2018年1月4日、信州下諏訪からそれは始まった。
信州から越後の北国街道、日本橋から京都三条大橋への中山道、そして東海道を歩き終え、次に選んだのは甲州街道。約210キロの旅。
何回か歩き継ぎ、相模湖まで歩いた時、代風18号による小仏峠の通行止めで1年待機。そしてコロナ化による県外への外出禁止令。ようやく再開できたのは今年の春。小仏峠を超え、高尾の駅まで歩いた。次いで高尾から府中が前回。今度は府中から新宿駅まで。なお新宿から日本橋までは前回の東海道歩きで踏破してあるので、今回が最終章。距離は約18キロ。
今回は青春18切符で立ヶ花から高尾経由で京王線飛田給駅までがアプローチ。
5時55分の長野行はまだ明けない夜の中を律儀にやってくる。ここは飯山線。
わさびそば。松本駅で乗り換え待ちの時間。ほっと一息つく。
車窓から甲斐駒。
飛田給駅から13時50分頃出発。
新選組の功罪は置くとして局長の近藤勇の生誕の地だそうな。
都会で花屋を見るとほっとする。
街道歩き定番のマンホール。
同じ距離でも都会の中を歩くのはとても疲れる。
後ろから歩道を自転車が音もなく近づき猛スピードで横をすり抜けていく。
事故にならないのが不思議(実際には多いらしいが)。
ヒャっとすることがしょっちゅうだ。
夕方になり、下高井戸駅に到着。実歩行距離13キロ以上。
東府中に宿を取ってあるので、京王線で戻る。
これ以上都心に宿を取る気にはどうしてもなれない。
東府中の駅で夕食。
宿は駅前。
部屋はゆったり。
翌朝下高井戸駅まで戻る。
新宿駅まで6キロほどの行程。
玉川上水。
高尾までがいかにも旧甲州街道の雰囲気があるが、高尾からはただ都会を歩いているだけで、オマケの気分。一応完歩の気分を味わいたい一心で我慢して歩いたのが正直なところ。
290円の朝定食。
新宿駅西口入口に到着。
京都の三条大橋に着いた時のような感動は湧いてこなかった。
帰途、乗り換えのため高尾駅に下車。
最初南口に出てしまい、依然来た時と違うなと思い反対の北口に出てみると、小仏峠を越えてたどり着いた懐かしい高尾駅だった。
断然北口の方が好きだ。
車窓からの富士山。
45年前の正月、あの山頂にいたんだなあ。
この中央線もとりあえずこれが最後。
もうすっかり駅の名前も諳んじてしまった。
歩き切って、それらの土地も風景も自分のものになった。
さらば江戸、さらば相模、さらば甲州。色々なものをありがとう。
何をおいても東北復興に惹かれて購入。
美味しかった。
この旅は12月19、20の二日間。
青春18きっぷは1枚余っているので1月10前に雪国に出かけようと思っている。
甲州街道の旅を終えて、次の旅を夢見ている。
月日は百代の過客かかくにして、行きかふ年もまた旅人なり。 (奥の細道)
日光街道から奥州街道へと大好きな東北への旅。
五街道の完全踏破。
かみさんはひざを痛めて極めてスローな歩きになっている。
自分自身も右脚の神経痛上の痛みに苦しめられている。
旅に病んで夢は枯野を駆け巡る 芭蕉
旅に病んでいるわけではないが、夢は枯野を駆け巡っている。
日光街道は140キロ余り。
老人らしくゆっくり行けばいい。
いつ終わるのかなあと楽しみにしていました。
私も散歩の距離に合わせてラインを引いています。
でも実際歩くのとは違い実感が湧きませんね。
参考にさせてもらいます。
次は?楽しみにしています。
仮想街道歩きをされているのですね。
いろいろ想像しながら地図をなぞるのもまたいいものです。
日光街道の旅立ちを夢想しています。