迎えるためのそば打ち。

 

 

 

 


わが村のしだれ桜は見頃なのだが

2017年04月21日 23時13分21秒 | 日記

しだれ桜の郷と言われるわが村の、しだれ桜、ソメイヨシノが見頃を迎えている。

だが、お花見に回っている余裕はない。

保育園の引っ越しに伴う鳥小屋の解体作業が待っている。

 

 

 

新しい鳥小屋の小屋掛けは、この小屋の材料を再利用する。

この小屋にはまだ住民(住鳥)がいる。

引っ越しが終わるまで小屋は壊せないが、下屋部分は壊せる。

そこで、今日は解体作業。

 

ずいぶんすっきりした。

 

解体した材料を家に持ち帰り、再利用できそうなものを選ぶ。

 

 

 

朽ちて、とても使えそうもない材木も、一皮むけば生き返る。

古民家の再生のようなものだ。

 

この材料を使って新しい小屋掛けをする。

設計はほぼできているので、あとは加工するだけだ。

 

他に、園庭の樹木の伐採も頼まれている。

かなり太い木で、小さなチェンソーでは手強い。まあ、やるしかない。

 

庭の片隅でニリンソウの花が咲き始めた。

 

 

姫こぶしも花を咲かせた。

 

 

庭が、日々変化していて、毎日見回るのが楽しみだ。

 

夕方、温泉に行く途中、わが村の五大桜の一つ、中塩のしだれ桜を見に行った。

暮れなずむ夕景の中で、すでにライトアップされた桜が見事だった。

 

 

腰痛や足の痺れは、作業中はまったく気にならないが、なくなったわけではない。

ちょっと反ってみたり、ひねってみたりすると電流が走る。

一月後、ハーフマラソンが待っている。

このままでは走り切れないだろうなと焦る。

とりあえず、30日チャレンジのスクワットは3日目。

今日は60回。明日は65回。

毎日5回増やすだけとはいえ、次第にきつくなるのだろうな。

明日は何とかランニングも開始...できるかな。

 


ヒトリシズカの花咲く庭で

2017年04月20日 00時22分16秒 | 日記

この北信濃でも春がはじけた。

次々と花が咲き、まさに百花繚乱。

その中で、庭にひっそりと咲く花がある。

その名もヒトリシズカ。

なんでも静御前にちなんだ名前だとか。

 

山野草なのだが、標高560メートルの、団地の中の我が家の庭で咲いている。

カタクリは既に花の時期が終わり、このヒトリシズカがひときわ映える。

 

桜の花もいいが、こうしてひっそりと咲く花も好きだ。

庭を見ているときが心の安らぎタイム。

歳を取ってきたのだなあ。

 

腰痛からくる脚の痺れは改善の兆し無し。

坐骨神経痛の症状だが、原因はさまざま。

走るのは中止して、スクワットを開始。

あるブロガーさんの記事によると、50回から始め、一日5回ずつ増やし、30日間続けるというもの。

チャレンジ 30日スクワット。

今日は初日なので50回。楽勝だ。

30日という区切りがあるのがいい。

これなら無理しないで続けられそう。

その間に、そっとランニングを忍び込ませよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


まずは解放感 

2017年04月18日 23時44分02秒 | 日記

季節歩みにも速い遅いがあるようだ。

このところ、急激に歩みを早め、三日ほど前に梅が咲いたと思ったら今日は桜が五分先咲き。

北アルプスに残雪が光り、前景に桜、その前にはレンギョウ。

鹿島槍の雪形、鶴が表れている。

この鹿島槍のバリエーションルート、東尾根を登ったのはもう四十年近く前のことだ。

天気が良ければ、残雪の山はこの上なく楽しい。

よい季節になった。

 

そんな中、保育園から頼まれた仕事に没頭していた。

まずは鳥小屋。

 

