銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

第一金乗湯(東京・上板橋)

2024-10-26 07:25:00 | 銭湯
#第一金乗湯





東武東上線
#上板橋駅
▲上板橋駅


▲改札口


▲改札口を抜けたら左に進む。北口も左右にあるが、左の階段を降りる


▲左の階段を降りたところ。右にファミマがみえるが、そこを右折

▲右折したところ

▲ここは蒙古タンタン麺中本の創業のお店が2階にある

▲先ほどのファミマを右折したらそのまま進み

▲突き当たりに来たら

▲左折する

▲少し歩いて

▲分かれ道があるので右に進む



▲再び分かれ道があるので右を進む


▲ラーメン屋のぷりてぃ・べあを通りすぎて


▲第一金乗湯がみえてくる



▲駐車場もある




▲到着


入り口は少し傾斜になっていて、下足箱の空間は狭く、やや靴を脱ぎにくいかなと感じさせる。


出典:東京銭湯ホームページ引用


中へと入っていくと、正面にフロントがあり、座るのは50代ぐらいの女性。
「こんにちは」と挨拶したあとに、「貸しタオルありますか?」と尋ねると、「はい、あります」と言われ、「貸しタオルですか?それとも…」と言われて下をみると、案内がかかれてあった。貸しタオル(※フェイスタオル)が50円でバスタオルが100円と表記されてあった。
ちなみに貸しタオルはイベントなどで配られるゆっポ君のタオルだった。
貸しタオルをお願いしたあとに、「備え付けもありますか?」と聞くと「え?」と聞き返された。どうやら備え付け(シャンプー類のこと)という言葉は銭湯業界で周知された言葉ではないようだ。「シャンプーとかですが…」と言い換えると「あります」と教えてくれた。
右を向くと少し広めの真四角な休憩所があり、壁づたいに和風にあしらった椅子が並んでいる。浮世絵も飾られ、おしゃれで洗練された和の空間だった。
女湯は左側で、男湯は右側。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用





のれんをくぐると、脱衣場もまた広くてシンプルに徹している。ここもほぼ真四角な形で、真ん中に座るテーブルがあり、ロッカーは手前側(通路の裏側)にあるが、かなり古い木製である。年季の入った感じからして、創業当時から使われているものを残したのだろう。


出典:東京銭湯ホームページ引用


右側にはトイレがあるが、高齢者などを意識したものなのか多目的トイレになっており、広くてとても綺麗だ。
ドレッサーは右側奥にあるが、ハンドソープがあるのと、シャープ製のドライヤー(3分20円)があるのみ。
その横に比較的新しいマッサージチェアが置かれてあった。
訪れたのは10月初旬だったが、夏の暑苦しさこそ脱したものの微妙にまだ暑く、脱衣場にクーラーはかかってなかったので入浴から出たときは汗がなかなか引かなかった。


浴室の扉をあけると、浴室は脱衣場に比べると普通の広さ。
作りも特に設備や配置で新規性を求めた要素はほとんどないが、デザインはこだわりを感じさせた。


出典:東京銭湯ホームページ引用


全体的な配置は、左手前に立ちシャワーが一つと真ん中に島カランがあり、左壁にもカランが並ぶ。
基本的に固定シャワーだが、島カランの右側だけハンドシャワーだった。
立ちシャワーにせよカランにせよ、シャワーの出はみんな勢いが良くてすこぶる快適。
難点としては立ちシャワーのハンドルがお湯と水どちらなのか判別できなかったことぐらいか。おそらくデザイン性を優先したのだろうが、初見さんはこれだと困る。左がお湯で、右が水だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲ハンドシャワー側のカラン


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴槽はL字型をしていて、奥から右壁に掛けて入り口近くまで伸びている。
奥の左から見ていくと、最初はハイパージェット、ボディジェット、座湯と並んでいる。
温度はけっこう熱くて44℃ほど。最初に入るにしてはかなり刺激が強い。
その右側は浅浴槽で、右端のところに電気風呂が備え付けられてあった。電気の痺れ具合はいたって普通。


