白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

日本一美しい村

2017年02月22日 19時56分52秒 | 日記

昨日、再び寒気がやってきて、20センチを超える雪を降らせた。

わが隠れ家の屋根も、すっかり融けていた雪を再び纏った。

この中で、ロケットストーブを炊きながら、コーヒー豆の焙煎作業。

今回のチョイスはサントス ショコラ。

この焙煎器は150グラムの豆が焙煎できる。

専門の焙煎器では簡単にわずかな時間で焙煎が完了するものもあるが、これは手作り感満点。

カセットコンロに乗せて、手でくるくる回す。

色と、煙と、特に大事なのは音。

豆のはじける音で、焙煎の切り上げ時を知る。

浅炒り、深炒り、思いのまま。

このコーヒー豆は、焙煎してから1週間くらいでアロマ成分が消えてしまう。

なので、いつ焙煎したかわからない高級豆を買って来ても、ましてや粉にしたコーヒーを買って来てもペケ。

自家焙煎しかない。

こんな風に変なところでこだわるのが自分流。

 

今朝は、さっそくサントス ショコラでモーニングコーヒー。

喫茶店で飲むと450円は下らない品物、今日はそれだけ下さいとは言いません(寅さんの口調)

『おいしー!』

かみさんが言う。

昨日とは打って変わって、今日はいい天気。

高妻から乙妻山の台形がくっきり。

 

元日に登った飯綱山と霊仙寺山。

 

正面には武田菱の五竜岳。

 

槍ヶ岳の雄姿。後ろに影のような小槍。カオナシのように見える。

 

穂高連峰も見える。

左は前穂、その右は奥穂。

下って白出しのコル。ここに、昨年の夏に泊まった穂高岳山荘はある。

涸沢岳から北穂。

あまり大したカメラを持っていないのだが、それでも望遠レンズで撮影してパソコンで拡大すれば、こんなに良く見えることにびっくり。

我が家は北アルプスから少し離れているので、冬の日の朝、空気の澄んだ時がよく見える。

春先になると、きまって残雪の北アルプスを見に行く。

白馬村から大町、安曇野。そしてわさび漬けの買い出し。

やっぱり近くから見る北アルプスは、特に残雪の時期は荘厳としか言いようがない。と

はっと息をのむような、気高さ、気品を感じさせてくれる。

そして様々な雪形が目を楽しませてくれる。

安曇野の田園風景と相まって名画のような格調を感じさせてくれる。

我が家の庭からは、雪化粧をした北アルプスがまるで、遠い衝立のように、白馬三山から乗鞍岳まで見えている。

その手前に長野市が見え、千曲川の流れる善光寺平が見えている。

まんざらでもない景色がここにある。

そう、ここは一応、日本一美しい村連合の一員なのだ。


おいこっと

2017年02月16日 22時03分44秒 | 日記

 

おいこっとってなんだ?

飯山線にそういう名前のディーゼル機関車が走っている。

多分一日に一本だと思う。

 

ランニング途中に立ち寄った立ヶ花の駅で、偶然目撃した。

おいこっとというのは

「日本人のこころのふる里」を代表するローカル線として、訪れる人すべてに  やすらぎと癒しを提供したいという思いと、田園風景や川、山など日本人が思い描く  ふるさと(田舎)をイメージしていただくため、東京の真逆にあると言う意味で  TOKYOの英語表記を反対にし「おいこっと」とひらがなで表現しました。

ということだそうだ。

車内にはアテンダントもいて、おもてなしをしてくれるのだとか。

飯山線の旅は、残雪の北信濃から越後へ、千曲川に沿って走るので、旅情たっぷり。

昨年は四月初め、飯山線の終着駅、越後川口まで行き、しあわせの三十三番巡りをしてきた。

西国三十三番越後川口霊場とのことで、里山歩きが主体。

この山のいたるところにカタクリの花が咲いていた。

そんなことと思い出しながら、また飯山線に乗ってみたいと思う。

 

高井富士と呼ばれる高社山が、端正な姿を見せている。

高校生の時、毎日この山を見ながら自転車で通ったものだ。

 

 

 

日当たりのよい、南斜面にはイヌフグリの花。

ここでは冬と春が混在している。

 

 

この近くには、国民的な愛唱歌『ふるさと』の作詞者高野達之の生家がある。

あの歌は、このような景色の中から生まれたのだろう。

 

昨日はかみさんを誘い出し、3キロ走った。

今日はかみさんと次男が休みだったので、この千曲川の景色を眺めるランニングに誘い出すことに成功した。

ゆっくりだが、11キロ走った。

5月21日のカチューシャマラソンの案内がすでに届いている。

そろそろ準備を始めねばならない。

僕は昨年と同じ最長のハーフマラソン、かみさんは同じく5キロ、次男は5キロから10キロにランクアップして挑戦の予定。

 

 

 

 

 


