白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

黒い土が恋しくなって

2017年01月26日 22時24分58秒 | 日記

あたりは一面の銀世界。

ロマンチックなのだが、そろそろ黒い土が恋しくなった。

 

庭先菜園の雪を片付け、下のほうれん草を掘り出した。

ついでにカマクラも作った。

雪洞と言う方が僕にはしっくりくる。

もう何十年も作っていない。

そんな雪の山へはもう行くことはない。

 

ほんの一部だけだが、黒土は太陽の熱を吸収して周りの雪を溶かし、菜園に早い春を呼び寄せてくれるだろう。

暦の上では立春まで十日を切った。

毎日毎日変わらない日々が過ぎていくようでも、少しづつ変わっていくのだろう。

そしてある時突然気付く。もう季節が変わってしまったのだと。

それは人と人との関係においても同じなのだろう。

静かな冬の夜、過ぎた季節の中で出会い別れた人たちのことを、少しセンチメンタルになりながら思い出している。

まあ、いいか。深く考えるのは止そう。

 

寒さの中で縮こまっていた体をそろそろほぐそう。

冬の間、2キロくらい体重が増えた。

2月を機にランニングを再開しよう。

もう長い間休養期間を過ごした。

春からの山登りに備えて計画を練っている。

 

 

 

 

 

 

 


こんな暮らしも悪くない

2017年01月24日 23時01分13秒 | 日記

 

雪は音もなく降り積もった。

元々北信濃は雪が多い地方だが、それでもこの辺りは積雪が60センチを超えることは滅多にない。

1週間前、積雪量が1メートルを超えた。

道路は除雪作業が間に合わず、大混乱に陥った。

今のところ、仕事が入っていないので慌てずに済んだ。

それ以来、雪は止み、また雪は降り、一向に積雪量は減らない。

 

 

こんな雪の量は何十年ぶりだろうか。

当分、雪に塗りこめられて、冬ごもり。

 

 

 

きしめんを作ってみた。

 

 

 

青豆大豆で豆腐を作ってみた。

 

時間がたっぷりある時はこんな使い方ができる。

昔の人がしたように、自分で作る喜びと苦労を噛み締めてみる。

 

自分で作ったものを食べると、市販のものの味気無さがはっきりとわかる。

豊穣としか言いようがない味が口中に広がる。

豆腐は知り合いのワクさんにも好評で、奥さんが何度か挑戦してみたが、うまく固まらなかったという。

そこで、旦那さんが豆腐つくり講習会に行ったという。

にがりが古くてうまく固まらなかったが、次にはうまくいくと思うとのコメント。

僕が思うには、にがりが古いせいではなく、多分温度管理のせいではないかな。言えないけど。

 

新しい年が明けて早々、東海道歩きにいってきた。

静岡駅から磐田駅までの行程。

街のあちこちにミカンの無人販売所があり、一袋100円から200円で売られていた。

この辺りではりんごが主流なので、いっぱい買って食べながら歩いた。樹で完熟させたミカンは甘くてうまい。

掛川の辺りでは広大なお茶畑を見た。

大井川の川人足の古い町並みも見た。

いろいろなものを見て、いろいろなことを感じたが、いちいち書ききれない。

東海道歩きの〆は、富士山。

 

 

去年の正月はほとんど雪がなかった。

雪のない富士山は何か冴えない姿だったが、今年は純白のドレスを纏って優美な姿を見せていた。

 

その旅以来、雪に振り込められた隠遁生活を送っている。

こんな暮らしも悪くない。

自分の作った小屋でロケットストーブを炊きながら、南アルプス南部縦走の計画を練っている。

この夏は絶対行こうと思っている。

こんな風に日々が過ぎてゆき、もう1月も残りわずかになってしまった。