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高速増殖炉もんじゅの廃炉問題
実用化は無理だから廃炉にしようという意見は10年も前からでていました。それが廃炉にできなくてずるずる今日まで来てしまいました。
それはもんじゅが核燃料サイクルに組み込まれているからです。実用化は無理だから止めますと単独宣言ができないのです。それをいいことに関係者はこれまでに1兆円の巨費を使いながら、ほとんど稼働していません。それに停止中でも年間200億円という維持費を使っています。廃炉には30年の年月と3000億円以上かかるといわれています。稼働させるには4000億円の整備費がかかります。まさに行くも地獄、止めるも地獄状態です。
通常の原発(加圧水型軽水炉、沸騰水型軽水炉)では冷却に水を使いますが、少量の水漏れ事故は頻繁に起きていますが、放射能を含んだ水が建物外に漏れることはほとんどなくほぼ安全です。
ところがもんじゅではそうはいきません。冷却に使っているナトリウムは空気や水に触れると爆発的に燃焼します。つまり少しのナトリウム漏れも許されないのです。1994年に臨界に達したもんじゅですが1995年にはナトリウム漏れ事故を起こし停止中です。
政府は年内に最終判断をするそうです。
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