
今年の冬、北陸や東日本を襲った大寒波で、需要がひっ迫するものと思われたが、意外にも市場価格は安定しています。それは、西日本の需要が伸び悩んでいるからです。東日本に比べて、西日本では気温が比較的に高めで推移しているのが大きいようです。
でも最大の要因は高水準の在庫です。石油連盟によると、今年1月中旬の在庫は昨年同期の3割増になっています。これは原発の相次ぐ稼動停止で、電力事情を考慮して、石油元売各社が早めに増産したためです。この結果灯油がだぶつき、市場価格は安定して推移しています。
一方、アジア原油の指標となるドバイ原油価格は1バーレル109.5ドルと、6.6パーセント高で灯油の伸びを上回っています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます