銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

金松湯(東京・大山)

2024-12-28 08:07:00 | 銭湯
#金松湯






東武東上線
#大山駅

▲大山駅





▲北口を降りて

▲降りたら左に進む


▲突き当たりを右に進み

▲ちょっと歩いて左をみると

▲細い道のところに入り口がある

▲実は一度見過ごして通り過ぎてしまった。注意を払わないとみつけられない隠れ家のような場所だ




▲細い道の先には、コインランドリーがある


▲到着
出典:東京銭湯ホームページ引用
 

マンション銭湯ということで玄関口は狭いものの横幅がある。
商店街の真横にあるにも関わらず銭湯の入り口に入ると静寂に包まれ、まるで閑静な住宅街に来た気分だった。
入り口は右側にあり、扉を抜けるとすぐ右手にフロントがある。
この時の店主は立ってテレビをみていた。60代ぐらいの女性で、「こんにちは」と挨拶したあとに「貸しタオルありますでしょうか?」とたずねると、「はい、あります。30円になります」と出してくれた。板橋銭湯とあしらわれた厚手のタオルで使う時はいい匂いがした。
返すときは、フロント前にカゴがあるので、そちらに入れて返す。
右が男湯で、左が女湯。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


のれんをくぐると標準的な脱衣場の印象でとくに変わった点はないが、間仕切りが天井までつながってないので、女湯からの声がよく聞こえる。
ロッカーは壁沿いに並び、真ん中には座るテーブル。ほかにもいくつか椅子があり、高齢者に配慮した銭湯という心証を抱いた。左側に洗面台がある。ドライヤーは3分10円だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室の扉をあけると、浴室はそんなに広くなく、シンプルな作り。
真ん中に島カランがあり、備え付けが島カランの天部に置かれてあった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


左手前には立ちシャワー。
この立ちシャワーはシャワーの出に問題はないものの、ヘッドがやたらと重い。ダンベルほどではないけど、なぜここまで重くする必要があるのかと思うほど重く感じた。腕を鍛えたい人にはいいだろうけど。


右側にはサウナの扉があるが、真っ暗なうえに張り紙が張られ、「本日でサウナの利用は終了となります。長い間ありがとうございました」の文字が書かれてあった。
いつ張られたのか分からないけど、もしも本当に当日だったら、タイミングが悪すぎる。


奥にある浴槽は2つに分かれていて、左が主浴槽で浅浴槽。バイブラのみだった。温度は41~42℃ぐらいか。
右が深浴槽で座湯が縦に2つ並ぶ。温度は40~41℃ほど。こんな感じでかなりシンプルなところだった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


サウナが稼働していれば少し特別感がある銭湯だったけど、これだけだと本当にふつうすぎる銭湯という感じだった。
ただ、立地に関してはめちゃくちゃいい場所にある。賑やかな商店街のど真ん中にあって駅から徒歩2分と駅前銭湯だ。
ややわかりにくい細道の奥まった場所にあるが、それはご愛嬌だろう。
それとシンプルであることは、日常で使う分には問題ない。むしろ必要じゅうぶんであるほうが使い勝手が良かったりする。その点では、地元の人にとっては理想的な銭湯ではないかと感じた。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 大山
経路 商店街を通る
周辺の環境 商店街

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 カモメとヨットと色とりどりの点の連なりの線
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ふつう
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 バイブラ、座湯
サウナ かつてあった
温度 40~41℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 落ち着いている
清潔さ きれい
貸しタオル あり(30円)
備え付け あり

◆人
受付 60代女性
客層 高齢者や一部若い人


【案内】

住所
〒173-0014
板橋区大山東町55−3

電話番号
03-3961-0007

アクセス
東武東上線「大山」駅下車、徒歩2分

休日
火曜

営業時間
15:30−23:30


※東京銭湯ホームページ転載

喜久の湯(東京・立石)

