12月26日は、鳥取大山と雪山初級講習の山行でした🏔
天気予報によるとかなりの強風が予想されていて実施の判断を考えさせられるコンディションでしたが、講習山行なので何の躊躇もなく予定どおり登山を開始しました🏔
とにかくガスガス、強風、おまけに小雪舞うコンディションでしたが、そんなコンディションは気にせずにとにかく講習山行らしく、歩き方や登り方、強風対策などをしながら登っていただきました☆彡
下山はやはり下り方の練習をしながら途中では緊急避難用の半雪洞堀りの練習や、深雪の場所を使ってラッセルの練習や滑落停止の練習をしたりしながら下山して終了しました☆彡
クライアントのお二人様共に雪まみれになりながらもとても熱心に率先して練習に励まれて充実の一日でした👏
岡山県と福岡県からそれぞれお越しのお二人様、本当にお疲れ様でした。今後の山行に活かしていただければ幸いです☆彡
ガスガス~ 強風~のザ・雪山
視界が悪く景色が全く望めない中を一歩、一歩 山頂をめざして登ります。
快適とは無縁のまさに苦行ともいうべき登り。
「なぜ登るのか?その問いに答えてはならない。登りにいけ、とにかく登りにいけ」
僕が最も尊敬し、影響を受けた故鈴木謙造氏が遺した言葉がこういう時はいつもを頭に浮かんできます。
既に登頂を終えて下山してくるパーティと入れ替わり山頂をめざして登ります。
山頂台地は殆どホワイトアウト状態でしたがお二人様共に頑張って見事に登頂です!
なかなか大変なコンディションでしたが本当によく頑張りましたね!
おめでとうございます~!
もしも僕に曲芸の腕前があれば一芸披露した程でした。な~んてね!
おめでとうございま~す! (海老一染之助、染太郎)
下りは途中の斜面を使って緊急避難用の半雪洞堀り(手足とピッケルだけで5分以内に掘るコツと練習)を練習していただきました。
今回はツエルトを被るまでは省きましたが、たったこれだけの簡単な作業で生死を分けることに繋がるのです。
また、深雪の斜面ではラッセル訓練も行いました。
一見全く進めないような大変な深雪でも上手に登っていけるコツがあるのです。
合わせて滑落停止技術の訓練です。
コケナイ、タオレナイように歩くことが何といっても大前提ではありますが、やはり人間ですからどんな人間でも必ず失敗はあります。かくいう僕もかなり密度の濃い登山を長年行ってきていますが今までにやはり滑落の経験は何度もありますし、現在でもちょっと躓いたり、滑落しそうになることがあります。やはりそういう時の最後の砦というか本当の最後の切り札的にもこういう滑落停止の訓練を重ねておくことは必要です。
武道の世界に「千日(3年)を以って初心とし、万日(30年)を以って極める」という言葉があります。それだけ物事を極めるということは難しいという例えではありますが、僕も本格的な登山を36年間継続してきていますがとても極めるなんていうことには程遠く、未だに自分の歩き方、登り方、下り方に疑問を持っていて普段のガイド時においても常にどうしたらもう少し上手に歩けるか?、楽に歩けるか?などと考えながら行動しています。完成ということは有り得ないのでしょうが・・・。
話は逸れましたが歩き方というのはやはり難しい、そして登山の場合は事故に繋がり易いということで先ずは歩き方の練習、登り方の練習、下り方の練習、そしてもしミスした場合の対処方法(この場合は滑落停止技術)を合わせてしっかり練習しておくことが必要だと思います。
なにはともあれよく頑張っていただきました。
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。
熱く、楽しくいこう!