木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

「日本の一番長い日」。岡本喜八の傑作映画

2025年03月03日 | Weblog

朝起きたら雪だった。温度はさして低くない。外へ出る気がしなかった。
岩手で山火事。専門家によると針葉樹の造林なので油分が多い。従ってなかなか消えない。

ゼレンスキー大統領とトランプ大統領が直接対面。視聴者からゼレンスキー氏はなぜいつもラフな格好をしているのかという疑問。ゼレンスキー氏は戦争が終結したらスーツを着ると言っているらしい。小柄なゼレンスキー氏はスーツを着ると大柄なトランプ氏に対して見劣りすると思っているのだろう。確かにスーツは似合わない。みながスーツを着なくてはいけないということはない。

『日本の一番長い日』を見る。岡本喜八監督の戦争もの。
日本の勝利を信じていたかどうかはわからないが、軍人、それも上へ行くほど建前で行動しがち。「日本が負けたら自決する覚悟」だった陸軍の将校。確かに戦争に負けたら生きる場所はない。とにかく「天皇のために戦う軍隊」であって国民のための軍隊ではない。
昭和天皇の玉音放送の録音盤を宮中の役人から奪おうとする陸軍の抗戦派。宮内庁を探すも見つからない。録音盤を預かった職員は何気ない神棚かなんかの奥に入れる。抗戦派は見つけることができない。録音盤は抗戦派に奪われず国民は「玉音放送」を聞いたのである。
軍部では太平洋戦争末期、アメリカ軍に制空・制海権を奪われてからは「敗戦の時期」をうかがっていたのだが、この時もメンツにこだわり、原爆の投下を招いてしまったのである。メンツにこだわることの悲惨を描いた岡本監督の傑作映画。

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