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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

八ヶ岳 阿弥陀岳南稜(P3岩稜直登ルート)

2022-10-13 12:31:18 | ガイド山行/バリエーションルート登山
10月12日は、八ヶ岳 阿弥陀岳南稜をガイドしてきました。

八ヶ岳を代表するバリエーションルートの南稜。夏冬問わず人気のルートです。
南稜のシンボルとも言うべきP3の岩峰を通常は巻道を辿って通過してしまうのでそれでは勿体ない。というわけで折角なので岩稜直登ルートから登ることにしています。
時々青空が見えることもありましたが基本曇り空の一日でしたが、高曇りなので景色は最で遥か遠くの山々まで望め、また紅葉具合も丁度良く登行を楽しむことができました。


林道歩きを経て南稜に取付きます。
「この先一般ルートではありません」と敢えて書くくらいならこんな立派な標識を立てる必要ないと思うのですが・・・


かなり良いペースで登ってアッサリ立場山の山頂です。


南アルプスの北岳、甲斐駒、仙丈ヶ岳を山々を眺めます。


青ナギと阿弥陀岳。必ずと言っても良いくらいに搭乗する南稜の代表的景観です。


権現岳とギボシを眺めます。
紅葉前線といった感じです。


赤岳を見上げます。天狗尾根のシンボル、大天狗の鋭い岩峰が際立っていますね。


阿弥陀岳南稜の核心部めざして登ります。


P3を見上げます。左のリッジが岩稜直登ルート。


岩稜に取付きます。




岩稜を登ってこられます。


P3を順調に登り終えて、続くP4の山頂に立ちます。ここも通常は巻いて通過しますが展望が良く休憩にも適したなかなか素晴らしい山頂なのです。


阿弥陀岳登頂! おめでとうございます!
誰にも出会わない静かな南稜から登って来ていきなり登山者が沢山で賑やかな山頂でした。


この後、御小屋尾根を下って登山口に帰着。
今回の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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個人ガイド 八ヶ岳 稲子岳 南壁 左カンテ

2022-10-13 12:10:27 | ガイド山行/バリエーションルート登山
10月10日から11日は、個人ご依頼で稲子岳南壁をガイドしてきました。

初日は晴れの特異日といわれる10月10日ですが朝から生憎の雨。
登山口到着時はしっかり本降りの雨でしたが車内で暫し待機していると雨も止んできたので予定通り黒百合ヒュッテをめざして出発。
結局雨には遭わずに黒百合ヒュッテに入ることができました。
ヒュッテ到着後は近くに岩場で足慣らしのクライミングを予定していましたが雨後なので流石に止めにして小屋内でロープワークなどを練習していただきました。
翌日は秋晴れ! しかし西風が非常に強く稲子岳南壁では指先の冷たさを我慢したり温めたりしながら登りました。
それでも陽射しと絶景に助けられて楽しく登ることができました。


黒百合ヒュッテ、紅葉シーズンですね~


青空が気持ち良いですが、なにしろ風が冷たい~
左カンテに取付きます。


紅葉した樹々を足下に登れるのは気持ち良いですね。


グングン登ります。と言いたいところですが、とにかく浮石が多く一つ一つのホールドを確認しながら登ります。




登るにつれ素晴らしい高度感が広がります。


クライマックスが近付いてきました。


左カンテを順調に登り終えて稲子岳山頂から天狗岳方面の展望を楽しみます。
あれだけ吹き付けた強風もスッカリ止んでいてノンビリした長閑な山頂でした。


下山時に天狗岳方面の展望台に寄り道して稲子岳南壁を眺めました。
この後、ノンビリ下山して今回の2日間の山行を終了しました。

お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。








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個人ガイド 西上州 大ナゲシ 北稜

2022-10-13 11:45:24 | ガイド山行/バリエーションルート登山
10月8日は、個人ご依頼で、西上州を代表するアルペン的な山の大ナゲシ北稜をガイドしてきました。

藪岩の宝庫と言われる西上州の中でも登るのに難しい部類とされる大ナゲシ北稜。まさに藪岩魂の本領発揮といえるルートです。
前日夜まで続いた雨で足元はなかなかのヌカルミ状態で岩も滑り易く用心する箇所も多かったですが、これらも含めて西上州の「藪岩ルート」というものでしょう。天気に恵まれたお陰で順調な山行でした。




朝一で急登を経て第一発目の懸垂ポイントです。下部は空中懸垂なので馴れないとなかなか苦労しますね。


これでもか! というくらいの土と枯木の急斜面を登る箇所多々。


野栗沢諏訪山山頂
ある年に行ったときに急激に壊れかかっててこれはペチャンコになるのも時間の問題と思っていましたが意外と完全崩壊に至らずに残っています。


野栗沢諏訪山の山頂から小ナゲシと大ナゲシを望みます。


岩を登ったり、右に巻いたり左に巻いたり、西上州の藪岩ならではの登行が続きます。


小ナゲシからは大ナゲシとのコルをめざして懸垂下降。


1回目の懸垂下降からそのままトラバースするラインがありますが、ぬかるんでて危ないのでもう1回懸垂下降して下部から迂回して突破です。


最後の大きな登りを経て大ナゲシ登頂!
おめでとうございます!


直ぐ左には大ナゲシと主稜線続きの赤岩尾根が連なります。
今までに何度もガイドしていますがとても楽しい岩稜コースです。


赤岩岳の壮大な岩壁と紅葉


下山路から大ナゲシを眺めます。三角錐の山容がカッコイイですね。


下山路の赤岩沢コースは渡渉ポイントも多く一般登山道とはいえなかなか気の抜けない悪路が続きます。
最後の急斜面を下りきって林道に着地。
今回の山行を終了しました。
お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。








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