一応は完成したが、昨夜の強風で後ろに倒れていた。

仮屋根が凧のように風を受けて、ブロックに置いただけの小屋を倒したのだろう。

鳥が少なくなれば、一つずつ撤去したいという要望に応えて、本格的に固定してしまうわけにはいかない。

急きょ両側に杭を打って固定した。後ろには土手から支え棒。

とりあえずはこれで大丈夫だろう。

今使っている小屋を壊して、その材料で小屋掛けをするのだが、その時何か固定方法を考えよう。

 

箒掛けの追加依頼も受けたので追加。

L字の金物をねじ込めば終わりなのだが、それではあまりにも味気ない。

本当は壁も焼きを入れて木目を生かしたいのだが、園児たちの趣味ではないだろう。

好きなペンキを塗るがいい。この箒掛けはささやかな抵抗というか、ここだけはわがままを通した。

 

他に、鶉(うずら)用の鳥かご。

 

 

小さい子が、勝手に開けてしまわないようにロックを作った。

これも、ささやかなこだわり。

組木のおもちゃのようで、なかなか楽しい。

 

 

さらに、みんなのお家の屋根の葺き替え。

これはもう、新しい園舎の庭の、一番目立つ場所に置いてある。

二十二日に開園なので、ボロボロの屋根のままというわけにはいかない。

 

屋根は新しくなったが、こうなると、入り口の踏み板のボロさが気になる。

まあいいか。頼まれていないし。

これで、材料も結構な値段になる。

手間代はほとんどボランティアだ。

 

このひと月、構想から設計、材料の購入、加工とほとんどそれに掛かり切りになっていた。

一応一区切りだが、これから古い鳥小屋の解体もある。

これが結構大きな小屋で、解体も一筋縄ではいかない。

材料の仕分け、再生、そして、使える材料によって新しい小屋をどうするかの設計。

前途は多難。

 

あとひと月後、ハーフマラソンにエントリーしているが、果たして走れるのだろうか。

腰痛から来る脚の痺れがある。

練習もほとんどできていない。

桜も咲いたし、気持ちを入れ替えて、明日から走り出そう。

少しずつ、少しずつ、アイドリング。

 

わが村は枝垂桜の郷。

これから本番を迎える。

五大桜を巡るマラニックでもしょうか。

まずは解放感に思い切り浸ろう。

 

 

 


緑のじゅうたん ピンクの刺しゅう

2017年04月12日 23時29分02秒 | 日記

真田家ゆかりの地、松代へあんずの花を見に行った。

あんずの名所は千曲市の森が有名だが、へそ曲がりの僕はマイナーな松代へ毎年行っている。

桜の花より一週間くらい早くて、今が見ごろだろうと見当をつけて出かけた。

 

 

遠くから見ると、緑のじゅうたんにピンクの刺しゅうを施したよう。

背景には尼厳山(あまかざりやま)。

晴れていれば、残雪の北アルプスも見えるのだが、今回は雲の中。

 

 

 

花びらは桜より濃いピンク。

花の期間は十日くらい。

花の命は短くて...桜の二週間より短い。

 

あんず祭りの登り旗を立てて、食べ物やはちみつ、農産物などを売っている。

 

 

タケノコ汁をベースに、うどんを入れたものは五百円。美味しかった。

 

 

帰宅後、木工作業。

保育園に頼まれた鳥小屋に、掃除用具をかけるところが欲しいとのことで、作成してみた。

 

L字型の金具をねじ込めば済むのだが、保育園児には優しくない。

これを園児の背の高さくらいのところに止めてやれば、ほうきやちりとりが掛けられるだろう。

 

夜、かみさんが保育園から帰ってきて、言った。

『もうひとつ、室内で飼っているうずらのももちゃんの小屋も作って欲しいって』

うーむ、そう来たか。

そこで、小屋の構想と設計に取り掛かった。

夜、零時を回る頃、やっと設計図が出来た。

 

他に、小さなおうちの屋根の修理、鳥小屋の屋根の設置、既存の園舎の樹木の伐採、古い鳥小屋の解体などの作業があり、なかなか山登りに行けない。