銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

本牧ゆあそび館(横浜・桜木町)

2024-09-28 06:09:00 | 銭湯
#本牧ゆあそび館




JR京浜東北線
#桜木町駅
▲桜木町駅


▲ランドマークが一望できるが、向かうのは反対側だ

▲夏休み期間に入ったことで、ポケモンのスタンプラリーをやっていた

▲改札口をでて右側にまわり

▲川村屋の裏手にまわる

▲ぐるっとまわってきたら

▲ひだりの歩道にでる

▲その先に行くと

▲バス停がある


▲ここから10番目の千代崎町ということろまで行く


▲バスが来た

▲千代崎町に到着

▲そのまま本牧方面へと歩き

▲喜月堂と月嶋寿司のあいだの道に進む


▲ゆるやかなカーブにさしかかる

▲この道はなぜ右が高く、左が低いのだろうか?

▲それはさておき、左の道に進むと

▲本牧ゆあそび館がみえてくる

▲立派なビル銭湯である

▲スーパー銭湯並みのラインナップを備えるところだ

▲駐車場も完備。遠くからくる客も想定したところである


▲階段をのぼり


▲右に下足箱がある


下足箱にサンダルを入れて入り口へと進むと、受付の手前に券売機があり、そこでロイヤルセット(900円)を購入する。
通常の銭湯料金でも入れるが、それだと二階の浴槽しか入れない。ロイヤルセットなら三階の浴槽も入れるのに加えて、バスタオルもついてくる。
ただ小さなタオルはつかないので、貸しフェイスタオルのチケット(30円)も購入した。合計で930円。


受付の前に立つと、対応してくれたのは70代ぐらいの女性。最初こそ愛想がいいとは思わなかったが、元気で声が出ている人だ。帰りの時は笑顔で対応してくれて、なじみの常連客ぽい人には戯れ言なんかも交わしていた。典型的な下町のおばちゃんという感じだ。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ引用
▲若い頃のおばちゃんか


受付の左側のスペースには休憩所があるが、かなり本格的だった。さすがに昨今のスーパー銭湯と比べると狭いが、一般的な銭湯と比べれば広い。
自販機の並ぶ横にはマッサージスペースもあって、衝立は一部だけ。ちょっとプライバシーが気になるが、こういう周りに囲まれてサービスを受けるのも悪くないかもしれない。
食堂も兼用されており、入り口の右側にはテーブルが並ぶ。昼間からビールを飲んでる人がいて、お風呂好きとビール好きなら最高の空間だ。


男湯は右側で、女湯は左側。
のれんをくぐると脱衣場はすごく綺麗に整えられていて、無駄なものは一切なし。逆に飾り気は皆無で、機能性に徹している。面白味はないが、日常的に使う分にはこちらのほうがいい。
ロッカーは手前と右側、奥と並び、かなりの数を用意している。
真ん中より少しロッカー寄りに長椅子が並び、ロッカーは上下で薄い緑と薄い紫色に分かれている。照明も全体的にやや薄暗い空間だ。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ引用


奥にある浴室の扉をあけると、浴室も脱衣場とおなじで薄暗くて装飾はほぼないに等しい。
カランは島カランがひとつと、右の壁沿いを囲むように並ぶ。シャワーの出は軒並み良くて、やはりミニスーパー銭湯タイプの銭湯だけはある。
浴槽は左の空間にあった。


正面をむいて右は深浴槽で、奥が電気風呂仕様。2、3人が入れる広さで温度は43℃か44℃ぐらいとすこし熱め。
左にあるのは主浴槽で、寝湯のジェット風呂が並び、温度はやはり同じ43℃前後だった。
銭湯料金の浴室は、これでおしまい。
一応ジャグジーや電気風呂はあるが、風呂屋として最低限の体裁を整えただけという感じである。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ引用


ロイヤルセットを購入すると、上階へと進むことができる。
先ほどの受付の話に戻るが、ロイヤルセットのチケットを渡すと、ビニールバッグが渡される。バッグの中をあさるとバスタオルの下に、くの字のタグのようなものが入っている。それが上階に進むための鍵のような役割を果たす。
上階に進むためには扉をあける必要があるが、その扉には取っ手がないのでそのままだと引っ張ることができない。そこで先ほどのプラスチックを扉の穴に差し込み、取っ手代わりにする。