2024-12-21 09:04:00 | 銭湯
#喜久の湯




京成本線
#立石駅

▲立石駅。下町オブ下町とも呼ばれるところである


▲北口は再開発中だった

▲南口は昭和から続く土着的な商店街が健在だ



▲改札口


▲地下道を通り、出てきたところ


▲出ると目の前はイトーヨーカ堂の小さい店舗がある。左側には立石商店街があるが、そちらには行かない

▲イトーヨーカ堂を横切りこのまま真っ直ぐ歩く



▲横断歩道をそのまま渡り

▲ひたすら直進






▲この先は私道なので右にまがる

▲右にまがったところ

▲こんどの突き当たりは左

▲左に向いて

▲あとは直進するのみ


▲ファミマを通り過ぎると


▲右に喜久の湯がみえてくる


▲開店前

▲開店後


▲到着


到着すると、自転車があまりに多くて愕然とする。入り口ではひっきりなしに人の出入りがあった。
受付に座るのは、80代ぐらいの穏和な雰囲気の女性。
貸しタオルをお願いすると、すぐに出してくれて、返すときはここに戻してくださいと言われる。
フロント前はロビーになっており、手前のところにソファが囲むように並べられあった。
男湯は左側で、女湯は右側。


のれんをくぐると店前の自転車から推察できた通り、かなりの過密ぶり。
ロッカーは手前と左壁のところにあり、ほとんどが埋まっていた。空いてると思ったロッカーをあけると鍵がかかってなかったり、休憩用の椅子周辺にはカゴや荷物がそのまま放置されていた。治安がいいのか、単にみんな適当なのか。
トイレを使用しようとしたところいつまでも開かず、見かねた常連客ぽい人が「本当に開いてるの?ドアを叩いてみたら?」と言ってくれたので叩くと、内側から叩く音が返ってきた。
「ずいぶん長いよなぁ」と言われてこちらも苦笑い。それからだいぶ待たされて出できたのは高齢者だった。
今度は自分が入ると、すかさずドアを叩く音が…。人が多いとトイレも混雑するのは必然である。


出典:葛飾銭湯ホームページ引用
▲安全のためにか最新の防犯カメラが取り付けられていた


浴室の扉をあけると、浴室はそんなに広くなく、コンパクトに色々と詰め込まれている。
さっそく左手前にサウナがあった。しかも無料。ならば入らないわけにはいかない。
足下にはマットが用意され、それを手に中へと入ると、横列に3人が座れる二段構え最大で6人が入れるスペースになっていた。
熱さは通常のサウナと変わらないが、個人的には必要十分。両壁には砂時計が取り付けられ、入ったばかりの人はその砂時計を回して時間を計っていた。脱衣場と同様にサウナ内にも昭和の流行歌が流れていた。


出典:東京銭湯ホームページ引用


室内に戻ると、サウナの横には詰めれば3人ぐらいが入れる水風呂がある。
水温は思ったよりも冷たく、14℃ぐらい。外が寒かったので余計に冷えたのだろう。
その水風呂の奥にカランがあるが、そのスペースは潰されていて休憩用(ととのい用?)の椅子が置かれてあった。昨今のサウナ人気を意識したものだろう。
もう一つ奥には薬湯があって、この日は伊予(イヨシ)コーラの湯であった。最近は伊予コーラ(300円)を売り出す銭湯が目に付くが、ついに薬湯まで登場したのかと感慨深い。
香りは微かに甘い感じがして、見た目は濃い茶色。黒っぽいコーラというよりもほうじ茶のような土色だ。温度は比較的ぬるめで、41℃ぐらいだった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


入り口に視点を戻すと、右手前には立ちシャワーがあり、真ん中と右側にもカランが並ぶ。シャワーの出はすべて良好で、カランの設備がしっかりしてると快適で安心感がある。


浴槽は奥にあって、左が浅浴槽のバイブラで、右側が深浴槽の座湯、ボディジェット、ハイパージェットと並ぶ。
ハイパージェットはとにかく強烈で、ボタンを押した瞬間に身の危険を感じるほどの激しさ。背中をあずけると自然と体が浮くほどだった。
地域最大を自称しているが、あながち誇張ではないと感じた。


出典:葛飾銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


客層は高齢者がメインながら一部若い人もいた。
ここの若い従業員(店主の息子さんやお孫さんだろうか)が、SNSで情報を積極的に発信しているようで、圏外からも客が来ているそうだ。
とはいえ入浴してる高齢者たちが自転車にまたがって遠くから来てるとは思えず、やはりほとんどは地域の人たちだろう。
壁絵は、富岳五十三次を現代風に解釈した絵柄。丸山清人さんが描いており、いつもとは違う作風に驚いた。


