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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

ウーリー・ステック

2017-05-01 22:04:58 | うんちく・小ネタ
登山史上最強、世界最強とも称されるスイス人クライマー、ウーリー・ステックが昨日4月30日にエベレスト山群にて亡くなられました。享年40歳でした。


ヨーロッパアルプスでのスピードクライミングはじめ、ヒマラヤを舞台にしての巨壁のクライミングの数々など想像を絶する記録を次々と打ち立ててきました。

ウーリー・ステックを紹介した映像

ヨーロッパアルプス 三大北壁 単独登攀 映像


「先鋭クライマーの宿命」「ソロクライマーの宿命」ということをよく耳にしますが、これほどの人間が死ぬはずなんてないという思いと、あんなクライミングをしているといつか死んでしまうのだろうなぁ~という思いが常にありました。


2015年にフランス シャモニのキャンプ場で偶然にお目にかかって一緒に写真を撮らせていただきました。
とても気さくな感じで、優しく、なによりもまるでチーターやヒョウのようなしなやかな背中と肩甲骨の動きに魅了されてしまいました。
それだけにとてもとても悲しい思いです。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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北アルプス 奥穂高岳

2017-05-01 21:13:05 | ガイド山行/雪山登山
4/29~5/1は、雪山の奥穂高岳ガイドでした。

今シーズンは残雪が多く、如何にも「雪穂高」という感じでした。
3日間中、唯一日のみピンポイントで完璧な晴天に恵まれて奥穂高岳登山を楽しんでいただくことが出来ました。


真っ白! 美し過ぎる北穂高岳を望みます。
ただこの後、北穂沢は大きな雪崩が発生して登山者が何名か巻き込まれたとのこと・・・。本当に充分過ぎる程注意して臨まなければなりませんね。


奥穂高岳方面を望みます。ここも午後はアチコチで小規模ですが雪崩が発生していました。


涸沢のシンボル、前穂北尾根の素晴らしい景観を眺めながらの登行です。


白出のコルまで登ってきました。ここからがいよいよ核心部。奥穂高岳への登路を望みます。


奥穂高岳と言えばこの「雪壁登攀」。氷化した個所も多く慎重に確実な動作で登り、下りました。


雪壁を抜けてようやく奥穂高岳山頂が望めました。強風が吹き付けていますが頑張って山頂を目指しました。


ジャンダルムが雪と氷の鎧を纏っているようなスゴイ姿です。


奥穂高岳登頂! おめでとうございます! 遂にやりましたね!


吊尾根~前穂高岳、明神岳

風こそ強かったですが、これほどないくらいの超快晴、それもたった一日のみの晴天にタイミングよく恵まれて素晴らしい登山が出来ました。
アプローチを含めて道中長い奥穂高岳で大変お疲れさまでした。ご参加ありがとうございました。





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