出典:東京銭湯ホームページ引用


ここまでが奥の浴槽で、続いて右壁に浴槽が並ぶ。
右壁のところは奥側がお湯で、バドガシュタイン鉱石が設置されていた。
バドガシュタイン鉱石とは、オーストリアの温泉保養地で産出される石のことで、低線量のラジウムが放出されている。日本でいえば秋田の玉川温泉にある北投石と同じものだ。
脱衣場には、輸入業者(ママベイビー貿易)が作成したポスターにその安全性を担保する説明が書かれてあった。
温度はぬるめで、40℃ぐらい。温度計は36℃をさしていたが、おそらくそこまではぬるくなかったと思う。スペースは詰めれば5人ぐらいは入れる大きさだった。
最後の一番手前にあるのが水風呂で、水温は18℃程度。
サウナがないけど水風呂があるのは嬉しい。理想を言うと外気浴があれば最高だが、せめて水風呂があれば長く快適に過ごせる。


出典:東京銭湯ホームページ引用


壁絵はペンキ絵であるが、題材こそ古典的な富士山を採用しているものの、タッチは現代ポップ調でこれは斬新だった。
富士山も主張しすぎず、あくまでも背景の一部として描かれている。青を基調として、おそらく朝焼けの時間帯を表現しているのか。湖畔(もしくは海)の空に入道雲のようなものが漂っていた。


客層は高齢者がメインだったが、小さな子どもを連れたお父さんがいたりと、年齢層は幅広かった。
それなりに混んでたものの自分が出る頃になるとだいぶ空いていた。
女湯の脱衣場では話し声が聞こえ、客同士の交流があるようだ。
住宅街のど真ん中にあるのでほとんどが地元客だろうが、こうした立地にありながらデザイナーズ銭湯にリニューアルし、設備は文句なく快適で完成度の高さを感じさせる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 上板橋
経路 北西へ歩く
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 富士山の絵
統一感 あり
置物 なし
照明 やや薄暗い

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 広くて綺麗
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 ハイパージェット、ボディジェット、座湯、電気風呂、バドガシュタイン鉱石湯、水風呂
サウナ なし
温度 40~44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(50円)
備え付け あり

◆人
受付 40代と70代の女性
客層 高齢者がメイン


【案内】

住所
〒174-0065
板橋区若木1−19−6

電話番号
03-3933-4357

アクセス
東武東上線「上板橋」駅下車、徒歩10分

休日
不定休
営業時間16:00−24:00
日曜は15時から営業

※東京銭湯ホームページ転載

新元湯(名古屋・高畑)

