9月26日にふと思い立って唐松岳に行った。
8月初めに多分足底筋膜炎で、足が地面に着けなくなった。
ランニングを封印して普通に歩けるようになった。
リハビリの裏山散歩から少しグレードアップ。
黒菱平までマイカー。
ここから八方池山荘まではリフト二つ乗り継いで往復2,000円。
ここからはかみさんとは別行動。
かみさんは八方池までなのでマイペース。
ぼくはカラマツ山頂までなのでハイペース。
30分で八方池。雲が視界を隠している。黙って通過。
雲の上に出る。
白馬三山。しばらく行ってないなあ。
昔、夜明け前にここから唐松に登り、不帰を越え、白馬、白馬大池、栂池のコースを歩いたことがあった。もう50年近く前のことだ。
あの頃はどこまでも歩いて行けそうな気がした。
それが今はどうだ。
この見事な岸壁の前で、激しい息をして喘いでいる。
最大心拍数はすでに170を越している。
簡単な方法だと220-年齢で、147。
少し詳しい方法で207-(年齢×0.7)だと156。
明らかなオーバーペース。
見事な展望台で、撮影を口実に休憩と補給。
何人かの登山者が狭い尾根を歩いていて、そのペースでついて行った。
足を上げるのがつらかった。
こんなことはあまりなかった。
約2ヵ月のブランクが大きいのだろうか。それとも年のせいか...
ここまで来れば山頂はもうすぐ。
登頂の喜びは格別だが、単独では記念写真を撮るのも気が乗らない。
八方池山荘から2時間半。コースタイムでは3時間半だが、後半バテバテで敗北感が半端ない。
2,696メートルの高所では、気圧が738ヘクトパスカル。
ここで空にした麦茶のペットボトルは下界では見事にペシャンコ。
自宅の560メートルでは946ヘクトパスカル。
大分空気が薄いはずだが、酸素が薄いという感じは全くない。
富士山でもそんな感じはなかった。
Vo2Max(最大酸素摂取量:体重1kgあたりに1分間で摂取できる量(mL)、単位は「mL/kg/min」)は、この年齢の平均26.3だが、ぼくは46。
以前行っていたランニングの貯金がまだあるのだろう。
下りは順調。
1時間と少しでかみさんの待つ八方池に。
ここは相変わらず雲の下。
八方池迄の人たちがたくさんいて、晴れていれば池に不帰の姿が映るのにと少し可哀そう。
紅葉が始まりかけている。
この秋はどんな姿を山々は見せてくれるのだろう。