彼をこのblogで取り上げるのは何度目か?しかししつこく記載する以外皆さんに知ってもらう機会がない。
杉原千畝氏を「東洋のシンドラー」として絶賛する番組は多くある。しかしこの杉原千畝氏より多くのユダヤ人を助けた樋口季一郎氏を扱う番組が皆無なのは何故か?氏はイスラエル建国の功労者の氏名が刻み込まれた、エルサレムにあるゴールデンブックにその氏名が刻み込まれている。
ゴールデンブックとは、モーゼ、メンデルスゾーン、アインシュタインなどの傑出した ユダヤの偉人達にまじって、上から4番目に「偉大なる人道主義者、ゼネラル・樋口」とあり その次に樋口の部下であった安江仙江大佐の名が刻まれている。
なぜ、樋口季一郎氏をマスコミは取り上げないのか?氏が軍人だから?終戦後北海道に軍事侵攻しようとした旧ソ連を再軍備し撃退したためか?後にスターリンがGHQに樋口季一郎中将の引渡しを求めて、マッカーサーが鼻で笑ったことが気に入らないのか?
樋口季一郎中将の功績はユダヤ人2万人の満州での救助(数千人~3万人と諸説あり)。1943年キスカ島からの日本軍人5000人の奇跡の撤退指揮(陸軍側本土から)。昭和20年8月15日以後のソ連軍による北海道占領阻止。などが挙げられるが、日本のマスコミはお気に召さないようだ。
安江大佐も満州猶太人機関の責任者であった。彼は満州で死亡しており、戦後あるユダヤ人が安江大佐宅を訪ね、墓を作るようにお金を置いていった。インベーダーゲームのタイトー=太人(猶太人からとった社名)の社長ミハエル・コーガン氏であった。
これらの人々を日本のマスコミは取り上げたがらない。軍人が「悪」の構図が崩れるためだ。中韓は勿論米国もこの構図が必要であり、さもなければ原爆投下や市街地空襲などの正当化が難しくなる。まして現在の日本のマスコミはフランス国営TVが言うように中韓に食い込まれている。
自らの見識で物事を判断しなければならない。樋口季一郎氏が助けたユダヤ人の数に大きな開きがあるが、多くのユダヤ人を助けた事実には変わりがない。