2014年10月10日、ドイツ元首相が日本と中国はどちらも友好国を持たないと語ったことについて、海外のネットユーザーがコメントを寄せている。
ドイツのヘルムート・シュミット元首相は中国の学者との対談で、日本にも中国にも近隣に友好国がいないことを指摘。
中国は単独でも経済大国として独り立ちできるため、その必要さえ感じていない。そのため、アジアがEUのように統一されるのは難しいだろうと述べている。この対談内容に、海外のネットユーザーからもコメントが書き込まれている。
「台湾は日本の偉大な友達よ」
「インドと日本はお互いに偉大な友達だ。アジア諸国は中国に対する不信を共通して持っている」
「日本はアジアに友好国がいないなんて、シュミットさんは間違っている。第二次世界大戦で支配されていた過去があっても、日本とベトナムはいい関係だ」
以下全文はソースへ
(翻訳・編集/Yasuda)
ソース:レコードチャイナ 2014年10月13日 9時19分
http://www.recordchina.co.jp/a95573.html
ソースがレコチャイなので今一信憑性に欠けるが、これは欧州人の心情であろう。「日本は遠い」と言うことがアリアリと目に浮かぶ情景である。それともシュミット元独首相、日本の村山元首相や鳩山元首相のような人だったのか?
アジアの実情などEUには差し迫った問題ではないと言うのが良くわかるエピソードである。小泉首相時代、仏が中国に最新鋭戦闘機ラ・ファールを売り込もうとした。
仏のラ・ファール戦闘機
ブッシュ大統領と小泉首相とでこれを潰した。もっとも台湾が仏製の戦闘機ミラージュ2000を配備しているにも関わらずに中国に最新鋭戦闘機ラ・ファールを売り込もうとした。
仏のミラージュ2000(ベストセラーだが古い)
G8の国で武器が国の基幹産業でない国は日本だけである。他の国は武器で食べている。
仏の輸出品の1/4は重工業品である、その大半が武器である。その武器の利権を守るためにユーロ戦闘機プロジェクトからも仏は外れた。ユーロ戦闘機タイフーンは英独伊を中心に作られた戦闘機である。
ユーロファイター・タイフーン
戦闘機は1機で50億円以上する、メンテナンス部品まで入れると1機80億円近い製品である。その戦闘機を空軍維持のためには各国3桁、最低でも2桁購入する。
日本は技術継承のためわざわざ割高のライセンス生産を行っている。故に1機100億円から200億円となる。自国が戦闘機作成の技術が途切れないためのコストである、いつ米国や他国が武器を売ってくれなくなるかわからない。これが国際政治である。想像や妄想ではない、日本は太平洋戦争直前のABCD包囲網でこれを経験している。
ブラジルワールドカップ決定前にブラジルは仏のラ・ファール購入計画を発表する。それも300機(2兆円以上)、もう仏は何でも言うことを聞く。しかしブラジルワールドカップ実施直前ブラジルは突然、このラ・ファール採用を白紙に戻した。そしてスェーデンの戦闘機グリペリンの採用を発表する、国情(地理的問題)だそうだ、そんな事は最初から分かっていたことだ。仏はもういい面の皮である。これが国際政治の汚さである。
スエーデンの戦闘機グリペリン
仏には、EU圏以外の国の実情が意外に見えていない、同様に独もいやEU各国の首脳もEUやその近隣(中東やアフリカ)以外見えていない。ウクライナ騒乱も正規の選挙で選ばれた大統領を追い出し自分たちが裏で押した勢力が現ウクライナ政権となった。しかしEUが正面切ってロシアと対決はしたくない。EUのガスのパイプラインの元はロシアである。オバカ失礼オバマ米大統領を引き込むことに成功したが、ロシアとの落とし所を外交音痴のオバマ米大統領がパフォーマンスで潰した。
アジアの開放から早半世紀、アジアは進み方の差こそあれ独自に発展してきている。EU圏以外知らないエリート層しか政権内いないとしたらEUは悲劇である。しかし独はメルケル女史が首相であり彼女は意外に世界が見えている。その他の閣僚やEUのその他の国の首脳はどうなのか?
ブラジルW杯のかげでそんなことが…。スタジアム建設も屋根が間に合わなかったような適当な国だったらしいですが、フランスを手玉にとった?世界の駆引きは凄いですね。日本人は馬鹿正直すぎる?それとも、日本も知らないところでゴツい商売してるのでしょうか。