2024-10-19 07:40:00 | 銭湯
#新元湯




名古屋市市営地下鉄東山線
#高畑駅
▲高畑駅

▲路線図をみると左下にある。東山線の終着駅だ

▲改札口

▲目指すはバス停の5番なので、どこから出てもいいけど4番出口が一番ちかい




▲4番を出たところ。出て左(写真だと奥)に進むとバス停がある

▲5番に並ぶとバスが来て乗る


▲地下鉄高畑から一色大橋まで行く

▲一色大橋。庄内川に掛かる橋だ

▲来た道(庄内川方面)を戻り、

▲右に階段があるので降りる


▲降りたら

▲右折する

▲ずっと直進



▲下町らしい狭い通路

▲突き当たりにきたら

▲右折

▲すぐ左折

▲再び直進して

▲また突き当たり

▲右折

▲すぐ突き当たり

▲左折。とにかく狭いところ。2つの川に挟まれたところなので、津波が起きたら大変だろう

▲左折する

▲右に浅間社がみえてくる

▲浅間社を横切ると

▲一気に道がひらけてくる

▲そのまま直進

▲鳥居がみえてきて

▲鳥居をくぐり

▲左折する

▲この細い道を通ると

▲新元湯(しんもとゆ)がみえてくる。元湯とは温泉の発見地や起源のことだが、ここは温泉ではない




▲土手の上から眺める。新元湯の目の前にある川は、先ほどの庄内川ではなく新川。2つの川に挟まれた土手の真下にある銭湯だ


▲このあたりは漁業街だったので最盛期には町内に7つもの銭湯があったそうだが、新元湯だけが残った


▲到着


開店時間は16時となっているが、10分前に到着するとすでにのれんが掛かっていた。
入り口から男女に別れ、右が男湯で左が女湯だった。
右端にある靴箱はロッカーではなく棚なので置くだけである。
番台は真ん中にあるが、誰も座っていない。こういう時は女性店主がプライバシーに配慮して女湯にいるものだが、案の定、60代前半らしき女性は女湯のところで客と会話中だった。
自分が入り口にいることに気がづくと、男女を行き来する通路を抜けて顔を見せてくれた。店主と目を合わすと、「こんにちは。貸しタオルはありますでしょか?」とたずねた。
するとすかさず、「明日は休みです」と言われた。
「ん?」という顔をしたのか、すぐに休日の話しじゃないということを悟ったらしく、「貸しタオルですか?…あります」と番台の下あたりから取り出してくれた。
ちなみにずいぶんと可愛い声をされている方だった。
「ありがとうございます」と言って貸しタオルを受け取ると、「これよかったらどうぞ」とあいち銭湯と書かれたタオルと腹部大動脈の啓蒙うちわをくれた。
「貸しタオルを使って、こちらはそのまま持ち帰ってもいいですよ」と優しく言ってくれた。
タオルをもらうのは凄く嬉しい。老舗のお店でもらったタオルは記念になるので大事にとっておこうと思い、いそいそとバッグの中にしまった。
ただ、うちははなぜ腹部大動脈なのかは不明。高齢者が多い銭湯などに関連団体が配ってるのだろうか。




それから靴を脱ごうとすると「この近くから来たのですか?」と聞かれた。あきらかに地元の人間じゃないので気になったのだろう。
「じつは横浜から旅行のついでに来たんです」と言うと、「そうなんですか」と少し驚いた様子だった。
ただ、ここは名古屋で有名な銭湯なので、全国津々浦々からいろんな人が訪れているのではないかと思う。


右端にある靴箱に置いて脱衣場に進むと、右側にはロッカーが並ぶ。このロッカーが昭和を通り越して、いつの時代なのか分からないぐらい年季が入っている。新元湯の建物自体は大正時代に作られてそのままだそうだ。さすがに内装は昭和の頃に一度リニューアルしているらしいが、それでも古いものは当時から残っているので生きた博物館である。
ロッカーだけでなく、ドライヤーのお金を入れる機械が昔の電話ボックスみたいな形をしており、これは初めて見た。ただもう使えないのか、ドライヤーは自由にお使いくださいと書かれてある。




間仕切り側の壁には一面鏡となっているが、新聞や雑誌などに紹介された記事がいくつも飾られていた。
それを読むと、戦時中の空襲(直撃ではない)や伊勢湾台風にも被害を受けたものの、なんとか修復しながら今に残っているという。
立地も川と川に挟まれた場所で、海からも近く、天災がくれば一番被害を受けやすい場所だろう。鉄筋コンクリートの造りとはいえ、それが大正時代から続いているというのは誇張なしで奇跡である。


脱衣場に話を戻すと、脱衣場の真ん中にはテーブルや椅子が並べられ、それが不揃いなので昭和の家庭的な雰囲気を醸し出す。興味深いのは、浴室の扉の手前に緩衝スペースがあることだ。
ここで湯上がりに体を拭いたりすることができる。近年のスーパー銭湯なんかだと必ずあるフォーマットだが、それらがすでに大正時代から作られてあったとすれば、すでにこの時代から完成された仕組みだったのだろう。
名古屋の銭湯にはこうした入り口前の湯上がり空間を用意するのは共通しているので、東海地方で古い歴史を誇る新元湯が歴史の証人となっている。