扉をあけて中に進むと、階段は公共プールを彷彿させる重厚な作り。
階段を上ると、周囲を見回しただけで色々と差別化していることが分かった。
まず最初に目に飛び込んできたのは、右側の奥に設置された主浴槽で、横長の作りになっており、座湯が縦と横に並ぶ。注目は、頭上に雲梯(うんてい)があることだ。雲梯を使うなんて、小学生以来かもしれない。
周りを見渡すと誰もいなかったので試してみたところ、平行の部分はなんとか移動できたが、登る段階になるともう無理。子どものときは出来たことが今となっては不思議なぐらいである。
とこんな感じですっかり童心に戻ってしまった。ゆあそび館という名称もなるほどである。


カランは左手前と右の階段裏、さらに奥には露天風呂があるのだが、露天風呂のところにもある。
面白いのは、下の階にあるカランは手動のハンドルで出し続けることができるが、上階はスーパー銭湯と同じプッシュ式。なので途中で止まる。
ヘッドが大きなタイプなので湯量は上の階のほうが多いけれども、総合的な使いやすさは階下ほうが良かった。
それと備え付けは上階のみ。とにかく通常料金とロイヤルセットはすべて違っていた。


左に目を向けると、こちらはサウナの空間になっていて、2つのサウナがある。奥側にあるのがフィンランドサウナで、10人ぐらいが入れる広さだろうか。そんなに広くはないけど、客の数で考えるとちょうどいい広さ。
そのサウナの手前に水風呂がある。
3人ぐらいが入れるスペースで、水温は18℃ぐらいか。
左の奥には、ジュビナバスとブートバスなる文字がみえる。
ジュビナバスは複数のノズルが壁一面を覆い、そこで水が噴射するものだが、ブートバスはいわゆる打たせ湯である。
もっとも、それらは暗い場所にあって、試しに押してみたけどまったく反応なし。壊れたままなのだろう。暗い時点で想像できたけれども。
そして左側にミストサウナがある。
このミストサウナは、5、6人が入れる空間でけっこう気温が高くて、すぐに汗が吹き出てくるのが分かった。
足下に流れているお湯がとにかく熱くて、これがちょっと危険を感じるほどの熱さだった。


室内の右奥に進むと露天風呂がある。
露天風呂は、浴槽自体はそんなに広くないのだが、手前の外気浴できるスペースがかなり広く、椅子が左右にあるのと、露天風呂の横にも寝っ転がれるような板張りがあった。
この外気浴の床が石張りだったが、空を遮るものがないので直射日光がそのまま差し込み、足を踏み入れるとめちゃくちゃ熱かった。火傷するかと思うほどで、夏は要注意である。
露天風呂はほぼ三角形のかたちをしていて、温度は41℃ぐらいか。青い夏の空を眺めながらすっかり長湯してしまった。


客層は高齢者から若い人まで満遍なくいたが、規模の割にはずいぶんと少なく感じた。ただ、それは時間帯のせいだったかもしれない。昼の開店直後に訪れたのだが、どの銭湯もそうだけど昼の時開が一番空いている。しかも夏はもともと客足が少ない。
場所も便利とは言い難いところなので、そうした複数の要因が絡んで閑散としていたのかもしれない。おかげで気兼ねなくいろんな浴槽を独占することができた。
設備はいいのに人が少ない穴場的な銭湯だった。ロイヤルコースは高めだけど、のんびり入りたい人にはオオスメのところである。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 桜木町
経路 住宅街へ
周辺の環境 和菓子屋や寿司屋

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 全体的に暗い

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 寝湯、電気風呂、座湯、水風呂、露天風呂
サウナ あり
温度 41~43℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 下町のおばちゃん
清潔さ きれい
貸しタオル あり(30円)
備え付け あり(ロイヤルコースのみ)

◆人
受付 70代の女性
客層 多彩な年齢


【案内】

〒231-0864 
横浜市中区千代崎町2-41

電話045-624-1126

営業時間
12:00〜24:50

定休日
5日・15日・25日(土・日・祭日の場合は翌日)

