白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

山村の冬景色

2025年02月11日 07時03分46秒 | 日記
体育の時間。
毎日の時間割にある。
1時間程度のウォーキング&ランニング。
これは雪だろうが雨だろうが変更はない。
わが村は西傾斜の村で扇状地なのでほぼ平らな道はほどんどない。

我家から2キロほど坂道を登っていくとこんな景色がある。

この地域は嘗て山持ちの家が多くてとても裕福だった。
だが、輸入材が使われだして、林業は廃れていった。
雪も多く、学校も遠くて、村に商店もほとんどなくなり、街への買い物も不便で、もっと街に近い場所に出ていく人が増えた。
最近この場所で、横浜ナンバーの車が停車して村を見下ろしていた。
都会では見れない風景。

雪が降り出し風が吹いた。
雪道だが、下りなのでここからランニング。
凍ってはいないので滑ることはない。
一息つくにはもってこいの場所。

今では便もずいぶん減ってしまったけれどバス停だけは立派だ。
避難小屋のようで、風も雪も避けられるのはありがたい。

最近かみさんも自分がフレイルだということに気が付いて、いくつかの筋トレをし、ウォーキングやランニングもしているが、流石にこの雪の状態では室内で行っている。
今年は上高地から徳本峠へ行くのが目標でそれがモチベーションになっている。
あまりかみさんのことを書くとクレームが来るのでこの辺にしておこう。

味噌の寒仕込み

2025年02月09日 20時03分48秒 | 日記
恒例の味噌作り。
大豆は西山大豆。4キログラム。
甘味噌仕立てにするので、工事は.5倍の6キログラム。
塩は減塩で40%の1.6キログラム。

ミンサーをセット。

以前は足踏みでつぶしていたが、文明の利器を使用。

麹と塩を合わせる。

捏ねて団子にする。

そば打ちの時の丸のしの技法で、手の平で強く押し付けながら中の空気を抜いて行く。
上に塩を振り、和紙を乗せ、焼酎を吹いて完了。
これで16キロの味噌が出来る予定。

味噌の寒仕込みが終わったので、夜はそばでという要望が。
丁寧に水回しをした。

この時期のそば粉は、寒さに耐えながら甘さを増し、一番おいしいと思われる。

なかなかおいしそうに撮れない。

盛り付けがちょっと雑だったかな。

この数日、大雪が降って、ネギはその下になってしまったので無し。
代わりに長いもでとろろを作った。
掛け値なしでおいしかった。
明日はネギと大根を掘り出そう。


禁句

2025年01月28日 21時58分55秒 | 日記
 テレビでソロキャンプなどの放映をしていることがある。『ぼっちキャンプ』などと呼ばれることもある。だが、この『ぼっち』という言葉が、一年半ほど前に中野市で起きたあの四人殺害事件のキッカケとなったことを考えると、これはもう禁句だなと思う。少なくとも自分では使わない。 今の社会ではジェンダー平等とやらで、使えない言葉や使いにくい言葉がやたらと増えた。相手の人格や尊厳を傷付けないことが一番大事なことだと思うけれど、時と場合、相手との関係性によるところも大きいと思っている。
 そば打ちをしていて捏ねた生地の状態を瑞々しい柔肌と(恐る恐る)言ってみる。「あたしんのはまだ七十代だな」とご婦人が言う。「これが十八歳」と自分の生地を見せる。「それじゃ触れないな」と老紳士が言う。多分、時と場合によっては立派なセクハラなのだろうなあ。 
話は変わって「毎日何してるの?」とリタイアした人に向かって訊くのも禁句だと思う。だって、自分でも答えようがないもの。


心癒されるひと時

2025年01月23日 19時14分05秒 | 日記
メディアの在り方が鋭く問われている。
物事の真実よりSNSやメディアを上手く操った方が選挙に勝ってしまう。
テレビ局の姿勢の問題も問われている。
何よりも自分の信念を持ち、科学的な知見や常識を持ち、批判的に物事を見る事を忘れてはならない、と自分に言い聞かせる日々。

長野駅前で通り魔事件が起きた。亡くなられた犠牲者の方にはご冥福を祈る。
この田舎で事件が起きる怖さ。社会が酷く病んでいる。

庭先にエサ台を設えてある。
いつもはスズメやシジュウカラが主だが、最近はメジロも来てくれる。
心癒されるひと時。

そばの写真を旨そうに撮る、というのが今年のテーマ。
粗挽きそば粉を打ったものだが、少しは旨そうに見えるだろうか。

リタイアした身は自由で悠々自適の暮らしができると思っていたが、それはぼくらの世代の10年位前までのことだ。
年金は減らされ、支給時期も大幅に繰り下げられた。
世の中が明るい方ではなくどんどん暗くなっていく。
人類は21世紀に滅亡するなどと、物騒な記事もネットに登場している。
このまま行けばそれもあながちあり得ないことではないかもしれない。

ぼくらは間もなく去っていく身だ。
後は野となれ山となれ、我亡き後に洪水よ来たれ!
とばかりは言っていられない。
眼に入れてもいたくない孫たちがいる。
わずかばかりでも社会が良くなるよう微力を尽くそうとは思っている。


西山大豆

2025年01月21日 20時58分22秒 | 日記
味噌の寒仕込みの時期になった。
材料の大豆の買い出しに西山地域へ出かけた。
西山とは長野市の西側に広がる里山。
そこは良い大豆が採れるので西山大豆と呼ばれている。

この地域の代表的な山、虫倉山。山姥伝説の里。

唐松から五竜へ続く稜線。

遠見尾根の奥に後立山の盟主、五竜岳。

双耳峰、鹿島槍。

山村と後立山連峰。

小さな縄文遺跡公園がある。



住居跡。

竪穴式住居。


縄文。なんて魅力的な時代。
一万五千年前から二千七百年前。
弥生時代になり生産力が上がり、貧富の格差が出来始めた。
それが現代では極限まで膨れ上がっている。
現代は極めて野蛮な時代だ。

目的の大豆は、昨年の天候不良で品薄だという。
温暖化の影響がここにも。
値段も一キロ百円位上がっている。
昨年は五キロ購入したが、今回は四キロ。西山大豆はこれしか無かった。
大豆は数年前まで栽培していたが、買った方が楽なので作らなくなった。
やっぱり自分で作るようにしないと駄目かな。

縄文の人たちも必要なものは自分で作っていたのだろう。
立春が過ぎたら味噌を作ろう。