木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

真のChange(転換)を

2009年01月21日 | Weblog
世の中の話題は「派遣村」から「オバマ米大統領」に移った。
就任演説は選挙中の「Yes,we Can」といったワンフレーズのメッセージから具体的な実務的なものになっているとのこと。アメリカ国民は新大統領への期待で沸きに沸いているが、オバマは冷静だ。やはりこのへんが只者じゃないのだろう。
オバマの前、アメリカは歴史上最低の大統領を政治のリーダーとしていた。それは社会が行き詰っていることの証しだったのだろう。そんなリーダーが選ばれてしまうという意味で。
そして大きな犠牲を払って(この間、イラクで、アフガニスタンで、パレスチナで多くの人が死んだ。正確な数を今すぐ言えないけれど)、アメリカ国民もこれじゃいけないと、今までだったら黒人系ということだけで、選ばれなかったであろうところの、有能なリーダーをかつぎだした。
ひるがえって日本の政治のリーダーはと見ると、これまたブッシュに並び立つ最低の総理ががんばっている。
小泉、安倍、福田と随分ひどい首相が続いたと思ったが、この現在の自民党最後の?総理は見事なまでに最低である。
「何とかしなくちゃいけない」と国民に思わせるためにこの人が存在してるような気さえする。
仕事のChangeを。
ニュースのトップで報道されなくなったが、「派遣切り」の問題が終わったわけではない。
自動車工場や電機製品製造工場で働いていた非正規雇用で首切りに会った人は気の毒だけど、私の気持としては「もう、そんなに車ばっかり作ってどうするの」というものだ。
ここへ来て物が売れなくなったのは、直接的には大消費国のアメリカの金融体制が崩壊?したからだけれど、ドンドン物を作って世界中に売りまくるという経済は、もう20世紀で終わっていたのだ。
若い人で車を欲しがらない人が増えているという。車を買って維持するだけの給料をもらってないということもあるけれど、皮膚感覚で、欲しないんじゃないかなと思う。
「景気なんとかして。経済成長を」というのは、70年代ぐらいまでの大量生産、大量消費の上げ潮体験のある世代の感覚ではないだろうか。
これからは赤く考え(社会主義的協同の発想で)、緑に生き(環境に良いライフスタイルで)、黒く稼ぐ(やみ市場、公式の市場を通さない私的ビジネスで)行くのがいいのでは。いやそれでなくては地球環境は破たんする。
硬直した官僚社会主義もダメだけど、強欲資本主義も終わった。
農林水産、介護・福祉の仕事にシフトしていく時だ。昭和30年代ぐらいの暮らしの感覚だろうか。
農林水産の仕事はきついし、危険な作業もというイメージがあると思うが、昭和30年代に比べると随分機械化が進んだ。
農業や林業や介護の現場のきつい仕事を緩和する機械の発明や改良というような意味での製造工場は必要だし、なにも機械の発達していない時代に戻るべきだというのではない。
Change(変えなくてはいけない、変わらなくてはいけない)は今に生きる人々にとってのスローガンであるとともに思想でもある。

コメント (2)
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