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ転載

炭の湯(名古屋・名古屋)

2024-09-21 08:54:00 | ホテル
#炭の湯





東海道新幹線
#名古屋駅
▲名古屋駅

▲三連休初日ということで朝から混雑していた


▲改札口。新幹線の改札口は、銀の時計があるところだ

▲南口の改札口を抜けたら

▲左の太閤通口にむかう(新幹線の北口の場合は右に進む)

▲外に出たら

▲右に進む

▲エスカ地下街の入り口を通り過ぎて

▲そのまま道なりに歩く


▲左の幹線道路は椿町線と呼ばれる

▲そのまま直進する


▲岐阜方面に向かう新幹線がみえる




▲目の前の横断歩道を渡り

▲左折する

▲デイリーヤマザキがあるので

▲デイリーヤマザキを横切り

▲その先に駐車場があるが、その端っこで止まり

▲右折すると

▲炭の湯&ホテルの看板がみえる

▲入り口は2階にある


▲銭湯であるが、入墨、タトゥーの人は入浴禁止とあった


扉をあけると低い上がり框になっていて、右側にフロント、左側に券売機があった。奥に靴箱がある。
靴箱はかなり小さくて、靴を斜めにしてもはみ出すほどだった。


▲靴箱のところから玄関を撮影


▲靴は普通サイズだが、斜めにしてこの状態。どう考えても小さすぎる


▲浴室には備え付けがないのでシャンプーやリンス(それぞれ150円)なども売っている


ここは土日限定ながら6:30~9:30まで朝風呂をやっている。旅行で朝から汗を流したい客などにとってはありがたいところだ。自分も名古屋駅に到着すると、直行でこちらに向かった。


フロントの受付に立つのは、長い黒髪の少しウェーブがかかったナチュラルメイクの50代ぐらいの女性。笑顔こそないが積極的に挨拶をしていた。
入浴料は500円で、貸しタオルはバスタオルのみ300円。フェイスタオルは160円で購入する。タオルだけの客は珍しいのか、「タオルだけで大丈夫ですか?」と聞かれた。
フロント前の右通路へと進むと、小さな休憩所がある。覗いてみたが若い女性たちがたむろしていたので使うのは遠慮した。通路の端っこにはスーツケースが沢山置かれ、銭湯の利用客も預けてるものだろうか。
男湯は左側で、女湯は右側。


出典:あいち銭湯ホームページ引用
▲左の見切れたところが玄関で、背後に休憩所がある


のれんをくぐると、すぐ目の前に引き戸があり、かなり重たい。
扉を抜けると脱衣場になっているが、一般的な脱衣場とは異なり、床がラバータイプのもので白い斑点などがついていた。そのためにあまり清潔な感じはしなかった。
ロッカーは左右に分かれ、洗面台は右側のロッカーのところにある。ドライヤーは有料。
ロッカーの容量はすこし小さめなので、大きな荷物がある人は先ほどの通路に置くのも手かもしれない(受付の人に相談してみてください)。


左側にあるトイレを使ったところ、電気を消そうとしてもボタンの反応がまったくない。なんでだろうかと何度も押してると、見かねた年配の男性が「それ壊れてるんだよ。なかなかつかないんだよ」と親切に教えてくれた。なので付けっぱなしで放置した。
この時点で銭湯のメンテナンスに一抹の不安を覚えた。


浴室の入り口は細長い通路になっており、右手前にサウナがある。この時は真っ暗で朝風呂のときはやってないのかもしれない。中をのぞくとやや狭く、6人ぐらいでいっぱいになりそうなサイズ。左側には学校のプールにありそうな洗面台が設置され、その奥に一人用の水風呂があった。
手を入れてみたところ、水というよりもほぼお湯に近い温度だ。おそらくチラーを使わず水道水をそのまま入れてるだけなのだろう。暑い時期はあまり期待しないほうがいいかもしれない。