出典:葛飾銭湯ホームページ引用


ここの人気の理由を探ると、設備のメンテナンスからサウナ、ジェット関連に至るまで質が高く、納得できる完成度の高さを感じた。
それと時代の追い風をキャッチする若い感性の人が参加してるのも大きいだろう。
新陳代謝ができている組織というのは、やはり活気があるものである。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 立石
経路 南口を中川方面に歩く
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 宮造り
壁画・眺望 野心的な浮世絵
統一感 あり
置物 特になし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 狭い
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 バイブラ、座湯、ボディジェット、入らないジェット
サウナ あり(無料)
温度 41~45℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 80代の女性
客層 高齢者や若者

【案内】

住所
〒124-0013
葛飾区東立石2−21−16

電話番号
03-3691-3981

アクセス京成押上線「京成立石」駅下車、徒歩8分

休日
金曜

営業時間
15:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載

脳汁銭湯(東京・蒲田)

2024-12-14 08:22:00 | 銭湯 温泉
#脳汁銭湯
(改正湯)





京浜東北線
#蒲田駅
▲蒲田駅。大田区は東京で一番銭湯がある地域で、その中心に蒲田がある


▲改札口

▲改札口を抜けたら右に進む

▲階段を降りて

▲西口の出口


▲外に出たら右にすすむ

▲そのまま直進



▲奥に横断歩道があり、

▲右斜めに東京工科大学がみえる

▲横断歩道を渡ったら東京工科大学を横切る形で真っ直ぐ進み





▲ここも直進する

▲道なりに歩き

▲突き当たりにドラッグストアーのセイムスがみえてくるので


▲セイムスのところで右折する

▲あとは少し歩けば


▲改正湯がみえてくる。今回はイベントで脳汁銭湯となっている



脳汁銭湯は、パチンコ大手のマルハンが主催したイベント。2024年11月26日~12月8日までおこなわれていた。
新しいファンの獲得を目的としたヲトナ基地プロジェクトというブランディングプロジェクトの一環で、あまたある業界の中から銭湯を舞台に選んだのはやはり昨今の銭湯が存在感を示しているからだろうか?


それはさておき開店時間に到着してみると、予想を越える大混雑。銭湯のイベントでここまで人が集まってるのは初めて見たかもしれない。これもSNSの力だろうか。
そして脳汁というネットスラングを堂々と看板に掲げるあたりに若者への訴求をねらったものを感じた。
建物の外にいる案内係りの人は待ち時間が1時間半ぐらいですと声をあげていた。ディズニーランド並みの待ち時間に、さすがは一瞬迷った。
列は入り口のスロープから伸びて駐車場の奥まで続いている。


▲銭湯に入るためだけにこの行列


建物に入ったのは1時間を少しすぎたあたり。寒風吹きすさぶ中で待っていたので手がかじかみ、頭が痛くなってきた。
ただ、このあとにお風呂に入れるからいいけど、悲惨なのは案内係りの人たちだ。マルハンのTシャツの上に着ているのは、今回のイベントの法被のみ。どう考えても過酷すぎる。






▲LEDのれん。目を閉じても光が透過してくるほどまぶしかった


中に入ると店内は大混雑だ。
客数が多く、案内係りも3~4人ほどいて、ただでさえ広くないロビーはぎゅうぎゅう詰めだった。
受付に座るのは、70代の女性。綺麗な白髪をして気品がある感じ。
かなり前のときは金髪の若い女性がいたりしたが、最近は店主に戻ったのか。一時は、燃料費の高騰を理由に営業日が間引きされたり、開店直後も閑散としていたりと寂しい状況だった。
貸しタオルはなくて、販売品は250円と100円が用意されている。
いまは現金だけでなく電子マネーも使えるのでSuicaで支払ったが、これが間違いであった。


出典:大田区商店街ナビホームページ引用


出典:大田区商店街ナビホームページ引用
▲ネオンアートの記念撮影が目立った


男湯は左側で、女湯が右側。
のれんをくぐって中に入ると、脱衣場の中にも案内係りが3人ほどいた。
ここのロッカーはコインリターン式なので100円玉を用意する必要がある。
いつもだと千円札を出して崩れたお釣りがあるから問題ないのだが、Suicaで支払ったので小銭がないことに気がついた。自販機があったから飲み物を買うついでに崩すかと思えば、自販機の10円が切れており千円が使えず。
仕方なく着替えなおして受付で崩してもらうことになった。


