そらまめのひとりごと

そら(大学生)ひまわり(高校生)あんず(中学生)
3児の母そらまめの平凡な毎日を更新中。

ピアノはずっと

2013年09月07日 | 日々のつれづれ
子どもたちに伝えました。


ポーカーフェイスなそらが顔を背け黙って泣いていた。

ひまわりは涙が止まらず、泣きながら眠った。


家族全員で通夜に参列。

遺影を見たら涙が止まらなかった。

ご主人の挨拶で、2年前に病気が分かったときには
余命数ヶ月だと診断されていたことを初めて知った。


驚いた。


先生、最後まで生き抜いたんだ。


あんずがレッスンを受け始めたのは今年の4月。
もっと早く始めていればよかった・・・


通夜に行く前に、あんずが先生宛に手紙を書いていた。


「せんせい いつも ぴあのにつきあってくれてありがとう。
 せんせい いきててくれてありがとう。」


びっくりした。
あんずはぴんときてないと思ってたけれど、
なんとなく分かっていたのかもしれない。


そらもお手紙を書いていた。
もちろん中身は見せてくれなかったけれど。
ひまわりもお手紙書いていた。下書きはチラッと見たけれど、
気がついたら下書きは隠してた。
ふたりともいろんな思いがこみ上げてたんだろうな。


そらなんて手紙書く?ってきいたら、絶対拒否されると思ったのに。
素直に書いてたから。


先生の存在が大きかっただけに、今回の出来事は子どもたちにとてもショックだったと思う。
けれども、子どもたちのピアノに対する姿勢が少し変わった。


そらは、練習曲のほかに、今まで教わった曲を2曲追加して練習している。
ひまわりは、学校の音楽会の伴奏に立候補。
到底弾ききれない ひまわりにとっては難度の高い曲。
普段楽譜を見て弾くより、耳で覚えた音を頼りに弾いているひまわりが
がんばって楽譜を読んで練習している。
あんずはマイペースだけれど、必ずピアノに向うのは1番最初。


子どもたちにはどんなカタチでもずっとピアノに触れていてほしい。
先生とこんなに早くお別れしてしまったのはとても残念だけれど、
先生のおかげでピアノが好きになったし、大切な存在になったとおもう。


本当に感謝しています。


私もがんばろう。




花は咲く

2013年09月02日 | 日々のつれづれ
そらがピアノ教室の先生とついこの間連弾していた曲。

バイエルが一通り進んだそらは、
自分の好きな曲もレッスンに取り入れてもらっている。

先生とそらが連弾しているのを聞いてうっとりしていた。

その連弾ももう聞くことが出来ない・・・


昨日、娘サンから電話があった。


「今日、母がなくなりました。」と。


2年前から闘病しつつ、子どもたちにピアノを教えてくれていた。
とても素敵な先生で、いつもやさしく子どもたちにレッスンしてくれた。
本当にやさしすぎるくらい優しい先生。
45分のレッスンなのに、1時間を越えるときも。
グレードテストやコンクールの前には無償でレッスンをしてくれた。
学校帰りに教室に行く子どもたちにおやつも振舞ってくれた。
子どもたちの個性を見抜き、それぞれにあわせた教材を選んでレッスンしてくれた。
ゆったりとした気持ちで迎えてくれて、楽しくレッスンしてくれた。

特にあんずは、この4月から始めたんだけれど、
慣れるまでかなり大変だった。
今ではピアノ教室が休みだと聞くと、怒るほど。
家での練習も3人の中で一番早くピアノに向う。

ひまわりは、練習しながらどんどんアレンジしたり、
お兄ちゃんの練習曲を
耳で覚えて弾いてみたり・・・


そらは丁寧に楽譜を見ながらしっかりと弾く。
始める年齢が一番遅かったそらだけど、ピアノは好き。


子どもたちが大きくなるまでずっと先生にお世話になるつもりで疑わなかった。

私もそのうちレッスンに通いたいと思っていた。

また、教室で会えると信じていた。


でも、もう叶わない・・・。


亡くなる一週間前、先生から電話があった。
次のレッスンが出来そうもないと。
9月に入って症状が落ち着いたら再開しますからと。
レッスンの振り替えを娘が週末にしますからと。
今後娘がレッスンを引き継ぐか、知り合いの先生にお願いするか
考えているところですと。

いつもと違う、弱々しい声に驚いた。
本当に振り絞って出しているような声。

それが先生との最後の会話だった。

子どもたちにはまだ告げていない。

今晩、夕食を済ませた後、話すつもり。

そして、明日、お別れのご挨拶をしてきます。


ありがとう先生。
先生のおかげで子どもたちはピアノが大好きです。
きっと、ずっと、ピアノを弾き続けると思います。
先生に教えてもらったピアノを。

空の上で子どもたちのピアノ聞いていてね・・・