通路の奥にある引き戸をあけると、一般的な銭湯より若干大きめの浴室。ただ天井は低く、少しばかり閉塞感はある。やはり銭湯というよりもホテルの大浴場という感じだ。


出典:あいち銭湯ホームページ引用


カランは浴室全体の壁に沿って並ぶが、途切れとぎれで配置されてる。
シャワーもそれぞれ場所によってヘッドや操作が違い、出る勢いも微妙に異なっていた。立ちシャワーはないが、柱に設置されたハンドシャワーが立ちシャワー代わりになっている。


浴槽は、手前右側とやや奥側に配置されていた。
右にあるのは、小さな浴槽と中規模の浴槽が隣接している。小さい深浴槽は電気風呂で、手すりに捕まった瞬間に手が痺れた。足を入れると、電気の刺激はかなり強い。
左側にあるのは座湯で、2つ並ぶ。
ともに温度は40℃ぐらいと適温だったので、熱さに慣れるならこちらから入るのがおすすめ。


出典:あいち銭湯ホームページ引用


奥にあるのは主浴槽で、横長で6人前後が入れる広さ。黒いタイルで作られていて、縁にそって座れるように檜の長椅子がある。湧出口も檜だったものの、実体はタイルの浴槽なのでこれで檜風呂と言い切るのはどうなんだろかと思ったが、それでもなにかしらの檜の効果はあるかもしれない。
こちらの温度は42℃ほどで少し熱め。朝の目覚めにシャキッとしたいときはこの主浴槽に入るのがいいだろう。 


ビル銭湯の2階にありながら露天風呂もあり、一番奥の左右に出入り口がある。といっても、広いわけではなくバルコニーに取り付けたような感じの小規模な作りで、左側はかなり浅い浴槽となっていた。座って足を伸ばすと、短足の自分でも壁に届きそうな奥行きしかない。
頭上にはステンレスレールが通っていて、そこからお湯のカーテンが下に流れてくる。打たせ湯のようなものだが、打たせ湯と違ってこちらは静かなのでこの作りは素晴らしいと思った。


出典:あいち銭湯ホームページ引用
▲左の出入り口から見た露天風呂。かなり浅く、ここで斜めになって寝てる人がいた。左端には足つぼがある。うっかり踏んで痛い思いをした


右の露天風呂は少し深くなっていて、2人ほどが入れるスペース。
天井は曇りガラスなので、周囲からは見られないようになっている。壁にあるガラスブロックの下には炭が細かく壁に張り付けられ、露天風呂は炭の湯と命名されていた。ただ炭が風呂に入ってるわけではない。
温度はかなり低く、37~38前後ぐらいだろうか。のんびり長湯するのには最適な温度だった。
自分が入浴してるときは、一緒に入っていた高齢者がチューハイらしきものを持ち込んでいて、缶の説明をまじまじと眺めながら蓋を開けると、独り言をつぶやきながら美味しそうに飲んでいた。なかなか自由な銭湯だ。


出典:あいち銭湯ホームページ引用
▲右の出入り口側からみた露天風呂


浴室内は一昔前に流行ったコンクリートの打ちっ放しで、天井を見ると間仕切り壁のとのころは丸くくりぬかれ、真ん中あたりは三角形で段差をつけられていた。奥は斜めになっているなど複雑に作れている。かなりこだわった建物という印象だ。全体的に照明は薄暗く、落ち着いた雰囲気。


設備はそこそこ古くて部分的に壊れているのも散見されるなど決してメンテナンスがしっかりしたところではなかったが、名古屋駅から徒歩8分ぐらいと近く、旅行者が気軽に汗を流すにはとても重宝する銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 名古屋
経路 北へ進む
周辺の環境 ホテルや駐車場

●空間演出
建物外観 ホテル
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 カエルの陶器
照明 薄暗い

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 少し広め
シャワーの出 微妙
浴槽の種類 水風呂、電気風呂、座湯、檜風呂、露天風呂
サウナ あり(朝風呂のときはやっていなかった)
温度 38~42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(バスタオル300円)
備え付け なし

◆人
受付 50代の女性
客層 幅広い年齢層


【案内】

営業時間
16:00~23:00・【土日祝のみ朝営業】6:30~9:30

定休日
無休

電話番号
052-462-8311

住所
〒453-0013
愛知県名古屋市中村区亀島2-11-8

※あいち銭湯ホームページ転載

宮本温泉(横須賀・京急大津)

