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世界の主要ロケット打ち上げ場所です。日本ではイプシロン等の小型ロケットは鹿児島県の内之浦から、大型のH-2ロケットはより赤道に近い種子島から打ち上げられます。でも欧州連合が打ち上げるアリアンロケットはほとんど赤道上のフランス領ギアナから打ち上げられます。
地球は24時間かけて1周していますが、その緯度が違うと地球表面の速度が違うのです。地球は西から東に自転しています。ロケットの打ち上げには、この自転速度を利用して、ロケットを打ち上げると燃料が節約できるのです。
北緯30度の種子島宇宙センターでは秒速400メートルで地球は自転しています。ロケットを打ち上げる為には秒速7.9キロのスピードが必要です。だか緯度の違いによる地球の表面速度の数十メートルの差はたいしたことが無いようですが、それは違います。
たとえば北緯79度にあるノルウエーのニュ.オルソン基地とアリアンロケットを打ち上げるクルー基地(北緯5度)では地球の表面速度の違いは336メートルですが、仮に日本のM-Vロケットを打ち上げた場合、一段目の燃料の36パーセントを消費してしまうぐらいに、緯度の違いが出ます。
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