熱く・楽しくいこう!

山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

個人ガイド 八ヶ岳 天狗岳

2024-12-24 08:48:29 | ガイド山行/雪山登山
12月21日~22日は、個人ご依頼で八ヶ岳 天狗岳のガイドでした。
今シーズン初めての雪山ガイド、寒波の到来でかなり冷え込んで強風も吹き付けてまだ寒さに慣れていないカラダには少々厳しさを味わいながらの登山でした🥶
高山の雪山が初めてのクライアント様でしたが、そんな寒さにメゲズによく頑張られて見事に登頂されて良かったです。ご自身的にいろんな課題が発見されたようですが、是非今後の登山に生かしてより良い登山を続けていかれると良いですね。


黒百合ヒュッテに到着~
小雪が吹き付けて寒々しさ満載の今季初のヤツガタケですYO~


ヒュッテ内はクリスマスバージョンです。


楽しみの夕飯はクリスマス特別メニューということで普段のハンバーグの代わりにチキンとハンドメイドのパウンドケーキが添えられていました。
モミジも添えられていて秋冬混在していますね。やはり地球温暖化の影響でしょうか?ってなんでやねん!
ということで暖かいヒュッテ内で翌日に備えて?ノンビ~リ、ゆった~り、マッタ~リ、ダラ~リと持て余すほどの時間を過ごしました。


翌朝は氷点下12.5度の中を天狗岳へ向けて登山開始。
本格的な高山の雪山が初めてのクライアント様なので前後に登山者がいるとどうしても気が焦りがちになってしまいます。ということで他の登山者が全員出発した後にノンビリと出発です。


天狗岳へのちょっとした岩場は厳しい風雪を物語って厳冬期の様相でした。


一歩一歩、慌てずに落ち着いて登っていきます。


エビノシッポ、目で見た時はスゴク綺麗だったのに写真だとよく分かりませ~ん!
2025年の目標は📷カメラテクニックを磨くこと! という気はありませんが・・・


頂上まであともうちょっと!


東天狗岳登頂! おめでとうございます!
よく頑張って登りましたね!
段々と風が強くなり始めていたので今回はここから下山にしました。


下山し始めて間もなく、下山路が分からなくなってパニックになりかけていた単独登山者がいたので中山峠まで先導して下山です。
この後、黒百合ヒュッテに戻ってノンビ~リ休憩をしてから下山して今回の2日間の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。






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アイゼン・ピッケルワーク講習(ステップ2/中級技術編)

2024-12-16 11:10:16 | 講習
12月15日は、京都 金毘羅の岩場でアイゼン・ピッケルワークの中級技術編講習を行いました🏔
今回は3名様共に同講習には過去に複数回参加経験のある方々だったので通常よりも少しレベルを上げた内容で行いました。
前半で少しだけお浚いを兼ねた基本技術の反復練習を行った後は直ぐに実際に雪山登山を想定したシミュレーション行動で岩や急斜面を登って、下って、また登って、時々懸垂下降しながら動き回りました。皆さま朝から日没前まで本当によく頑張っていただきました👏


金毘羅山麓の「里の駅 大原」で集合待ちの合間に隠れ絶品グルメの粕汁をいただきます。寒さ厳しい冬の大原の里🥶 講習前には可能な限り頂くようにしています。この時期にこそいただきたい一品どすえ☆彡




先ずはお浚いを兼ねて基本技術の反復練習を少し行います。
氷雪斜面を想定して土斜面を使って登り、下り、トラバースに練習です。


岩場に移動して、やはりお浚いを兼ねて基本技術の反復練習です。


お浚いの練習を早々に切り上げて、実際の雪山登山を想定したシミュレーション行動の開始です。


皆さん当講習には過去に複数回参加経験のある方々なのでアイゼンを上手に使って登って行かれます。


時々岩場を外して急斜面を下ったり、登ったりしながら上をめざします。
だって実際の雪山ってこんな感じだからです。


好みのラインでグングン登っていきます。


ワイケンの頭、1回目の登頂です。
大原の里を眺めます。対岸の比叡山は雪景色してとても綺麗でした。一気に冬の到来です。






ワイケンの頭を後に懸垂下降を交えながら激下りのスタート。
皆さん馴れたもんです。とても上手に下降してこられます。


激下りの筈なのにやっぱりまた登りあり~
だって実際の雪山ってこんなもんやし~




歩きにくい急斜面をアイゼンとピッケルを使いこなして激下りの後は北尾根に取付いてアイゼンで岩登りです。
だって実際の雪山バリエーションルートってこんなもんですし~


更に登って・・・


ワイケン尾根に合流して再びワイケン尾根を登ります。
登ったり、下ったり、また登ったり・・・どんだけすんの~と言われそうですが、こういう所謂「練習」というものは「本番より難しこと」「本番より大変なこと」を行っていてこそ丁度良いという考えに基づいているのです。本番よりもマイルドな環境だし、荷物だって少ないし、何より精神的な負荷が全く違う(易しい)のでその分を本番より難しいこと、本番より大変なことで練習しておくことで帳尻を合わせるということなのです。


