白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

唐松岳

2024年10月07日 16時27分32秒 | 日記
9月26日にふと思い立って唐松岳に行った。
8月初めに多分足底筋膜炎で、足が地面に着けなくなった。
ランニングを封印して普通に歩けるようになった。
リハビリの裏山散歩から少しグレードアップ。
黒菱平までマイカー。
ここから八方池山荘まではリフト二つ乗り継いで往復2,000円。
ここからはかみさんとは別行動。
かみさんは八方池までなのでマイペース。
ぼくはカラマツ山頂までなのでハイペース。
30分で八方池。雲が視界を隠している。黙って通過。

雲の上に出る。
白馬三山。しばらく行ってないなあ。
昔、夜明け前にここから唐松に登り、不帰を越え、白馬、白馬大池、栂池のコースを歩いたことがあった。もう50年近く前のことだ。
あの頃はどこまでも歩いて行けそうな気がした。

それが今はどうだ。
この見事な岸壁の前で、激しい息をして喘いでいる。
最大心拍数はすでに170を越している。
簡単な方法だと220-年齢で、147。
少し詳しい方法で207-(年齢×0.7)だと156。
明らかなオーバーペース。

見事な展望台で、撮影を口実に休憩と補給。




何人かの登山者が狭い尾根を歩いていて、そのペースでついて行った。
足を上げるのがつらかった。
こんなことはあまりなかった。
約2ヵ月のブランクが大きいのだろうか。それとも年のせいか...

ここまで来れば山頂はもうすぐ。

登頂の喜びは格別だが、単独では記念写真を撮るのも気が乗らない。

八方池山荘から2時間半。コースタイムでは3時間半だが、後半バテバテで敗北感が半端ない。


2,696メートルの高所では、気圧が738ヘクトパスカル。
ここで空にした麦茶のペットボトルは下界では見事にペシャンコ。
自宅の560メートルでは946ヘクトパスカル。
大分空気が薄いはずだが、酸素が薄いという感じは全くない。
富士山でもそんな感じはなかった。
Vo2Max(最大酸素摂取量:体重1kgあたりに1分間で摂取できる量(mL)、単位は「mL/kg/min」)は、この年齢の平均26.3だが、ぼくは46。
以前行っていたランニングの貯金がまだあるのだろう。


下りは順調。
1時間と少しでかみさんの待つ八方池に。
ここは相変わらず雲の下。
八方池迄の人たちがたくさんいて、晴れていれば池に不帰の姿が映るのにと少し可哀そう。

紅葉が始まりかけている。
この秋はどんな姿を山々は見せてくれるのだろう。











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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
雲海 (storyteller)
2024-10-07 20:55:55
雲海が素晴らしいですね!
わたしも一度でいいから雲の中を歩いてみたいのですが、
低山専門で、高い山は敷居が高くて登れません。
これからも写真楽しみにしています!
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ありがとうございます (nob)
2024-10-08 07:16:14
>storyteller さんへ
>雲海... への返信
低山逍遙もまた素晴らしい。
紅葉、落葉、若葉の時期、流れる小川、山菜、気持ちが落ち着きますね。
唐松岳はゴンドラやリフトでかなり上まで行かれますので、手抜きの楽ちんな山と思っていましたが、改めて結構ハードなんだと再認識。それなりの準備(体力作りも含めて)が必要なんですね。山は逃げない。でも若さは逃げる。楽しむ山にシフトですかね。
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