白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

春の兆し

2015年02月22日 21時34分34秒 | 日記

 

久々に暖かい一日。

東京マラソンを見ながら、石臼で蕎麦粉を挽き、蕎麦を打った。

実はこの時期、蕎麦の実は一番おいしくなる。

寒さに耐えるために、糖分が増えるのだろう。

 

 

この寒い冬を乗り越えてきたものの持つ強さと豊かさをたっぷりその中に封じ込められた蕎麦は、他に較べるものが無いほど美味かった。

普通、種物として天ぷらなどを添えるのだが、その必要もない。

 

午後、隣の市にある低山に登った。

臥竜山と鎌田山。

どちらも簡単に登れる里山だ。

 

 

 

 

 

 

雪を被って白く輝く北信五岳が明るい日差しの中に鎮座していた。

もう本当に春が近いのだな。

田んぼの畦には犬負繰りの花が咲いていた。

 

 

 

しばし、そんなふうに自然と触れ合って気持ちを落ち着かせたのだが、実はすごく怒っていることがある。

埼玉で、学校にエアコン設置の可否を問う住民投票があった。

近くの自衛隊の基地を発着する飛行機の音がうるさくて、窓を閉めないと授業にならない。

たださえ暑い埼玉だから当然エアコンが欲しくなる。

結果は当然と言えば当然だが、設置派の方が多かった。

だが、全体の投票率が低かったので、設置反対の市長にそれを尊重する義務はない。

というようなことだ。

そもそも、根底はエアコンを設置するかしないかというようなことではないだろう。

そこに自衛隊の飛行場があることがいけないのだ。

なぜそれを問題にしないんだ。

一日あたり137億円のものぼる軍事費。

それを使ってエアコンを設置すればいい。

国の責任なのだから。

住宅や学校がある場所にそんなものがあること自体がおかしいじゃないか。

沖縄のアメリカの基地だけが問題じゃない。

普通に暮らしている市民の生活を脅かすものがそこにあるなら、それを無くそう。

どうしてそういう方向にいかないのだ。

根源的な問題に目を向けない限り、解決策は無い。

 

沖縄の辺野古で今も新基地を作らせない戦いが続いている。

できることなら、すぐにでも支援に駆けつけたい。

そんな思いを抱きつつ、でも待てよとも思う。

確かに辺野古は最大の争点だ。

日本全国には132か所の米軍基地がある。

このことを知っている人は一体何人いるだろう。

この国の首都にさえそれはある。

そんな国は世界中探しても他に無いだろう。

これで独立国と言えるのか。

普通に暮らす人の生活や安全を脅かす自衛隊や米軍基地の存在。

みんなそこにも目を向けるべきではないだろうか。

 

エアコンに設置に関する住民投票という骨が咽喉にひっかかっている。

答弁の言葉だけは自信に満ちて勇ましいが、内容はちっとも理解できない首相によってこの国はますます怪しい方向に進んでいるようだ。

それでも、季節は着々と進む。

来週一週間は現場仕事のバイトが入った。

少しは気が紛れるかもしれない。

家の庭の雪が融ければ、あの黄緑色のふきのとうがもう時期顔を出すだろう。

 

ふきのとうはどのようにして春をしるのだろう。

雪の下でも顔を出すので気温じゃないのだろう。

光の強さなのだろうか。

それとも体内時計を持っていて眼を覚ますのだろうか。

こんなことを取りとめもなく考えている時が一番ほっとする。


夢の継続   三十数年ぶりの

2015年02月10日 23時08分23秒 | 日記

 

節分が過ぎ、立春が過ぎた。

次の行事はひな祭り。

もっともこの辺りでは月遅れの4月3日なので、まだだいぶ先なのだが。

 

 

 

 

庭のナナカマドやコブシのつぼみも膨らんできた。

空が青い。

 

長野市郊外にある若槻温泉に行った。

大きな施設ではなく、混雑もしていない。

ときたま骨休めに行くにはもってこいの、穴場の温泉。

 

天ぷらうどん、550円。

 

 

一日10,000歩以上を掲げているので、夕方城山に登った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小さな丘のような山だが、山頂からは村の家々がミニチュアのようにかわいく見える。

2月になってこの山に登りr続けたが、今日初めて他の人の足跡を見つけた。

モノ好きがいるものだ。

 

今日の飯縄山は中腹に雲をまといどこかしら穏やかだ。

 

この夏に南アルプスの南部の縦走をしようと思っている。

その山域の地図を買ってきて眺めはじめた。

南アルプス北部は三十数年前に踏破した。

いつか南部の縦走を、と思いつつ、いつの間にか長い年月が過ぎた。

そろそろ実行に移さないと期限切れになる。

もうそれほど若くない。

思い残す事が少しでも少ないほうがいい。

山域の概要、コースタイム、山小屋の位置等々、全てを頭に叩き込んだ上でコースの選定に入る。

とても大変だが、とても楽しみ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


黎明の北アルプス

2015年02月08日 21時13分22秒 | 日記

 

