今朝、一面の雪景色。
日が昇り、昼頃にはすっかり融けてしまった。
庭に目白がやって来た。
植物はそこに根を張り、動物たちは動き回る。
僕も動物の一員なので、動きに行く。
ここは最近の僕のランニンググランド。
坂ばかりのこの村に、奇跡のような平らな場所がある。
片道一キロの距離が取れるが、民家を避けても五百メートル以上は確保できる。
一週間に三日走る。
今日のメニューはキロ五分十五秒~五分三十秒で八百メートル走る。三分歩いてまた走る。これを八回繰り返す。これがメインのトレーニングだ。
このところ、ボディバッテリーが低い状態が続いていた。
それが、今朝100の満充電。多分初めてだと思う。
何だかうれしい。
冷たい風の中、割合楽に走れた気がする。
充電されていない状態で走ると本当にしんどい。
ほとんど人がいないこの田園地帯。珍しく反対側から走ってくる人がいる。
サルやキツネやタヌキの類ではない。若い女性だ。
ここを走る人がいるんだ。なんだかうれしい。
そんな風にいい汗をかいて家に帰って一休みしていると、玄関のチャイムが鳴る。
隣のお宅のおじさんが、風呂から出られなくて困っているので手を貸して欲しいとおばさんが言う。
聞いてみると、このひと月ほどほとんど寝たきり状態になっていて、風呂に入ったが足腰が立たず、出られないという。年齢はたぶん八十八歳くらいだと思う。昨年の秋、免許の返納をした。その後急速に足腰が弱り、自力で立つこともできなくなっていたようだ。
抱きかかえ風呂から出して、衣服を着るところまで手伝った。
動物とは動くもの。動き続けなければ動けなくなってしまう。そんな恐怖を感じた出来事だった。
僕もいろいろな痛みがあった。脚が痺れて歩けなくなってしまう症状に悩まされた時もある。最近も腿の上部外側に神経性の痛みがあった。
『動くことで治す』をモットーに動き続けている。動いているうちに神経性の痛みは消えてしまう。
理由を付ければやらない理由などいくらもある。
リタイアした身であってみれば、ひねもすこたつの番をしていてもいい。好きな本を読み耽っていてもいい。パソコンをいじっていても構わない。庭に飛んでくる小鳥を愛でていてもいい。冷たい北風が吹きすさぶ雪降りの日など外に出たくない。
それでも動く。動物なのだから。動き続けていれば億劫さなど吹き飛んでしまう。
そういえば、目標にしていたカチューシャふるさとマラソンはコロナ禍のため中止しますと告知されていた。
構わない。五月に仮想ハーフマラソンを設定し、モチベーションは維持している。