今回のイベントは装飾だけでなくクイズの仕掛けもあった。さながら学園祭のような空気感。プロジェクトマッピングなどデジタル技術を投入しているが、原則はアナログ体験である。
入る前に設備案内とクイズ解説をレクチャーされる。
ここでようやく浴室のドアをあけると、いつもと大きく異なり、カランのところは鏡とタイルを縁取ったピンク色のネオンが明滅し、ラブホテルを彷彿とさせる怪しげな雰囲気男女の間仕切り壁のうえには、巨大な脳のバルーンが置かれてある。
奥の壁絵にはプロジェクトマッピングがせわしなく映し出されていた。
富士山の絵を背景に擬人化された脳やタコ、背中が温泉になってる恐竜だったりUFOも飛び交い、ポップ調の可愛らしい絵ながら禍々しくもシュールなものばかりだ。


出典:脳汁銭湯ホームページ引用


出典:大田区商店街ナビホームページ引用


浴槽は奥にあって、複数の種類に分かれている。
左からシルク風呂、ボディジェット、黒湯+炭酸泉、黒湯、黒湯の水風呂と連なっている。
全体ではひとつの大きな浴槽に見えるがそれぞれ入り口が異なり、奥に進むと段差があったり複雑な作り。
温度はシルク風呂と白湯が43℃ほどで、黒湯は少しぬるめで41℃ほどか。


出典:大田区商店街ナビホームページ引用
▲壁面には、金魚が泳いでいる。こんな光の点滅で金魚たちは混乱しないか少し心配になった


ボディジェットのところでは、お湯に耳を沈めると音楽が聞こえるという仕掛けがあった。
遊び心があって面白いと思うが、不特定多数の人が入ったお湯に耳を入れるのは衛生観念上どうなのかとちょっと抵抗を感じた。
黒湯+炭酸泉のところには、無数のアヒルちゃんが浮かび、LEDライトが組み込まれている。不規則に点滅するアヒルちゃんはかなり不気味だ。
右端にある黒湯のところではクイズの解説が掲示され、黒湯の地図上には、それぞれ「?」や「!」マークが色別に表示されてある。そのマークの並びをつなげるとなんて書いてあるのか解くというのが初級クイズだった。
黒湯のそれぞれ角のところに立体表記された文字のラバーがぶら下がり、最初は「大」次が「り」「た」「あ」となっていた。それらを読める文字に組み直すと「大あたり」。
これが答え。
上級クイズは、けっこう難しい。
解説のところには、青色の?マークの他に、色の違う!マークが並び、青色の?マークは「た」であったが、残りの二文字がなんなのかヒントがない。
最初はまったく分からず、解説の!マークの位置に意味があるのかと考えてみると、もしかしてアイウエオ順かもと思い、それで探ってみたら「たから」という文字が浮かんできた。
湯上がりの時にスタッフの男性に声をかけられ、近くに寄ってきたので小声で答えたら正解だった。ノベルティとしてもらったのはシール。手荷物になるのは面倒なのでちょうど良かった。こうしたクイズは苦手なのだが、今回だけは運良く解くことができた。


▲左に並ぶのがもらったシール。右が全員に配られた冊子


実はこうした景品交換だけでなく、脱衣場のロッカーのドアをあけると当たりがでる仕掛けもあった。
クイズを答えたあとにはミッションイベントがあって、カードを引くと裏には「善人をさがせ」とある。
善人を探せとは一体?と思いつつ、言われるがままにスタッフのあとについていくと、ロビーのところで善人の姿があるはずだという。

▲分かるだろうか


指名手配者のようなポスターにみえるが、じつはよく読むと自主的に掃除をする善人とかかれてある。
ここでもシールをもらった。
こうした遊び心が随所にみられた。


今回のイベントを体験してみると、想像以上にお金が掛かっていたことが分かる。採算だけ見たら明らかに赤字だろう。マルハンとしては、先細りが予測されるパチンコ業界から多角化を見据えた実験を行っているのだろうか。
のちの報道によると、10日間のイベントで4457人が詰めかけたそうだ(下世話ながら入浴料だけ見ると2,451,350円。このお金は改正湯だけが受け取ったのかちょっと興味深い)。