この後、ワイケンの頭に2回目の登頂をしてから下山開始。
やはりただ単に下るのではなく、出来るだけ急斜面を選んで氷雪斜面での下降技術を練習しながら下ります。


途中からまた岩尾根に移って最後の岩場を下り終えて終了~
皆さまアイゼンを引っ掛けてゲイターを破いたり、転倒したりすることも無く、本日の講習を無事に終了しました。
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。






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個人講習 雪山登攀技術講習(京都 金毘羅の岩場)

2024-12-16 10:28:59 | 講習
12月13日は、個人ご依頼で京都の金毘羅の岩場を使って雪山登攀技術の講習を行いました🏔

雪山バリエーションルートを自分の力で登れるようになる為の技術講習です。アイゼン・ピッケルを上手に使いこなして行動することはとても重要で「登攀」「クライミング」ということにおいて最も基礎となる大切な技術ですが、どんなに高い「登れる技術」があったとしてもいつもフリーソロで登っているだけでは命がいくつあっても足りません。特に只でさえ不確定要素の高いアルパインという環境での活動において「より安全に活動するために」必要となってくるのが確保技術をはじめとしたシステムに関する様々な技術です。今回は自分でリードして、支点構築をしてセカンドを安全に登らせるという一連の流れ(システム)についての内容を中心に行いました。
基本クライアント様がリード、時々つるべで登りながら必要なことや改善点などを見つけてはその場その場で対処していただきながら行動しました。朝から日没後までガッツリ8時間半の講習でした🔥




易しい岩尾根を使って一連の流れ(システム)を練習しながら登っていただきます。




短くピッチを切りながらつるべで登っていきます。








カムも勿論ですが、岩の突起などの自然物を上手に利用して中間支点を設置しながら登ってもらいます。


大原の里を眺めます。
紅葉シーズンもあっという間に終わって(というか今年は遅すぎだったのですが・・・)、冬に向かって一直線(であってほしいのですが・・・)の大原です。
この後も練習をしながら下山して本日の講習を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。







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アイゼン メンテナンス(研ぎ作業)

2024-12-06 17:37:49 | アイゼンメンテナンス工房 PIN PIN
今日はお預かりしたアイゼンのメンテナンス作業🔨


before    
         ↓  ↓  ↓


after



before      
       ↓  ↓  ↓


after

鋭利になってよく刺さるようになったアイゼンを使って雪山登山を安全に楽しんでいただければ幸いです☆彡

皆さま、アイゼンハワー大統領! 違うっ! アイゼンの歯は大丈夫ですか?







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個人講習 クライミング技術講習(百丈岩)

2024-12-05 23:04:17 | ガイド山行/バリエーションルート登山
12月5日は、個人ご依頼で百丈岩でクライミング技術講習でした。

登り方、確保技術、マルチピッチの方法、懸垂下降などを徹底的に学んでいただきました☆彡
中央ルンゼを3ルートと西稜を短めに短めにきって全てマルチピッチスタイルで登攀、最後にローソク岩(中央稜)の左カンテを登って締め括りました☆彡
全10ピッチ分を登って、懸垂下降を13本とガッツリ頑張られたクライアント様でした👏
よく「江口さんとこの講習はハードですよね!」って言われることがありますが、うちの講習に参加される方(特に個人講習をご依頼をいただく方)というのはいわゆる「登山客」的な方々はとても少なく、寧ろ「自立した登山者」や「自立したクライマー」をめざされる方が大半なのでこれくらいのメニューをこなさないと逆に満足してもらえないというのもあるのです。まぁそのような要求に応えていくために僕自身もより精進していかねば!なんですけどね💦


百丈岩の麓は紅葉真っ盛り!
真っ赤なモミジと真っ黄色の栗の木の紅葉がとても素晴らしかったです☆彡


先ずは中央ルンゼの各ルートを短めに2ピッチに切って登ります。


ラインを変えながら徐々に難しいラインへ


かなりの急傾斜のラインもしっかり、確実に登ってこられます。


うちの山行プランにたまにご参加していただく某山岳会の登攀部リーダーさんは今日は会の仲間と登りに来られていました。上手にリードしながら登って行かれるのを眺めながらとても嬉しい気持ちになりました。やはりしっかりした技術や信念を持った「自立した登山者」「アマチュア登山者」が育ち、増えることこそが本当の意味での登山文化の継承や登山界(登山業界ではなく)発展の為に大切であり欠かせないことだと僕的には確信しています。


登っては懸垂下降の繰り返し・・・


ひたすら懸垂下降の繰り返し・・・


続いて西稜を2ピッチに分けて登ります。先ずは1ピッチ目


続いて2ピッチ目


百丈岩のシンボル、ローソク岩


続いてローソク岩に向かいます。


先ずは1ピッチ目
奮闘されながらもしっかり登られて見事にクリア!


続いて2ピッチ目
ここも見事にクリア! 遂に完登ですね!


下山も懸垂下降を繰り返しつつ下ってきて、13本目、本日最後の懸垂下降です。


夕陽に照らされたローソクを振り返り見上げます。
感慨深い思いに浸りながら下山されたことでしょう。
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。







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