数日前の北アルプス。

月がまだ残っている。

東の空から太陽が登る。

凍てついた空気の中で北アルプスの峰々が薄桃色に輝く。里山や街にはまだ夜の名残りが薄く張り付いている。

この神々しい景色が冬の楽しみの一つ。

 

 

庭にはこんな鳥も来る。

 

二月になって、体を動かし始めた。

一日一万歩以上歩くと決めて、今のところ毎日実行してきた。

腰痛も治まり、血圧も程良い所で安定している。

明日はしばらくぶりに仕事が入った。

車で遠くまで行くので果たして一万歩以上歩けるか疑問だが、頑張ろう。

今朝の体重は61.5kg、体脂肪率18.2%、基礎代謝1352kcal、体内年齢38歳。

少し目標に近づいてきたが油断は禁物。

体脂肪は11.2kgくらいある計算になる。

近くの城山へ登りに行った。今年4回目だ。

最近雪が降って、動物の足跡が色々付いていたが、人間のものは無かった。

もう少し春が近くなれば、もっとほかの山にも登りに行こう。

体力というものは年齢とともに加速度的に衰えるものだ。

同じ体力を維持するのに、一年前の1.5倍か2倍くらいの努力をしないといけない感じがする。

 

明日は早いので、もう眠ることにしよう。


立春の夜、満月を見ながら

2015年02月04日 21時33分56秒 | 日記

今日は立春。

冴えわたる空に満月が登った。

折しも、昼間『かぐや姫の物語』を見たばかり。

高畑勲監督の絵はどぎつい色が使われていなくてとてもいい。

テレビ番組で月にいるかぐや姫に逢って来た、と真剣に語る人の頭は大丈夫なのかと危惧するけれど、物語としてなら悪くない。

この番組に欠かせないもう一人の登場人物がいる。

物事を科学的に見よう、理性と知性で判断しようという姿勢には賛成だ。

この人のブログは今の社会を見るうえでも多くの示唆に富んでいる。

大槻義彦の叫びというブログ。

僕は毎日チェックしている。

そして多くの場合、確かにその通りだとうなづく。

で、かぐや姫の物語はとても良質の作品だった。

満月を見て、すぐにかぐや姫と結び付いたのだ。

立春と満月が重なることは珍しいという。

春という言葉にことさらときめきを感じるのは北国の人間だからだろうか。

 

 

普段見慣れたはずの山が、雪を被ると突然強い自己主張を始める。

里山の向こうに白く輝く山。雪の無い季節には手前の山と同じ色なので目立たない。

この山は北信濃の名山高社山だ。

鏡で三日連続の城山登山。自宅から山頂まで約1.6キロメートル。

 

 

例によって雪面に書いてみる。

それにしても晴れた日には光が溢れている。

 

冬の間、ほとんど体を動かさないでいたせいか、腰痛に襲われた。

ひどい時は真っ直ぐに立って歩けないほどだった。

ウォーキングで歩いていても正座した後のように足がしびれてきて、立っていられないくらいだった。

かみさんは、寝ころんでパソコンなんかやっていたからだというが、多分体を動かしていなかったせいだ。

現在の体重は63.1kg(夕食後)、体脂肪率19.9%。

目標は58.0kg、15%。

山登りだけでは足りないので小布施町の千曲川堤防へ走りに行った。

 

 

この山が、城山で頭だけ見えていた高社山だ。

片道2.6kmのコースで2往復。

気持ちよい汗をかいた。

 

夜、血圧を測った。

このところ高めだったが、112/67と、理想的な数値。

泳ぎ続けないと死んでしまう魚のように、僕は動き続けないと駄目なのかもしれない。


始動

2015年02月03日 09時19分29秒 | 日記

家の近くに、城山という名の里山がある。

 

二月になった。

冬場、ほとんど体を動かさないまま、体重も数キロ増えた。

プロ野球のキャンプも始まった。

二月からは心を入れ替えて、一日一万歩以上歩く、または走ることにした。

城山は散歩替わりに行くには手頃な山だ。

春になるとつつじの花で紅く彩られる。

 

踏み跡は狐だろうか。

 

他に誰も歩いていない雪の上を歩くのは気分がいい。

 

 

山頂には展望台がある。

ここから、善光寺平が良く見える。

『あれが飯縄山  あの光るのが千曲川』

何となく呟いてみる。

 

雪の上に指で登頂記念。

じきに消えてしまうのだろう。

そういえば、砂に書いたラブレターというのがあったなあ。

 

山に囲まれ、雪に覆われた小さな村で、日本の行く末を思っている。

人類の未来、地球の環境、中東問題、原発、沖縄について思いを巡らしている。

だけど、この風景をみていると、そんな危機意識は眠りこんでしまいそうだ。

 

 

取り敢えずの問題は、体を動かす事だ。