あたりは一面の銀世界。
ロマンチックなのだが、そろそろ黒い土が恋しくなった。
庭先菜園の雪を片付け、下のほうれん草を掘り出した。
ついでにカマクラも作った。
雪洞と言う方が僕にはしっくりくる。
もう何十年も作っていない。
そんな雪の山へはもう行くことはない。
ほんの一部だけだが、黒土は太陽の熱を吸収して周りの雪を溶かし、菜園に早い春を呼び寄せてくれるだろう。
暦の上では立春まで十日を切った。
毎日毎日変わらない日々が過ぎていくようでも、少しづつ変わっていくのだろう。
そしてある時突然気付く。もう季節が変わってしまったのだと。
それは人と人との関係においても同じなのだろう。
静かな冬の夜、過ぎた季節の中で出会い別れた人たちのことを、少しセンチメンタルになりながら思い出している。
まあ、いいか。深く考えるのは止そう。
寒さの中で縮こまっていた体をそろそろほぐそう。
冬の間、2キロくらい体重が増えた。
2月を機にランニングを再開しよう。
もう長い間休養期間を過ごした。
春からの山登りに備えて計画を練っている。