客層はやはり若い人男女が多く、家族連れも目立った。案内係りの男性は若い女性にどこで知ったのか具体的なSNSまで聞いていた。
一方で昨今はデジタル時代と呼ばれているが、デジタル化が進むことで、むしろこうしたアナログ体験を若い人たちは求めているのかもしれない。
今回のイベントは派手な装飾で目を楽しませてくれたが、入浴に限ってはやはり使い勝手が悪く、お祭り騒ぎに放り込まれた感じ。
とはいえ銭湯の存在感を示す良い機会になっただろうし、今後もこうしたイベントがあったらまた参加したいと思わせてくれる楽しい体験だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 蒲田
経路 西口から歩く
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 ビル銭湯
壁画・眺望 プロジェクトマッピング
統一感 あり
置物 能汁関連
照明 ド派手

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 縦長
シャワーの出 やや物足りない
浴槽の種類 シルキー風呂、黒湯、炭酸泉、水風呂(黒湯)
サウナ なし
温度 41~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 落ち着いている
清潔さ きれい
貸しタオル なし
備え付け なし

◆人
受付 70代の女性
客層 若者が中心


【案内】

〒144-0051
大田区西蒲田5−10−5

電話番号
03-3731-7078

アクセス
京浜東北線「蒲田」駅下車、徒歩7分

休日
金曜

営業時間
15:00−23:30

※東京銭湯ホームページ転載

成弘湯(東京・青砥)

2024-12-07 06:59:00 | 銭湯
#成弘湯




京成本線
#青砥駅
▲青砥駅。京急に乗っていると青砥行きという言葉をよく聞くが、この日にはじめて来た

▲写真には写ってないが、外国人が沢山いる。電車に乗っていると外国人に成田に行くにはどうしたらいいかと、なぜか怒り気味に聞かれた

▲改札口

▲人生ゲームが紹介されているのは、タカラトミーの本社がここ青砥を最寄り駅としているからだ

▲目指す成弘湯は、右に見える紫色のかつしかシンフォニーヒルズの目の前

▲改札口を出たら、ロッテリアがある右方面へと歩く


▲一度、右の線路沿いを歩く

▲右側の道路を歩く

▲逆光がまぶしい。上の路線は、北千住方面へとつづく京成本線


▲ドコモショップの看板のところで立ち止まり

▲左折する

▲少し歩くと

▲かつしかシンフォニーヒルズがみえてくる

▲ここで右折して

▲右側に成弘湯のバックヤードがある


▲さらに直進すると成弘湯の看板がみえてくる

▲細い通路の先に成弘湯がある

▲駐車場の裏手に回ると

▲もうひとつ入り口。こちらが正式な入り口だろう

▲正面の風景

▲到着


実は30分前に早く到着してしまったのだが、その時点で何人も集まってることに驚いた。公式では15時となっているが14時30分には開くのかと思って待つと、やはりすぐには開く気配がなくて小腹がすいたので一度コンビニに向かい、今度は開店10分前に来ると、すでに誰もいなかった。おそらく20分前ぐらいには開店してたのかもしれない。こういう公式と実態が違うのは下町の銭湯だとよくある。


靴箱に靴を預けて中に入ると、フロント前は縦長の空間になっていて、奥にはソファとテレビが置かれ、手前側に物販品や様々なミニチュアが飾られてある。
とくに目を引いたのは、バック・トゥ・ザ・フューチャーのデロリアン。店主が、この手の趣味なのだろう。

▲奥にソファーとテレビ



▲デロリアンが飾られてある




受付は真ん中の右側で、この時は誰も座っていなかった。
男湯ののれんを少しのぞくと、ベンチ付近のところで店主らしき女性がおしゃべりをしていたので、「すみません」と声を掛けると、「はーい、すみませーん」と駆け足で戻ってくれた。
見た感じ70代後半か80代ぐらいの女性。人の良さそうなおばあちゃんだ。
「貸しタオルはありますでしょうか?」と聞くと、「ないんですよ」と申し訳なさそうに言われ、「タオルなら売ってます」ということで、手ぶらセットのタオルを購入することに。
手ぶらセットは250円だったが、中身はシャンプー、コンディショナー、石鹸、歯磨き粉、ひげ剃り、タオルと盛りだくさん。
お金のやりとりの時に、「貸しタオルはねぇ…保健所に言われてダメなんです」とおっしゃった。
「そうですか」と相づちを打つが、銭湯の店主が貸しタオルのない理由を語るときは必ず同じことを言う。
他の銭湯が軒並み貸しタオルのサービスをしてることを知らないとは思えないのだが…
個人的には、面倒だからやってないとか、しょっちゅう盗まれるので止めたとかでもいいと思う。
男湯は左側で、女湯は右側。