2024-09-14 08:38:00 | 銭湯
#宮本温泉




京急本線
#京急大津駅
▲京急大津駅。浦賀のすぐ近くだ



▲改札口

▲改札口を抜けたところ

▲坂本龍馬の妻だったおりょうさんのお墓がこの近くにある。竜馬と別れたあとは転々としながら横浜にたどり着き、やがて再婚して横須賀で暮らしていたが貧窮のまま亡くなったそうだ

▲駅の横には鳥居

▲右にみえる信楽寺がおりょうさんのお墓があるところ。真下あたりに今回の目的地である宮本温泉がある

▲右にまわると踏み切りがある

▲踏み切りを渡り、線路沿いを歩く

▲そのまま直進するのみ





▲突き当たりに宮本温泉がみえてくる


▲奥に煙突



▲到着


中に入ると目の前に下足箱があり、左側が入り口の通路となっている。
扉をあけるとこじんまりとしたところで、右手前に受付、奥には休憩室があるがテーブルはなくて椅子が左右に並ぶのみ。奥真ん中に古い体重計があるが、それが飾りになっていた。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


受付に座るのは、40代後半か50代前半ぐらいの女性。愛想こそないがテキパキと仕事ができそうな雰囲気がある。身だしなみもちゃんとしていた。
貸しタオルをお願いすると、パッと出してくれて、「返すときは後ろのカゴにいれてください」と言われた。案内も隙がない。入る前に下足箱の鍵とロッカーの鍵を交換してもらう。
男湯は右側で、女湯は左側。
 

のれんをくぐると開店して間もないせいか、照明はつけられておらず採光だけだったが十分に明るかった。
ロッカーは脱衣場の右側面と真ん中にあり、右側は白く、真ん中は茶色。あてがわれたのは真ん中のロッカーだった。
入り口の手前に洗面台がある。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


服をぬいで浴室の扉をあけると、ここは横須賀にしてはちょっと変わったタイプの作りだった。
広さはそれほどでもないが、入ってすぐ目の前のところに水風呂がある。
青いタイルの小さな浴槽で、詰めて2人ぐらい。手を入れてみると18℃ほどで一般的な水温だった。
右手前をみれば、サウナがある。東京と比べれば追加料金は220円と比較的リーズナブルな値段だ。バスタオルも一緒に貸し出され、タオルを巻いて入ってくれとあった。中を覗くとすこし小さいかなという印象だった。


左手前にはハンドシャワーの立ちシャワーが1つ。カランは左右にあるが、左は7つほどで、右が3つ。ということで全体的にかなり少なく、自分が入店した時は空いてるのが1つか2つのみ。客に挟まれながら小さくなってシャワーを浴びた。
シャワーの出は特に良くもなく悪くもなくといったところ。
水風呂の裏側には六角形のカランがあり、こちらはシャワーはなくて蛇口のみ。混んでる場合はこれを使うのも手かもしれないが、自分がいた時は誰も使っていなかった。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲たぶんこちらは女湯。奥の写真が全然ちがう


こんな感じで、大阪あたりの銭湯と少し似てるかなという印象をもった。お湯が水道水なのに温泉と名乗っている点も大阪の銭湯とおなじである。
創業者がどこ出身なのか分からないけど、横須賀に共通する作りではないことは確かだ。
浴槽は浴室の奥にあって、真四角ではなくやや台形のような形をしている。
左側が座湯で、2つのジェットが並ぶのと、右側は奥がバイブラ。ピンポイントジェットのような表記をしていたけど、バイブラである。
手前が電気風呂で、仕切り壁のところに設置してある。
温度は44℃ぐらいとすこし熱め。
最初はキツく感じるけど、これぐらいならなんとか肩まで浸かることができる。やはり夏の銭湯は熱いほうがいい。鳥肌が立つほど熱いお湯に入ると、夏でもサッパリした気分になる。
面白いのは、壁絵が写真なのだが渓流の雪景色だったことだ。
一般的にこの手の写真は、夏の森林や滝が多いので、冬の景色ははじめて。
寒い時期なら真冬の露天風呂に入っている疑似体験ができるかもしれない。
天井を見上げると、コンクリート作りで縁の部分が薄緑色だった。ふつうは青がほとんどなので、このあたりも独自色を出している。