ここでようやく浴室の扉をあけると、やはり老舗の銭湯ということで極めてシンプルな形をしている。
真ん中に円形の浴槽が鎮座し、奥には左右に浴槽がある。
ただし、奥の浴槽でお湯を張ってあるのは左の薬湯のみで、右は空だった。
カランは左壁沿いにあるが4つのみ。シャワーは取り付けられていた。
左の手前にある高い場所には椅子とカランが並ぶ。もちろんケロリン桶であるが、退色してしまったのか薄くなっていた。これは初めからこの色だったのか分からないが、今のような鮮やかな黄色とはほど遠い。


出典:あいち銭湯ホームページ引用
▲浴槽の全景


この日の男湯は自分が一番乗りだったらしく、シャワーをひねると水しかでない。最初に入ったときの銭湯ではよくあることで、しばらくすればお湯が出るだろうと思ったら、しばらく流しても水のまんま。まさかなと思いながらそれでも時間をおいて待つがずっと水のみ。早い段階であきらめたが、たぶん水しか出ないのかもしれない。そのかわりに蛇口の方は最初こそ水だったものの、途中でちゃんとお湯に変わった。


体を洗ったあとに、最初は奥にある薬湯に足を入れてみると、想像以上に熱くて50℃近くはあったと思われる。
これがいきなりだときつすぎると思い、真ん中にある白湯を足を突っ込んだところ、こちらも50℃ほど。普通の人は入れないじゃんと思い、しばらくカランの前に座って頭を抱えた。
水を埋めればいいのであるが、入り口の張り紙には「水はなるべく埋めないでください」と注意書きがあった。そもそも一見さんがいきなり温度調節するのは勇気がいる。
少し落ち着いてからまた入ってみるかと思っていた矢先、ようやく男湯に客があらわれた。だいぶご高齢の男性で、扉をあけると迷うことなくいきなり奥にある薬湯に下半身を入れて、しばらく上半身にお湯を掛けると、なんとそのまま肩まで浸かっていた。慣れるとこんなに高い温度でも平気で入れるのかと驚いていたが、やはりすぐに出てきて、こんどは真ん中の円形の白湯に入ったものの、熱さに耐えられなかったらしく水を入れはじめた。
さすがに常連客もストレートでハシゴするのは無理だったようだ。それと自分としては常連客が水を埋めてくれたことでようやく入れると安堵した。
高齢の男性は肩まで浸かっていたので、自分も入れるだろうと改めて入りなおすと、それでもめちゃくちゃ熱い。1~2℃ぐらいは下がったかもしれないが、自分からしたら焼け石に水だった。
そこから10秒ぐらい下半身だけを浸かって出たら足が真っ赤。もうここのお湯は楽しむ熱さを通り越していた。
それから2人目の常連客が現れたが、白旗をあげて脱衣場にでていた。

出典:あいち銭湯ホームページ引用


出典:あいち銭湯ホームページ引用
▲タイルのモザイクが素晴らしい


客層は2人しかみていないが、高齢者だけ。女湯からは賑やかな声が響いていたが、声の質感からすると年配者だろう。
先ほどの脱衣場に飾られてあった記事を再度紹介すると、1日の来客は30人ほどで、「なくなったら困る」という客の声に支えられ、ボランティアでやってるようなものだと女性店主は語っている。10年前の記事だ。
歩く途中でみえた街の風景は息を潜めるように静まりかえり、切なくなるほど寂しさが漂っていた。ここが唯一、街の人たちをつなぐサロン的役割を担っているのかもしれない。
大正時代から震災をのりこえて継続できた奇跡は、地元の人たちに寄り添う経営者の思いがあったからこそだろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 高畑 (バス)一色大橋
経路 バスに乗る
周辺の環境 新川と庄内川に挟まれる