のれんをくぐって左の通路にある奥に入ると、さっそく目の前には長いすが置かれ、通路の裏側には通常のロッカーと、真ん中には島ロッカーがある。
屋根を仰ぎ見れば、折りあげ格天井。このあたりもしっかりと作り込まれている感じがした。
浴室には縁側があり、小さいながらも池がしつらえてある。右側にドレッサーがあり、ドライヤーは3分20円だった。
浴室の入り口横には洗濯機が2つ並んでいたが、銭湯巡りをしていて使われている場面に遭遇したことがない。
まったく使われてないなら撤去されてると思うのである程度は稼働してるだろうけど、どれぐらいの頻度で使われてるのか謎である。


出典:葛飾銭湯ホームページ引用




浴室の扉をあけると、室内は標準的な広さだった。ただ、左側のところにはサウナがある。このサウナは別料金ではなく、通常の入浴料で入れるので素晴らしい。手前には水風呂があるが、こちらは2人が入れるぐらいのスペース。水を循環させてる様子が見あたらず、衛生的にどうなんだろうとは感じた。水温は16℃ぐらいとけっこう冷たい。
サウナは、中に入ると6人程度が限度の広さで、高いところに座ると、それなりに熱いなと感じた。しっかり空気が乾燥していて、体の水滴がすぐに蒸発した。
タオルなどは敷かれてないので、直に座るとケツが熱い。サウナにありがちな鼻孔も痛くなった。


浴室のカランは島カランがあり、左右の壁にもカランが並ぶ。
シャワーを出すと、拡散にまとまりがない部分もあるが、基本的に勢いがあって使いやすかった。
いくつか使ったが、メンテナンスはしっかりしたところのようだ。


浴槽は奥にあって、いくつかに分かれている。左から見ていくと、寝湯、バイブラ、座湯と右にかけて続く。
一番右端にあるのが薬湯で、この日は白濁の湯だった。
ちなみに湧出口のところには、長寿の湯と書かれてあった。なにかしらの石(麦飯石みたいなもの?)を設置してるのか分からないが、解説はなにもなかった。
温度は寝湯から座湯までが45℃ぐらい。薬湯が40℃ぐらいだった。
最初に寝湯のところに入ったらかなり熱くて背中の刺激がきつく、ちょっと慣らさないと無理だと思い出直すと、座湯に浸かっていた高齢男性が、低温の薬湯を指さして(こっちを先に入れ)といったジェスチャーを示してくれた。笑って応えたが、やはり一見さんはしっかり見られてるなと感じた。


出典:葛飾銭湯ホームページ引用


壁絵は富士山の絵で、誰が描いたのか確認できなかったが、製作過程の様子をうつした写真がフロント前に飾られてあった。




出典:葛飾銭湯ホームページ引用


客層は、ほぼ高齢者だが、一部若い人もいた。このあたりはやはりサウナ効果か。それなりに人気のところらしく、開店時間から経過しても客数に大きな変化はみられなかった。
下町の風情をしっかりと残しながらも老舗にあぐらをかくことなくメンテナンスや清掃がきちんとしていて、最初から最後まで気持ちよく入れる銭湯だった。





【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 青砥
経路 南に歩く
周辺の環境 線路、かつしかシンフォニーヒルズ

●空間演出
建物外観 宮造り
壁画・眺望 富士山のペンキ絵
統一感 あり
置物 ミニチュア
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー、脱衣場
脱衣所 昔ながらの作り
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 寝湯、バイブラ、座湯、薬湯
サウナ あり
温度 40~45℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 マイペース
清潔さ きれい
貸しタオル なし(購入250円)
備え付け なし

◆人
受付 80代の女性
客層 高齢者がメイン


【案内】

住所
〒124-0012
葛飾区立石6−32−19

電話番号
03-3697-6843

アクセス京成線「青砥」駅下車、徒歩7分

休日
金曜

営業時間
15:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載