さらに露天風呂もある。
右のカランと浴槽を挟んだ通路のところに扉があり、外に出ると岩作りの露天風呂が目に飛び込む。詰めれば3人は入れるかなといった広さだ。
薬湯仕様で、この日は赤茶色をしていた。手前の左側には外気浴のできる台座の椅子がある。
露天風呂に入ってみると、内風呂よりも熱くて驚いた。基本的に露天風呂は内風呂よりも低い傾向にあるので、ここはかなりの熱湯志向である。
といってもそんなに差があるわけではなく45℃ぐらいだろうか。


こんな感じで全部熱いところなので、お風呂あがりに外気浴をしていてもいっこうに汗のひく気配が感じず、むしろ永遠に汗が流れているんじゃないかというぐらい止まらなかった。
夏のときはすかさず水風呂に入って体を冷やすのが正解だろう。


客層はほぼ高齢者だが、一部で全身に刺青を入れた中高年がいたぐらい。みんな静かで会話もなく、譲り合いながらお風呂に入っていた。


かなり古い銭湯という印象があるが、それでも本当に古い銭湯と比べるとサウナがあり水風呂があり露天風呂まで備わっていて、微妙に新しいところである。この中途半端さが面白い。
そういえば脱衣場にもかなりレトロな防犯カメラがついていたりと、昭和後期か平成初期あたりでリニューアルした銭湯なのだろうか。
この中途半端さと迎合しない独自色を打ち出した空間が斬新な気分にさせてくれる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 京急大津
経路 線路沿いを歩く
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 コンクリート作り
壁画・眺望 冬景色
統一感 あり
置物 なし
照明 薄暗い

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ふつうの広さ
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 水風呂、座湯、バイブラ、電気風呂、露天風呂
サウナ あり
温度 44~45℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 テキパキ
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 40代後半の女性
客層 高齢者がメイン


【案内】

住所
〒239-0808 
横須賀市大津町3-7-3

電話
046-836-6404

営業時間
15:00〜23:00

定休日
毎週金曜日

京急大津駅より徒歩3分。駐車場は店舗の表側に6台あります。

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

新越泉(東京・新井薬師前)

2024-09-07 07:03:00 | 銭湯
#新越泉




西武新宿線
#新井薬師前駅
▲新井薬師前駅



西武だけにプロ野球速報がある

▲南口の改札口

▲地図をみると、左の17という数字あたりに新越泉がある。歩いて4分ぐらいの距離だ

▲南口の改札口を出たら右に進む

▲奥に大通りがあり

▲大通りを左折。奥にみえる横断歩道をいったん右に渡る

▲渡ったら再び左折。目の前のパチンコ屋さんの方に向かう

▲パチンコ屋を横切り

▲スギ薬局も過ぎて

▲松崎ハウジングのところでストップ

▲右折して

▲特徴的な建物がみえてくる


▲あらいやくし保育園の文字

▲入り口の横には案内板


▲よくよく見ると新越泉の文字がみえる。控えめな看板なので、ここに銭湯があると気がつく人は少ないだろう


▲到着


扉をあけると、右下には大きな生け花が置かれてあった。ほかの銭湯とは一線を画す優雅な空間だ。
道なりに進むと、目に入ってくるのは、とにかく広いロビー。今まで巡ってきた中で一番広いところかもしれない。それぐらい広かった。そのはす向かいに受付のフロントがある。
座るのは60代ぐらいの女性。終始おだやかで、落ち着いた佇まいの方だった。
貸しタオルをお願いすると、すぐに後ろから出してくれる。近くをみると、貸しタオルが10円と表記。バスタオルは50円と利益度外視の価格だ。
男湯はフロントのすぐ横の右側で、女湯は左側だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲写真の視点だと、奥が入り口で、手前の左右に下駄箱がある