●空間演出
建物外観 大正時代初期の建物(登録地域建造物資産
壁画・眺望 特になし
統一感 あり
置物 アンティークの数々
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 昭和初期の風景
シャワーの出 勢いはなく、水しかでない
浴槽の種類 白湯、薬湯
サウナ なし
温度 50℃前後
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 親切で感じが良い
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 60代前半の女性
客層 高齢者のみ

【案内】

営業時間
16:00~18:00

定休日
0と5の付く日・他不定休あり

電話番号
052-301-8900

住所
〒454-0945
愛知県名古屋市中川区下之一色町南の切54-1

※あいち銭湯ホームページ転載

香藤湯(東京・中野)

2024-10-12 07:34:00 | 銭湯
#香藤湯





東京メトロ東西線
#中野駅
▲中野駅



▲南口に向かう

▲改札口

▲改札口を出てみぎに進み

▲横断歩道をわたる

▲横断歩道を渡ってそのまま進む


▲中野駅は新駅舎を工事中だ

▲ファミマのところを左折する

▲そのまま直進して



▲中屋米店の前で止まり

▲右折する

▲すこし歩いて

▲セブンイレブンのところを左折

▲ここをまっすぐ進む







▲左側に香藤湯がみえてくる



▲到着


サンダルをあずけて左の扉をあけると、中に入ればこじんまりしたロビーになっており、手前にある販売グッズは丁寧に並べられてあった。足下にある真っ赤な絨毯が印象的だ。
右側に受付のフロントがあり、座るのは70代半ばぐらいの男性。
「こんにちは」と挨拶するが、反応なし。
若干不安になるが、「貸しタオルありますか?」とたずねると後ろから出してくれた。
奥には黒いソファーが壁沿いに並び、その手前に小さなテーブルがある。
男湯は右側で、女湯は左側。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲赤い絨毯に張り替える前のときの写真だろう


のれんをくぐると、ロビーと打って変わりすこし広めの脱衣場になっている。
ロッカーは右側に並ぶが、手前はくぼみになっていて、そこにもロッカーが並んでいた。
脱衣場もとても綺麗で、古さは感じられるが汚さはほぼないに等しかった。


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用
▲女湯はお釜ドライヤーがある


浴室の扉をあけると、古典的な配置の作りでシンプルさが際だつ。
ここも清潔感にあふれてすごく綺麗だった。
目の前には島カランがあり、左右の壁にもカランが並ぶ。左手前には立ちシャワーが1つ。
右の手前にはサウナがあって、そのサウナに隣接して水風呂が置かれてあった。
シャワーは拡散することなくちゃんと出るが、すこし湯量が物足りない印象。立ちシャワーは問題なし。
右にあるサウナは利用しなかったものの、覗くとやはりすこし狭く、おおよそ6人ぐらいで窮屈になりそう。
横にある水風呂は蛇口から常時出しっぱなしだったのでその時の気温に応じて温度も変わるだろうが、それでも冷たくて20℃ぐらいだった。


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用


浴槽は浴室の奥にあって、二つに分かれている。
右が主浴槽でかなり広く、8人ぐらいは入れるかもしれない。浅浴槽でシンプルな真四角。右端にバイブラがあったが、設備はそれぐらいだった。
温度はかなり高くて47℃ぐらいはあったかもしれない。
主浴槽に入ったあとに、左となりの深浴槽に入ろうとしたら、先に高齢男性が水を埋めて温度をさげていた。おかげで最初の温度がどれぐらいなのか分からなくなってしまったが、あとで時間を置いて入ったときは主浴槽とほぼ変わらなかった。たぶん同じ温度だったと思われる。
先ほどの手慣れた様子で水を埋めていた男性は常連客だと思うのだが、「あちぃ」と言いながらお尻と背中を何度もさすっていた。やはりこの温度になると常連さんでもキツいようだ。
深浴槽は座湯が2つ並び、頭のところには冷たい水枕がある。

