白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

漢字パズル

2015年04月29日 22時52分28秒 | 登山

漢字特選という漢字パズル雑誌がある。

問題が90問ある。

易しい問題から難問、超難問まで色々な問題がある。

年2回の発行。

僕は数年前からの読者で、ずっと全問正解を続けている。

解き始めると時間の経つのも忘れるほどだ。

四六時中解いていることだってできる。

これまではうしろのページにある超難問から解き始め、難問、易しい問題という順序で解いてきた。

だが、この順番だと易しい問題がただの事務仕事のように味気なくて、苦痛だった。

そこで、今回からうしろの超難問と前の易しい問題を交互に解くことにした。

うしろからは現在68問目、前からは30問目まで解き進めてきた。

解く問題数も1日数問に制限している。

以前は隔月発行の漢字百選という雑誌も購読していた。

これも全問正解を続けていたが、応募してもくじ運が悪いのか何も当たらないので、購読しなくなった。

超難問など、解けた後の達成感は何とも言えない。

まあ、年2回くらいがちょうどいい分量なのだろう。

 

 

畑を耕し、菜園の準備をした。

周囲のリンゴの花が咲き始めた。

 

雨の予報を待ちながら苗植えや種播きをすることになるが、当分雨の気配が無い。


カモシカとの遭遇

2015年04月28日 23時31分02秒 | 登山

田んぼの中でカモシカを見た。

白いひげがどこかか哲学的で、とてもいい。

この辺りにはイノシシもいるし、狸、狐、熊もいる。

だが都会とは違って魑魅魍魎(ちみもうりょう)はいない。

 

 

 

桜の花がほぼ終わって、今は梨、桃、そしてリンゴの花も咲き始めた。

白樺小舎便りの名前の元になった白樺の木も若葉が柔らかく風にそよぐ。

 

 

 

 

庭先菜園に咲いたアブラナ科の野菜の花。

お浸しにして食べるにはあまりにきれい過ぎて、コップに飾った。

 

ポットに播いた地這いキュウリが芽を出した。

季節は進んでいく。

 


明覚山

2015年04月27日 22時28分15秒 | 登山

標高957.8m。

それほど高い山ではない。それでも、とても手強いとひとは言う。

登り始めから滑り落ちそうな急坂。

登り切れば鎌田山。

 

 

林の中にイカリソウの花。

少し若葉が出始めた山桜の花。

 

 

 

見下ろせば眼下には須坂の町並み。その向こうには残雪の北アルプスと北信五岳。

 

 

途中の大谷山を通って、ここは坂田山山頂。標高は900m。ここに来る途中は鎖場が続く痩せ尾根。

乾いた心にスッと沁み込んでくるような萌えはじめた柔らかい若葉。

誰もいない尾根に気持ちの良い風が吹いていた。

 

ここから上り下りの尾根が続き、初めての人は次のピークが明覚山かと、その都度裏切られて消耗する。

明覚山は奥深い山なのだ。

 

       

 

山頂付近はカタクリの群落。

この季節、この花を見ないと物足りない。

名前を知らない黄色の花も咲いていた。

 

 

山頂には雨引城跡という標識と古い小さな祠。

 

       

 

登りはおよそ1時間半。

山頂でかみさんが作ってくれたおにぎりを食べた。

限りなくのどかだった。

いにしえの山城。戦国の世に想いを馳せてみたが、暖かな日差しの中ではうまくいかない。

麓の村では桜巡りトレッキングが行われている。

ひねくれ者の僕はそれに背を向け、ひとりで里山の上にいる。それもいいではないか。

みんな右へならえではつまらない。

 

 

途中にはこんな花も咲いていた。

こんな景色もひとりじめ。

 

今年はどんな山に登ろうか。色々登りたい山がある。

それに耐えられる体力と、気力を作り育てよう。

 

     

 

 

 

 


自然薯の植え付け

2015年04月22日 21時45分15秒 | 登山

もう4月も後半。そろそろゴールデンウィークの声も聞こえ始めた。

特に遊びに出かける計画もないが、どこかウキウキした気分にはなる。

菜園も作業に取り掛かる時期だ。

今日は自然薯の植え付け。

ホームセンターで購入した短形自然薯は10本。

     

農耕民族の末裔の血がそうさせるのだろうか。土いじりをしている時が最高に楽しい。

豆トラで畑はかき回したが、草を拾い集めたり、畝立をしたり、肥料を撒いたり、種蒔きや植え付けの前の準備作業がたくさんある。

ジャガイモ、人参、小カブ、牛蒡、ホウレンソウ、自然薯の植え付けや種蒔きは完了。

連休頃から、トマト、キュウリ、ピーマン、ナス等の苗の植え付けが始まる。

 