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらはロビー。喫茶店のようなテーブルと椅子が並ぶ。奥にみえるのがフロント。有閑マダムたちが談笑していても違和感のない空間だ


ビルなのでてっきり二階あたりにあるのかと思ったら、進む先は地下だった。階段を降りると、脱衣場に到着する。
扉は半自動扉と書かれてあるが、壊れているらしく開けると自然には戻らない。客のほとんどが開けっ放しにしていたので、せっかくのエアコンの冷気が抜けていた。


▲フロントの横にある男湯入り口


▲この階段を降りていく

▲降りたところにも花が飾ってあった


脱衣場もとにかく広くて、中規模のスーパー銭湯と遜色ないほどだ。
ロッカーは真ん中に二列並ぶが、背中合わせなので一つに見える。
右の壁には巨大な一面鏡。その上にテレビが設置されてあった。
ドレッサーと洗面台は奥にある。
地下にあるせいか、やや薄暗い印象ではあるが、それは仕方ないだろう。
テレビの下には椅子が複数あるのと自販機があり、脱衣場でもゆっくりと休憩することができる。


扉をあけると、浴室もまたやはり広くて奥行きがある。もはやスーパー銭湯といっても差し支えないほどだ。
左側には島カランが横列に並び、それが四列ほど奥にむかって連なる。カランの数はかなり多く、場所取りをされてもまったく問題なし。
左手前には立ちシャワーが2つあるが、ヘッドは大きいけれども湯量はさほどでもなかった。
カランのシャワーヘッドは少し高めに取り付けられ、出は普通といったところ。一般的に固定シャワーだとハンドルはヘッド近くにあるが、ここはハンドルが下に設置してあった。
シャンプー類の備え付けもあり、さらに桶や椅子は最初から置かれてある。


右側に目を転じると、一番手前にあるのはサウナで、扉の注意書きには6人までと制限がかかっていた。中を覗くと余裕で8人ぐらいは入れる広さだ。
追加料金は500円で、東京でも少し高いかなという印象。ただバスタオルがついて専用ロッカーも使うことができる。
そのサウナの前に水風呂があった。
詰めれば4、5人は入れるスペースで、水温は18℃あたりだろうか。
「うわー、気持ちいい!」と突然叫んでるおじさんがいた。
その奥隣が主浴槽である。
温度は44℃ぐらいと少し熱め。
この主浴槽もかなり大きくて、手前から見ていくと最初にあるのが電気風呂。複数の刺激があると説明されてあったが、手を突っ込んでみたところ微弱すぎた。
そこから続いてバイブラ。8人ぐらいが入れる広さで、もう一段奥に座湯と寝湯が続いている。


一番奥の浴室は上部分が一部仕切りのようになっており、そのスペースの左側に薬湯がある。温度は42℃ほどで、設備はないが座れる構造になっていた。なのでリラックスしながら長湯することができる。枕のように頭を預けられる石が設置されてあったが、もう一つの隣は取り除かれた痕跡しかなかった。

出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯の浴室


▲薬湯の浴槽。男湯はピンク色だった


客層はほぼ中高年が占めていたが、そもそも客数はそんなにおらず。広いのにほとんどの浴槽には1人か2人でしか入ってない状態だった。
深い地下にあるということで外気浴はできず、採光もないので全体的に薄暗さは否めないが、広いスペースのおかげで窮屈感はまったくなし。
全体的にシックな装いで、とにかく優雅で瀟洒な銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 新井薬師前
経路 商店街を抜ける
周辺の環境 住宅、保育園

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 生け花
照明 薄暗い

★設備
休憩所 ロビー、脱衣場
脱衣所 広い
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 電気風呂、バイブラ、座湯、寝湯、薬湯
サウナ あり
温度 44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 おだやか
清潔さ きれい
貸しタオル あり(10円)
備え付け あり

◆人
受付 60代の女性
客層 中高年が多い


【案内】

住所
〒165-0026
中野区新井5−17−2

電話番号
03-3386-4917

アクセス
西武新宿線「新井薬師前」駅下車、徒歩3分

休日
月曜

営業時間
15:00−24:00

※東京銭湯ホームページ転載