出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用
▲右が主浴槽で、左が座湯


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用
▲上からみた座湯


出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用
▲主浴槽のバイブラ部分


壁絵は富士山の絵で、間切りの真ん中に描かれている。
中島さんの署名があり、2023年に作成とあった。ご高齢なのでそろそろ引退も視野に入ってくる頃だろう。



出典:すぎなみ銭湯ホームページ引用
▲中島盛夫さんは田中みずきさんの師匠でもある


客層は高齢者や中年あたり。みんな静かで、誰とも話し合う姿はみられなかった。
とにかくここの特徴は綺麗で無駄なものがなく、シンプルに徹していることだ。古い銭湯ほど蓄積されてきた汚れが歴史の澱のようにこびりついたりしているが、ここではそれらが全くみられなかった。これは本当に凄いと思った。
清潔への強い信念は銭湯という仕事の誇りが反映されたものにも感じられるほどだった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 中野
経路 南下
周辺の環境 住宅、散髪屋

●空間演出
建物外観 昭和の建物
壁画・眺望 富士山のペンキ絵
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 広くてきれい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 バイブラ、座湯
サウナ あり
温度 46℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 寡黙
清潔さ すごく綺麗
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 70代の男性
客層 高齢者がメイン


【案内】

住所
〒166-0003
杉並区高円寺南5−1−7

電話番号
03-3316-4514

アクセス
中央線「中野」駅下車、徒歩7分

丸ノ内線「東高円寺」駅下車、徒歩7分


休日
金曜

営業時間
16:00−25:00

※東京銭湯ホームページ転載

仁王門湯(名古屋・上前津)

2024-10-05 06:27:00 | 銭湯
#仁王門湯





名古屋市市営地下鉄名城線
#上前津駅
▲上前津駅




▲南改札口

▲改札口を出たら右に進み

▲エレベーターで地上に出る

▲地上に出たところ

▲出口を振り返ると

▲その奥に三井住友銀行がある

▲三井住友銀行まで進み

▲道なりに歩いて

▲三井住友銀行を横切り

▲隣の春日神社も過ぎて

▲さらに直進すると8番出口がある。ここから地上に出てもいい

▲続けて真っ直ぐ進み

▲裏門前町通りもすぎて

▲ここでストップ

▲右折する

▲あとは直進するのみ

▲東仁王門通りを通り抜けて


▲ひだりに仁王門湯がみえてくる





▲到着


ちなみに先ほど通り抜けた東仁王門通りは大須商店街の一画にあたり、多国籍なお店が軒を連ねている。








▲織田信長が父親の葬式のとき位牌に抹香を投げつけたお寺が、この万松寺。娯楽性を備えたお寺である


エントランスへと入っていくと、左が女湯で右が男湯。
下駄箱に靴をあずけて自動扉をあけると受付は番台で、座るのは小柄で綺麗なモフモフ白髪の80代ぐらいの女性。
「こんにちは」と挨拶すると「こんにちは」と渋い返事をしてくれる。ただし、目は合わせてくれない。
「貸しタオルありますか?」と尋ねると「ありますよ」と出してくれた。
入浴料は500円で、貸しタオルは無料だった。番台の前にはプライバシー配慮のためのラティス(目隠し板)が置かれていた。
左の間仕切り壁には一面鏡があるが、手前から奥までずっと続いている。
下のところにドライヤー。
右側にはロッカーが並ぶが、ロッカーと呼ぶよりも棚と呼びたい風貌だ。木製で扉部分はガラス窓になっている。
アンティークと呼べるほど古いマッサージチェアがふたつ並び、脱衣場全体が風情ある空間だ。