 

午後は小布施町でティータイム。

     

たまには息抜きも必要だ。

 

 

今朝は桜を前景に、残雪の北アルプスがよく見えた。

 

 

 

 

後立山連峰の盟主、五竜岳と唐松岳、そして白馬鑓ヶ岳。

雪の多後立山連峰は色々な雪形が現れる。

それらを見つけるのもこの時期の山の楽しみ方だ。

 


桜を見ると思いだす詩がある

2015年04月20日 22時06分56秒 | 日記

ソメイヨシノはもう満開。

桜の季節には決まって思いだす詩がある。

 
『甃(いし)のうへ』

 

あはれ花びらながれ
をみなごに花びらながれ
をみなごしめやかに語らひあゆみ
うららかの跫音<あしおと>空にながれ
をりふしに瞳をあげて
翳(かげ)りなきみ寺の春をすぎゆくなり
み寺の甍(いらか)みどりにうるほひ
廂(ひさし)々に

 

風鐸(ふうたく)のすがたしづかなれば
ひとりなる
わが身の影をあゆまする甃(いし)のうへ
(「測量船」)
 
 
僕が中学生の時の、国語の教科書に載っていた詩だ。
これを、僕は隣の街にある女子高の生徒たちを思い描きながら読んでいた。
その当時、中学生の僕には、女子高の生徒がとても大人に見えた。
をみなごしめやかに語らいあゆみ、とそのように感じていたのである。
 
還暦を過ぎた今でも、その情景を鮮やかに思い浮かべて、少しセンチメンタルな気持ちになる。
今の高校生を見ていると、とてもそんな風情は感じられないけれども。
 
 
さて、そろそろ五大桜も見頃だろうか。
村を一回りしてみた。
 
 
水中(みずなか)のしだれ桜。北の零年という映画のロケで吉永小百合がここに来た。
この桜は五分咲きといったところ。
 
 
 
 
これは赤和のしだれ桜。
この桜は赤和観音という岩屋観音の登り口にある。
色が濃くてきれい。
 
 
 
 
黒部のエドヒガン桜。
色が一番濃くて、樹齢数百年の古木。
 
 
 
 
なかひらのしだれ桜。
ここはほぼ満開。
夜にはライトアップされる。
 
 
 
 
 
 
坪井のしだれ桜。
ここでは売店があって、桜茶をサービスしてくれる。
おでんとおやきで昼食。
農家のおばちゃんたちが農産物も売っている。
 
 
 
全国から観光客がやって来る。
18日と25日は桜めぐりトレッキングが行われる。
この分だと、多分桜は持つだろう。
 
 
 
この季節、毎年のことだが、長い冬から解放されたうきうきした気分と、何かしら憂鬱で感傷的な気分とが、ないまぜになっている。
『もの思う秋』とはいうけれど、どこかなまめかしい春風に吹かれると、封印してある感情や思い出がうごめき出したりもする。
 
昔、とても輝いていた言葉の数々が、今はもう色褪せてしか見えない。
そのことに、僕の感性が死んでしまったのだと思おうとする。
だが、やはり時には美しい言葉に酔い痴れてみたい。
科学的であること、論理的であること、具体的であること。
それは必要なことで、大切なことだ。
ただ、それだけでは心に響かない時がある。
膨大なブログの海の中で、輝きを放つ文章を見つけようと今日も漂う。
 
以前、違うステージでブログを書いていた。
コメントをやりとりする友達も何人かできた。
親しくなり過ぎて、心理的に微妙な関係になったりもした。
そのステージは閉鎖になり、ブログ友達は他のステージに移り、僕はここに来た。
ここで、気儘に日々の出来事や感じたことを綴っている。
他のステージに移ったブログ友達はたまに記事を書く。
僕は、そこにコメントを付ける。
そのステージで僕は記事を書かない。
で、『また記事を書いてください』とブログ友達の彼女はコメントを返す。
僕がここで書いていることは教えていない。
どうしてなのだろう。僕にはよくわからない。
親しくなり過ぎることに、怖さを感じているのかもしれない。
 
 
色々なことを、タイトルとは無関係に書くことが僕のスタイル。
だって、単品よりか幕の内の方が楽しめるじゃないか。
付録、おまけ、追伸のようなものか。