明るい陽射しに誘われて

2017年02月13日 21時34分27秒 | 日記

鳥取方面では大雪の便りが聞こえてくる中、この北信濃では雪もそれほどのことは無くて、意を決して走りに行く。

小布施橋の近くに車を停め、堤防道路は積雪があって走りにくいので、車道の端を走る。

道端には積雪があるが、道路の端を走れるだけの幅はある。

時速10キロ弱の速度で走る。

これでも結構きつい。

飯山線の立ヶ花駅では、ディーゼル機関車がちょうど滑り込んできた。

あまり使わないGPSのカメラを使ったので慣れないため自分の指が写り込んでしまった。

普段使うカメラは、走るには邪魔なので、GPSをポケットン忍ばせていたのだ。

この飯山線は、ローカル線なので、そんなに多くの本数は走っていない。

偶然出会うのはかなりラッキーなことなのだ。

前回はここで引き返したのだが、千曲川に沿ってもう一本下流の橋まで足を延ばすことにした。

千曲川の岸辺は雪で真っ白だが、水の色は厳しかった真冬の色からは明らかに変わっていた。

水温む、という言葉が実感としてわかる。

走る時に意識しているのは、肩甲骨を柔軟に動かして、腕の動きをうまく下半身の動きと連動させること。

腰を前屈させること。

脚の回転をスムーズにする為に、着地の足の真上に体重を乗せること。

物の本によると、いろいろなランニングフォームがある。

ちょっとした意識の持ち方や、体の使い方で、ずいぶん疲れ方や、スピードが変わってくる(らしい)。

本人の体形や柔軟性で、会うフォームを選択する必要があるのだろう。

試行錯誤の連続だ。

途中、中野市のJAが経営するオランチェという野菜を100円で売る直売所に立ち寄ってみる。

話に聞くと、ここが大人気で、開店前から行列ができるという。

今日は12時近くだったので、さほどの混雑ではなかったが、棚の野菜は売り切れているものが多かった。

ここの一角で、いいものを見つけた。

キノコ汁の無料サービス。

走ってのども乾いていたので、さっそくごちそうになる。

えのきだけの味噌汁だったが、味噌がうまかった。

元の小布施橋まで帰り着いた時の走行距離は16キロ。

ちょうど諏訪湖一周の距離と同じになる。

去年の暮、諏訪湖を走った時は1キロごとに休まねばならないほどだった。

それに比べれば、だいぶマシになった。

晴れた日には、また走りに行こう。

今日の走行距離 16キロ。

今月の走行距離 51.1キロ。

 

天気の良くない日には、なんとなくストレッチなどをしている。

まあ、走るのにはあまり関係ないことなのかもしれないが、しなやかであるに超したことはない

 

 

明日はバレンタインデー。

少し早いが、かみさんからのプレゼント。

長い時間をかけて編んだものだ。

もう少し暖かくなったら、かみさんも誘って走りに行こう。

 

 

 


千曲川のスケッチ

2017年02月09日 23時02分49秒 | 日記

小布施町の西に、千曲川が流れている。

小布施橋がこの川にかかり、春になれば堤防には桜並木が見事な花を咲かせる。

それはまだ二ヶ月も先のことだ。

 

このシーズン初めての千曲川堤防のランニング。

積雪があり、走りにくい。

それでも、走る。

 

堤防が終わり、一般道になると積雪はなく、快適に走れる。

 

小布施橋の下流にある立ヶ花橋。

その橋の向こうに立ヶ花駅がある。

飯山線の小さな無人駅駅で、そこはかとなく旅情を誘う。

今日はそこまで行ってみよう。

 

 

 

ここはもう中野市だ。

日本のフォスター、中山新平と土雛の郷だ。

 

春になったら、ここから飯山線に乗って旅をしよう。

 

ゆっくりと走りながら、いろんなことを考える。

次第に汗ばんでくる。

この日は11キロを走った。

2月になって、累計走行距離は32.6キロ。

まだまだ走るには厳しい状況だが、走ればやっぱり気持ちがいい。

 

 

 


足踏みしたり 後戻りしたり 

2017年02月08日 21時26分07秒 | 日記

 

立春が過ぎ、太陽は輝きを増した。

そのまま春になっていくのかと思ったら、このところ、冬将軍が舞い戻ってきた。

この地では、毎日雪が降り、時には青空も覗くが、夜にはまた雪が舞う。

近くの温泉も雪に埋もれて、雪国の風情たっぷり。

まだまだ春は遠い感じだ。

 

2月になって、北国のキャンプインと称して自分なりのトレーニングを開始した。

1~4日まではさぼらなかった。

5日の日曜日、別府大分マラソンを見て、トレーニングは休養日とした。

その次の日から雪が降り続いた。

3日間、無理をしないと、さぼり続けた。

その間、これまで降り積もって、うずたかくなっていた雪の塊を片付ける作業はしていた。

そのせいか、腰痛に見舞われてもいたのである。

 

日中は青空が出た。

右の太ももの後ろ側の、攣るような痛さがあったが、それを押してランニング。

「動きながら治す。動くことで治す。」がモットーなのだから。

1キロほどのランニングの途中で、城山への登山を入れる。

この山は僕の踏みあと以外は、小動物の踏みあとがあるばかり。

標高530mの地点から、600mの距離を登って標高650mまで、120mの高度を稼ぐ。

走っている間のちょっとした息抜きになる。

展望台からは、善光寺平や北信五岳、北アルプスがよく見える。

家々の屋根も、田畑も雪をかぶり、北国の風情。

しばし景観を楽しんだ後、ゆっくり下山。

右足の痛みは続く。

下山後はランニングを再開。

時速10キロ以下のスピードで、ゆっくり走る。

走っていると足の痛みは無くなってくる。

 

昨日、カチューシャマラソンの案内状が届いた。

昨年ハーフマラソンに出た。

今年は5月21日だ。

まだ3か月以上ある。

焦らなくていい。自分に言い聞かせる。

冬ごもりでなまっていた体を目覚めさせるには時間がかかる。

 

本日は3.15キロメートルのランニング+城山の登山。それに庭の雪片付け。

季節と同じように、足踏みしたり、後戻りしたりしながらも、いつか前に進んでいるような、ゆっくりと確実に進んでいこう。