出典:あいち銭湯ホームページ引用


浴室の扉をあけると、最初の空間は浴室ではなく緩衝スペース。手前の右側にはサウナがあるが、扉に近づいただけで熱気が感じられるほど熱い。追加料金は100円とかなり安かった。
左側には洗面台があり、床の紋様は花をあしらったもので、色使いといい昭和の感性に包まれる空間だ。


奥の扉をあけると古いけれども、とても綺麗な浴室だった。
全体を見渡すと真ん中に主浴槽があり、周囲をカランが取り囲む。
奥のカランは3つのみで、ほぼ左右の壁のカランがメインになる。
一方で左右の壁のカランは蛇口がお湯しかでないが、奥の壁のみにお湯と水の蛇口がある。この使い分けはちょっと不思議だった。


出典:あいち銭湯ホームページ引用
▲浴槽の黒い縁と青い浴槽内のタイルの組み合わせが上品さを醸し出し、デザインに古さを感じさせない


左手前に立ちシャワーがあるが、こちらは水のみ。ジュビナバスの設備が残っていたが、スイッチを押しても反応はなかった。設備自体が古いし、改修しないままなのだろう。
浴室の右手前には小さな浴槽があり、こちらは水風呂だった。手を入れてみたところかなり冷たく、16℃ぐらいだったかもしれない。


出典:あいち銭湯ホームページ引用
▲女湯の水風呂

 
真ん中にある主浴槽は、大きな湯船を4つに区分している。
手前からみていくと、一番最初は設備がなにもない白湯で、温度は42℃ほど。少し熱いかなと感じたが、銭湯としては普通の温度である。
さらに奥にあるのが4つの中では一番広くて、こちらは44℃ぐらい。それなりに熱く感じる温度だ。
奥は左右に分かれていて、左は電気風呂らしき設備がみえるが、入らなかったので断言できないものの、お客さん同士の会話で電気風呂はどっちだっけ?と話をしていたので電気風呂と思われる。
左の浴槽はかなり熱く、46℃ぐらいと感じた。頑張ればギリギリ入れなくもないが、この日は外の気温が暑くて頑張る気持ちにはなれなかった。
最後の奥右側にあるのは、もはや理解不能の熱さで、手を入れた瞬間に絶対無理と悟る熱さ。おそらく50℃ぐらいまであったかもしれない。
これはもはや人が入ってはいけない温度である。命知らずが己の蛮勇さを試すだけのお湯だ。


出典:あいち銭湯ホームページ引用


最後に浴室の左奥には座湯があり、こちらは浅浴槽で水枕まで設置してあった。温度は42℃ぐらいなので、ほとんどの人が利用できるだろう。


客層は商店街のど真ん中にあるためか、意外と若い人が多い印象。
中には背中にビッシリ入れ墨をいれている若い人がいて、この背中全体に入れ墨をしてる人は東京や神奈川だと高齢者に多いが、若い人はまず見かけないので珍しいと思った。
名古屋は入れ墨文化が盛んなのか、銭湯だけでなく街中でもよく見かけた。


お湯はかなり熱いが常連さんたちなら平気で入れるのかと思いきや、一番ぬるいところでも慣れるまではなかなか入れない様子だった。となるとここまで熱くする意味があるのかと疑問に感じるが、これはお店の譲れないポリシーかもしれない。とにかく熱湯ざんまいの銭湯だった。



【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 上前津
経路 商店街を歩く
周辺の環境 商店街

●空間演出
建物外観 ビル銭
壁画・眺望 模様
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 昭和レトロで綺麗
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 水風呂、電気風呂、座湯
サウナ あり
温度 42~50℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 普通
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 80代の女性
客層 幅広い年齢層


【案内】

営業時間
13:00~22:30(サウナは21時終了)

定休日
火曜日

電話番号
052-241-2658

住所
〒460-0011
愛知県名古屋市中区大須3-37-20

※あいち銭湯ホームページ転載