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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

引き続き開店休業中!

2016-09-20 13:51:29 | うんちく・小ネタ
相変わらず雨が続いていますね。。。

暇だとやはりいろんなことを考えてしまいます。
世の中には様々な自然を相手にする仕事というのがあります。それらいずれの仕事も現在のような自然環境の劇的な変化を考えると大変なことが多いと言えます。
その中でも平常時でさえ危険の伴う山岳ガイドという仕事はその中でも最たるものではと思っています。
一つは自分の身、お客さんの身という安全確保、生命保護の観点から。そしてもう一つは自然の中それもより厳しい山岳環境において行う「業務」において収入を得る生活基盤という観点から・・・。


以前の当ブログにおいて次のようなことを書いていました。

【2014年10月12日付の記事】
それにしても近年の気象状況の激変や環境の悪化、それらに伴うリスク、また自分の能力の低さを考えるとこのガイドという仕事をこのままずっと続けていくべきかどうかと考えるこの頃です。いやずっとというのは絶対に有り得ないですね。少なくとも現在のような専業としてのガイド活動はこの先2、3年が目途になるかと思います。


【2014年11月9日付の記事】
今年は一体どれくらいの山行を悪天候中止にしたのだろうか?
年々増える中止率。例えば5年前とは自然環境が大きく変わり過ぎている、この先5年後のことを考えると本当に怖くなってくる。登山・アウトドア関連業界は自然環境の激変(異常気象)など考えもせず登山ブームに乗っかり、煽り、喰らいつき、「ビジネスチャンス」、「ビジネスチャンス」と能天気で甘いことばかり唱えている。日本山岳ガイド協会では現在約1300名の認定ガイドを数年後に5000名に増やす計画とのこと。
そんな過熱し過ぎた業界の思惑とは全く逆のことを僕は考えている。近い将来必ず訪れるであろう登山ブームの終焉、そして自然環境の悪化と共にこの業界はボロボロになるだろう。
だからこそそんな業界やブームとは距離を置いて(自分自身業界の属する者でありながら矛盾しているが・・)とにかく今僕がしなければならないことは「本当に安全に」「本当に楽しく」「本当に確実」な登山をモットーに活動していくということです。


以前の記事について書いていたことをそろそろ真剣に考えるべき時が迫ってきつつあるようです。
自分自身の将来についてちゃんと考えなければ・・・  

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