年末に姪がオマーンへ行ってきました。
サッカーの話題で耳にするけど、オマーンてどこ?
って思ったでしょ? 私も同じく。
で、オマーンは ↓ ここです
中東の国、砂漠の国、そして産油国なのでめちゃめちゃお金持ちなんだそうだ。
「働いてる人はインドからの出稼ぎの人ばっかり」なのだそうだ。
女性は男性を惑わせてはいけないから髪も顔も隠して、目しか出していないのだが
そりゃあ顔出してたらめちゃめちゃ惑わせるねと思わせるほど
目しか見えてなくてもびっくりするくらい美しい人ばかりなんだそうだ。
前置き長くなりましたが、で、そんなオマーンから帰国した姪がお土産に ↓ これをくれました。
石じゃないよ。
何かをお砂糖で固めたお菓子でもありません。
『乳香(にゅうこう)』
私はキリスト教徒じゃないけど
ミッションスクール出で学生時代は毎日学校で礼拝してました。
で、聖書には「乳香と没薬」「乳香と没薬」って鬼ほど出てきます。
「なんだよそれ~」 と思いつつ30年後の今日まで調べもせず
捧げものとして登場するので「何か貴重なものなんでしょ」っとざっくり理解。
このたび、現物を目にして初めてネットで検索してみた。
聖書にも出てくる乳香(にゅうこう),没薬(もつやく)は
それぞれカンラン科ボスウェリア属Boswelliaおよび
コンミフォラ属Commiphoraの樹木の樹脂で,
古くから祭式の香として用いられた(世界大百科事典)
乳香も没薬もいい香りのする樹脂なんですね。
アロマオイルになると乳香はフランキンセンス、没薬はミルラ。
なるほど、こっちの名前なら知ってた。
樹脂なので純度が高ければ食べてもいいそうだ。
そのまま部屋に置いてもいい香りだし、
火をつけて燃やしてもいいんだよ~と聞いて
帰宅してすぐ純度が高くなさそうな茶色い部分を燃やしてみた。
確かに燃えるけど、黒い煙ばんばん出るし、こりゃムリだ。
純度が低いからなのかな~、やり方違うのか?
先日、神楽坂の 『菱屋アロマ』 へ行ったのは
買いたいオイルもあったんだけど、
この乳香の使い方を教わりたかったから。
けど、いつも色々教えて下さる
魔女の宅急便KiKiのお母さんそっくりな女主人がいなかった。
「ちょっと教えていただきたいことがあったんですよ~」と
店番の女性に伝えてみると
その方と奥にいらしたご主人とが色々教えて下さった。
やり方としては
香炭(お香をたくのに使うちっちゃな炭)の上に置いて焚く。
ホットプレートにアルミホイルを二重か三重に敷いた上で焚く。
(フライパンでも可)
ただし煙感知器が作動しちゃうほど煙が出るので
感知器がある部屋では注意が必要。
出た白い煙を瓶に集めて精製水を注いだものを
儀式で使ったり(飲んだり)するそうです。
(瓶に集めちゃえば感知器も作動せず一石二鳥?)
ご主人が 「市場で買えば安いけど、
空港なんかで買ったらすごい高かったはずですよ」と言うので
「市場でスパイスなんかと一緒に買って来たようです」
と答えると 「それならよし」 とでもいうように
うんうん と頷いてました。
いつもKiKi母としか話したことなかったけど
ご主人も現地事情含めどえらい詳しそうでした。
あんまり人の顔を見ず、ぶっきらぼうに話すご主人は
きっとすごいマニアと思われた。
また、色々きいてみよう。
姪のおかげで大変いろいろ勉強になりました。
新しいことを知るのは楽しいね。
ありがとね。
生まれたばかりのイエスに東方の三博士が捧げたのも
乳香と没薬と黄金。