白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

様々な秋

2011年09月29日 23時17分57秒 | 日記

秋が深まっていく。

先日、オーナーになっている棚田の稲刈りをした。

心配していた放射能の影響は無くて、ほっとした。

我家の家庭菜園でも秋野菜が育っている。

アブラナ科のキャベツやブロッコリーには青虫が付いて、時々退治している。

 

 

 

ホウレンソウの初収穫。

無農薬の有機野菜だ。

 

少し前、物置の整理をした。

色々な物を、取り敢えず置いた。それが積み重なってすごいことになっていた。

要るものと要らないものをより分け、奥にしまっておいた洗濯機のふたを開けてみて驚いた。

なんと、洗濯槽の中がネズミの巣になっていた。

親ネズミは逃げ出したが、まだ小さい子ネズミが残されていた。

本格的な片づけに二日を費やした。

取り敢えず物を置くという習慣を改めなくてはならぬと固く心に誓った。

 

秋と言えば読書の秋をはずせない。

隣の須坂市の図書館に行ってみた。

読みたい本がたくさんある。

一人十冊まで借りられるというので、こんな本を借りてきた。

 

 

スポーツの秋。

夏の間サボっていたジョギングを再開。

年間1,000kmの目標を立てた。

現在748km。

10月は走り込もう。

 

 

退職して40日ほどが過ぎた。

毎日があっという間に過ぎて行く。

色々とやりたいことがある。

たまに、何もやりたくないことがある。

ないまぜになって時が過ぎて、季節が変わっていく。

 

 

 

 


山は白馬岳に始まって白馬岳に戻る

2011年09月11日 10時02分16秒 | 日記

釣りはフナに始まってフナに戻る、という言葉がある。

山は白馬に始まって白馬に戻ると言っても過言ではないとぼくは思っている。

夏でも融けない雪渓がある。

春から秋の斜面を彩る様々な高山植物がある。

山頂の360度の大展望がある。

幾つかの縦走路もある。

何時間も歩かないとたどり着けない温泉もある。

何度来てもその度新鮮な魅力で迎えてくれる。

 

今年も登りに行った。今回は単独。

駐車場のある猿倉から一時間ほど歩くと白馬尻小屋に着く。

その途中、やはり単独で歩く人がいた。

簡単な挨拶を交わし先に行く。

山のファッションも今や街のおしゃれ感覚が席巻している中、ぼくにはこの程度が好ましい。

 

 

大雪渓もこの夏の猛暑で夏瘦せ。

何度この雪渓を登り何度ここを滑り降りたのだろう。

まだ若い頃、幾度となく友達登りに来た。

あの頃一緒に登った人たちは、今どんな暮らしをしているのだろう。

色々なことがあった。

長男と長女は高校生の時に山頂直下の白馬山荘でバイトをしていた。

一人で登りに来たことも何度もある。

朝家を出て白馬岳に登り、昼には家に帰りついていたこともある。

ここはぼくのホームグランド。

 

 

この黒づくめの二人連れはトレイルランニングスタイル。

少し話をする。

『何処から来たんですか?』

『高山村』

県外の人なら判らないだろうなと思いつつ、そっと言ってみる。

『ええっ、ぼくら須坂市です』

須坂市というのはお隣の市だ。

トレイルランニングの大会にもよく参加しているという。

長野県の市町村対抗駅伝の、須坂上高井チームのメンバーだという。

しばらく一緒に登りながら、トレイルランニングの大会に出ればいい所まで行きますよ、出てみませんかと誘う。

ぼくは山登り専門だったが、このところ少し山を走ることを最近解禁したところだと告げる。

山登りは自信があるが、平地を走るのは速くない。

トレランはトータルの競技なので、山登りで挽回出来ますよと言う。

まあ、考えておこう。

ぼくは還暦なのだ。

 

村営の山小屋が見えてくる。

もう草紅葉が始まっている。

山の秋は早足で通り過ぎる。

9月終わりには雪が降ることもあるのだ。

 

山頂直下の白馬山荘。

正面は雲上のレストラン、スカイプラザ白馬。

黒ずくめの怪しい男(失礼)は途中でぼくを抜かした無理がたたって後塵を拝したトレランランナーが到着したところ。

このレストランはかつては大勢の人で賑わっていたのだが、今は数組の客がいるだけ。

でも、この静かさはとてもいい。

 

山頂はのどかだった。とても穏やかで、遠く槍が見えた。剣も黒部の谷を隔ててその雄姿を見せていた。

 

山頂から白馬山荘に戻って、ベンチで昼寝をした。

あまりにも気持ちよくて、気が付いたら1時間以上が過ぎていた。

 

ゆっくりと下る。

大雪渓の上部は、登山路がかなり荒れていて、ガレ場があり、浮石があり、とても走れるような状況ではない。

ところどころに花が咲いていた。

 

 

この時期、花の種類は少ない。

替わりに山ボーイ、山ガールのファッションの花が咲いていた。

 

なんだかなあ、という気もしないでもないが、まあいいか。

 

 

 

山を下りて、車でしばらく走ったところにおびなたの湯はある。

ここでゆっくりと汗を流して、家に帰った。

良い山行だった。

 

 

 

 


退職19日目

2011年09月09日 20時59分08秒 | 日記

退職してから19日が過ぎる。

年金の手続きや健康保険の変更、ハローワークへの求職と雇用保険の申し込み、財形年金の手続き等々、面倒で手間のかかる仕事があって、その他、知り合いに頼まれた仕事もあって、のんびりする暇もなく過ごしていた。

 

 

今日やっと時間がとれて、インターネットで購入した居間の照明器具を交換した。

 

 

 

プロペラ付き。暖房がペレットストーブなので、天井に上がった暖かい空気を攪拌して床付近も暖かくできる。

これまで付いていた照明器具は16年前に、この家を建てた時に付けたものだ。

長い間、居間を明るく照らしてくれてありがとう。お礼を言って取り外した。

 

新しい器具は定価6万円。購入価格約1万5千円。

スズランのイメージだね、とかみさんにも好評だ。

 

 

晴耕雨読。

次は豆畑の草刈り。

そして、別の畑の手入れ。

この前蒔いておいたホウレンソウ、大根、レタスが芽を出していた。

コンパニオンプランツ、という考え方がある。

これは、主に有機栽培で行われる手法だが、違う野菜を混植してお互いに良い影響を与えあうというもの。

キャベツにはレタスを添わせれば青虫の被害を減らせる。

 

トマトも収穫した。

 

中玉系のトマトで、とてもジューシだ。

一口サイズで、とても甘い。

 

 

いつの間にか季節が移り変わって、周囲のリンゴ畑では早生リンゴの収穫も始まった。

 

このところ、村の情報無線がクマ出没注意報を連日流している。

秋なんだなあ。