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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

アイゼン・ピッケルワーク講習(ステップ1/入門技術編/六甲山 蓬莱峡)

2024-12-02 12:05:26 | 講習
いよいよ12月突入! 今年も残すところ1ヶ月となりました💦
というわけで12月1日は、六甲山の蓬莱峡で今シーズン3回目のアイゼン・ピッケルワーク講習を行いました🏔
暖かい日差しの気持ち良い講習日和の一日でした☆彡
雪山登山に向けてのシーズン最初の第一歩、基本的なことから少し発展的なことまでしっかり練習していただきました✊




美しいクリスマスツリー🎄が飾り付けられた煌びやかな宝塚駅
夜になるとクリスマスツリー以上に煌びやかな存在感を発揮するパチンコ屋さん。阪急の駅モールにパチンコ屋さんがあるのも少し不思議な気もしますが、宝塚という街の煌びやかさを演出する為にも欠かせない店舗なのかも!?と思えなくもありません。ってホンマかいな!


そんな煌びやかさに溢れた宝塚駅を後に、真逆の荒涼とした蓬莱峡に到着です。本日の舞台です。踊るわけではありませんが、やはり宝塚歌劇の舞台とは真逆の舞台です。
とまあそんな面倒臭い話で引っ張る訳にもいきませんので早速講習開始です。


先ずは基本中の基本の「立ち方」「歩き方」から開始です。
「歩きなんて誰でも簡単にできるやん!」って言われそうですが、風の吹き付ける雪上や不安定な岩上を歩くことはなかなか難しくて体勢を整えながら安定した立ち方、歩き方をすることが大切なのです。


少しずつ傾斜を付けていってそれに対応した足の置き方、歩き方を反復練習しながら身に付けていきます。


更に急な斜面を今度はピッケルも交えながら登り、下りの練習をしていきます。
筋力だけに頼った動きではなく、骨格や重心移動を中心とした美しいフォームで動くことが大切です。


紅葉が美しすぎます~


だいぶ出来るようになってきたので更に急な斜面をアイゼン・ピッケルワークを駆使して動き回ります。


岩峰と紅葉


仕上げは実際の登山を想定したシミュレーション行動です。
アイゼンの前爪を使いこなしながら急な岩場を登ります。


いつ見ても素晴らしい蓬莱峡の絶景!


ずっと練習しながら奥へ奥へ辿って蓬莱峡針峰群(エギュ・ドュ・ホウライ、僕が勝手に名付けてるだけですが・・・)に到着~


プチ・プチ・プチ・クレオパトラニードル!? 




登りより難しいのが下り。急な岩場をやはりアイゼンの前爪を使いこなしがら下ります。お二人共に本当に上手に下ってこられます。
下り終わってようやく本日の練習も終了~

帰り支度を整えて道路を30分歩いて生瀬駅をめざします。




途中にある工場の建屋には昔から岩を登るクライマーの巨大な壁画が描かれています。
1万年後くらいに山中からこの壁画が発見されて「且つて人類はクライミングという遊びをやっていたんだぁ~」と言われる時がくるかもしれませんね。ってなんでやねん!

という訳で生瀬駅に到着して本日の講習を無事に終了しました。
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。







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個人講習 アイゼン・ピッケルワーク講習(京都 金毘羅の岩場)

2024-12-02 11:36:51 | 講習
11月30日は、個人ご依頼で京都 金毘羅の岩場でアイゼン・ピッケルワーク講習を行いました。
遠路はるばる関東からお越しのグループ様、山への情熱に溢れた心強い皆さまでした☆彡
前半で基本技術の反復練習を行って、後半からは実際の登山を想定したシミュレーション行動🏔 最後に少し急な岩場を使ってお浚い登り、下山もアイゼンとピッケルをしっかり駆使しながらの下りで皆さまかなりお腹いっぱい感のようでした。一日本当によく頑張っていただきました👏


雪、氷、氷雪を想定して土の斜面を使って雪、氷、氷雪技術の練習です。
登り、下り、トラバース・・・想定される動きを徹底的に反復練習です。


アイゼンワーク、ピッケルワークの練習というと大よそ岩場の登り下りというのが定番ですが、雪山ではそれ以上に雪の斜面、氷の斜面、氷雪の斜面での行動がかなりの部分を占めますので当然それに適応した練習が不可欠なのです。という訳で当方の講習ではこのような練習も徹底的に行うようにしています。




続いて岩場に移動して、アイゼンでの岩登り技術を反復練習です。
やはり登り、下り、トラバース・・・と想定される動きを練習していただきます。
ここまでやって前半終了~


後半は実際の登山を想定したシミュレーション行動をしていきます。


前半で練習したアイゼン・ピッケル技術を使いこなしながら岩場、土斜面(雪、氷、氷雪を想定した)を登っていきます。


時に後ろ向き(クライムダウン)での激下りもしながら岩尾根を登っていきます。


途中の急な岩場もそれぞれ好みのラインで登っていただきました。




岩尾根を登って来て最後の急な個所を「落ち着いて」、「考えて」、「足場と手がかりを探して」一段、一段上をめざして登ります。


大原の里を眺めます。
そろそろ冬の予感です。






少し急な側壁を使って本日のアイゼンワークのお浚いを兼ねて岩登りです。


下山もやはりアイゼン・ピッケルワークを駆使しながらの下りです。
この後、麓に下山して本日の講習を無事に終了しました。
皆さま本当によく頑張られましたね👏
大変お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。







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