白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

すんきそば

2019年01月29日 20時59分31秒 | 日記

信州の木曽谷にはすんき漬けという塩を使わない漬物がある。

乳酸発酵させた健康に良いという漬物だ。

この漬物を奈良井の出身だというヨガの先生に教えてもらって、年末に漬けた。

酸っぱい味がして、嫌いな人も多いかもしれない。

僕はそれほど気にはならない。好きかと聞かれれば微妙。野沢菜の方が好きだ。

それでも、腸内細菌のことや、塩分のことなど考えれば食べたほうがいいと思って食べている。

そのすんき漬けもそろそろ終わりそうになった。

木曽谷にはすんき蕎麦という名物がある。

それを我が家でも作ってみた。

そばも、すんきも手作り。

すんき漬けがやや苦手というかみさんも、こうすれば食べやすいと絶賛。

意外と蕎麦と相性がいい。

また作ってみよう。


さわみずこおりつめる

2019年01月27日 20時31分25秒 | 日記

二十四節季では大寒だが、さらに細かく分けられていて、1月25日が水沢腹堅(さわみずこおりつめる)というらしい。

季節の移り変わりに敏感でありたいと思い、ほぼ5日ごとに変わる七十二候を楽しんでいる。

今朝、外は大雪になっていた。この冬一番の積雪で30センチくらいだろうか。20年ほど前はもっと雪が降っていた気がする。


このところパソコン仕事に追われていて、精神的にストレスを抱えていた。

ブログからも遠のいていた。

この間甲州街道歩きに行ったが、その記事も書く気になれなかった。

石和温泉から勝沼ぶどう郷の駅まで歩いたことだけ書いておこう。

 

数日前、久々にランニングに行った。

小布施町の千曲川堤防。

向こうに見える高社山の風景が圧巻。

速くならないよう注意してキロ6分で走り始める。今は体を慣らす時期だ。

雪のない堤防ではウォーキングしている人もいるし、ランニングしている人もいる。

4月の長野マラソン目指して練習している人もいるのだろう。

立ヶ花駅を通り過ぎ、千曲川に沿って上今井の駅に向かう。

飯山線を長野行の列車が通り過ぎて行った。

去年はこの飯山線に沿ってランニング旅をした。十日町まで行き着いた。続きはまた桜が咲くころにしよう。

走ると汗ばんで来る。Tシャツ1枚でちょうどいい。

トップランナーは時速20キロくらいで走るが、その半分くらいで一杯いっぱい。

この辺りで7キロくらいの距離。

それでも、数年前は脊柱管狭窄症とかで、1キロくらい走ると脚の感覚がなくなって走れなくなったことを思えば、走れるだけでも良しとしよう。

 

千曲川と飯山線。なかなか絵になるではないか。

 

千曲川と高社山。これも絵になる。

 

上今井橋を渡って堤防に出る。

子の堤防は小布施の堤防と違ってほとんど人影はない。

車も通行禁止になっているし、ランニングにはこの上ない環境だ。

再び小布施の堤防に戻り小布施橋でゴール。

約15キロ。キロ5分54秒のペース。

5月のカチューシャふるさとマラソンの案内が届いた。多分、今年もハーフマラソンにエントリーすることになるだろう。

 

三浦雄一郎さんが90歳でエベレストに挑戦するつもりだっというニュース。

挑戦し続ける姿勢には脱帽。

僕は僕の目標を淡々と追いかけよう。信州百名山の残り十数座、今年はどれだけ登れるだろうか。

甲州街道も日本橋まで辿り着こう。そのあとは日光街道だ。飯山線ランニング旅は多分あと1回で終点の越後川口まで行き着けるだろう。

区の役員も年度末で任期が終わる。その前が総会準備で忙しいが、終わったらさっそく行動に移そう。

 

 

 

 


これ以上ない好天気 40年目の飯綱登山

2019年01月03日 20時13分46秒 | 登山

 元日に登り続けて40年目。

今年は最高のコンディション。

一の鳥居の出発点で初日の出。

 

この山は修験道の山。

鳥居やたくさんのお地蔵さまがある。

 

 

 

ここはほぼ中間点。ここまでは尾根道だが、この先は急傾斜の登りとなる。夏道と呼ばれる巻き道もあるが、断固として直登ルートを選ぶ。

ロープの連続だ。

 

夏道と合流して天狗の硯岩に出る。そろそろ森林限界も近い。

 

 

富士山と右側に八ヶ岳。

 

 

中央に槍ヶ岳。左に穂高連峰。

 

後立山連峰と手前に昨年登った堂津岳。

 

 

すべての景色がわが物となる。

自分が山とお天気の神様に愛されているのだと無条件で信じられる。



傾斜がなだらかになる。山頂が近い。


飯綱山は双耳峰だ。お地蔵さんのある所が南峰。向こう側が北方で三角点がある。



元旦の善光寺平も穏やかに、どこかしらのんびりしているように見える。





南峰の飯綱神社で初詣。飯縄と書いていいづなとも読む。

戦のない世界が来ることを強く願う。



雪はよく踏まれて歩き易い。

かつてはかんじきが主流だったが、現在ではスノーシューに取って代わった。

この山では必要ないだろうが岳人の魂、ピッケルも見かけることはない。


 

出発して1時間25分、山頂に着いた。

 

方位盤の上に雪ダルマ。多分高崎のだるま弁当の容器で作ったのだろう。

 

 

鬼が一夜で作ったという鬼無里の一夜山。

 

 

南峰と北峰にお地蔵さんがあり、赤い前掛けを付けてあげる。

明日の朝庭に米俵が届くだろうか。

 

40年の間、この山に登ってきたが、かつてのように大勢のグループで登って来るようなことはなくなった。

大体一人か二人、多くて三人グループだ。

 

 

 

この靴は40年近く前、オーダーメイドで作ったゴローの革靴だ。こんな靴を履いている人もほとんど見ない。自分も雪山以外では履いていない。

 

 

戸隠連峰の西岳。そこに登ったのはもう半世紀近く前だ。

すっかり満ち足りて、下りはランニング。

 

 

飯綱山の全貌。左側の双耳峰と右は霊泉寺山。

 

 

山の後は恒例の温泉。

元日は干支のタオルと甘酒をプレゼントしてくれる。温泉にはたくさんのかりんを浮かべてかりん風呂。

ここは穴場なので誰にも教えない。毎年のひそかな楽しみ。

 

 

 

年末からたくさんのそばを打ち、餅つきをやり、箱根駅伝を見て、明日はいよいよ甲州街道歩きに出かける。

石和温泉から勝沼へ。どんな風景が待っているのだろう。

そして、今年は自分の前途にどんな風景が開けるのだろう。

明日あたりからだんだん夜明けが速くなり始める。春が少しずつ近くなるような気がする。

ともあれ新しい年が始まった。