昨日はみなもまで足を伸ばす案もあったのですが、
宇都宮行きのことも考えて近場の吉祥寺へ。
Shiinaさんやロンファ君を相手に対戦会用のデッキを回し、
最終チェックを行なってきました。
果たして当日どんな対戦になるのか、
期待半分不安半分といった感じです。
そんな訳で今回はエース杯の予選第2試合のレポートをお送りします。
優勝経験を持つ「天変地異を起こす男」の活躍に注目です。
----
予選第2試合(Kimberly、AZOTH、ARK、渡瀬川 和音《ミフミ》)
本試合の一番の注目株は何といっても「天変地異を起こす男」AZOTH。
SDBでもエース杯でも彼の「天変地異」に苦汁を嘗めさせられたプレイヤーは数知れず。
第7回のエース杯では優勝まで手にしている。
祠から2マスはまさに彼の「縄張り」だ。
対するは全国各地の大会を渡り歩く「ミスター戦人」ARKに、
「ガチ守り」をやらせたら今大会参加者の中でも屈指という「珍獣王」ミフミ、
そして「赤い剣」の空振り街道からの脱却を目指す「悲哀の剣豪」Kimberly。
彼ら強豪相手にAZOTHが天変地異を吹き荒らすのか、
そもそも彼のデッキに天変地異は入っているのか、
全く目の離せない試合となるのは確実だ。
<<<試合開始>>>
マップは図書館(昼)、西スタート。
天女の羽衣の詠唱の無い中ARKが鍵取りに行く一方、
ミフミは早くも阿+青白で早くも「ガチ守り」体勢。
残る2人は祠横という立ち上がりとなった。
ホルダーとなったARKは、
ミフミのいきなりの「ガチ守り」に臆することなく攻め込む。
その侵略は、魔法剣客+支援ヤドカリン。
対するミフミの支援は――トットー。
「やってしまった」という表情のARKだが、
何と確率避けは不発。
それどころかヤドカリンの即死まで決まり、
ここはARKがまず1つ目の祠を獲得となった。
もっともミフミにとっては即死を食らったのは、
オーバーキルを回避できたということで不幸中の幸いといえただろう。
そしてこれが今後の勝負で重大な意味を持つのである。
さて手札を使い切ったARKに対し、
KimとAZOTHの早押し勝負となったチェイサーターン。
この勝負を制したのは、「天変地異を起こす男」AZOTHで、
攻撃値が17上がった千年の王で鍵を奪うことに成功する。
がっくりとうなだれたのは最近負けが込んでいる「悲哀の剣豪」Kimであった。
ところが次の祠には、
先程確率勝負に敗れたミフミが、
Mr.ジェントル+白で待ち構えていた。
直前の戦闘で主力を使ってしまった上に白支援も引けないAZOTHは、
攻撃値14の鬼ブルで無理矢理攻め込まざるを得ない。
しかしそこに無情にも突き刺さるミフミの「かすめ取り」。
これでヤドカリンを奪われたAZOTHは完全に勝ち目を失った上、
即死まで決められてしまった。
ちなみに「オーバーキルされなかった」とガッツポーズを取ったAZOTHだが、
ここでのMr.ジェントルの攻撃値上昇は10。
ヤドカリンと合わせても攻撃値は23で、
耐久値14の鬼ブルはもともとオーバーキルされないのだった。
ともあれ漸く鍵を手に入れたミフミは、
ブルーザガとシータンクをフル活用して白支援をかき集め、
最終的には手札を黄1緑1白3として1つ目の祠を獲得。
圧倒的なプレッシャーで祠2タテを射程圏内に収める。
ミフミの独走を阻止すべく攻め込んだのは、AZOTHとKimの2人。
まずAZOTHの侵略は何とセラフィー・ルカ。
先回りしようとして立ち往生してしまったARKは悲鳴を上げるが、
両者の支援はどちらもかすめ取り。
どうやらMr.ジェントルが耐久値+5で止まることを当てにしての突撃だった様だが――上昇値は、+10。
続く2番手Kimの侵略は、ついにやって来た赤い剣、「グラディウス」。
2段階強化で攻撃値も51とエンジン全開のKimの支援は、
またしてもかすめ取り。
これでミフミの心眼を奪うと攻撃値は丁度60となり、
Mr.ジェントルを黄身すら残らぬ程に粉砕したのだった。
漸く鍵を手に入れたKimはそのまま祠に着くが、
暫く考えた末に手札に赤白を残したまま――言うまでもなく赤はグラディウスだ――裸で終了。
ここはグラディウスを温存して次の侵略で使おうという考えの様だ。
さてマップが夕方に変わって迎えたチェイサーターン。
行き場の無いAZOTHがライフアウトする中、
戦闘1番を取ったのはミフミ。
アンチュ+縛りの呪いという微妙な攻撃値で、
再度鍵を手に入れることに成功する。
しかし次の祠にはARKのピアスが、
手札白で待ち構えていた。
今一つ手札の苦しいミフミは、
アラクノフォビア+無支援で強引に攻め込む。
ARKの支援が聖騎士の紋章なら先制を避けて勝つ可能性もあったのだが――使われた支援は、フィールドアーマ。
避けが決まったお陰でライフこそ失わなかったものの、
鍵はARKの手に渡ってしまったのだった。
残り5分の表示の中、
ARKは勝利を確定すべく、
ミフミの目の前にモンスターを配置して進路妨害。
最終的に手札を赤1枚として、
祠2つ目を獲得する。
誰もが――少なくともARK自身は――ARKの勝利を確信したことだろう。
ARKにとっての誤算は、
ミフミが要所要所でライフ損失を最低限に抑えていたこと、
そして――ミフミは丁度「幸福のラッパ」の効果ターン中だったことだった。
ミフミの前を遮るモンスターは「ラッパ」の効果で消え、
更にテレポートでミフミはARKのいる祠のすぐ真横へ。
慌ててKimが駆け込んだ時には、
既にミフミはナイトキャット+モグタンで、
支援がウォーリアーだったARKのピアスを討ち取っていたのだった。
この戦闘でオーバーキルを受けたARKはここでライフアウト。
そしてこれがARKにとっての「致命傷」となるのであるが、
それについては準決勝の際に改めて話そう。
さて何とか鍵を取り返し、
2つ目の祠を手に入れたいミフミだが、
次の祠には今度はAZOTHのジラコバルトが、
手札緑白で待ち構えていた。
残り3分と時間的に余裕の無いミフミは、
大胆にもジラクリムゾン+縛りの呪いで攻め込む。
これでAZOTHがハコリスを使えばミフミの勝利の目は潰えたのだが――AZOTHの支援は、トリックスターだった。
どうやらAZOTHの白レア枠はかすめ取りとトリックスターで、
天変地異は入っていない様だ。
ともあれ2つ目の祠を取って追い付いたミフミ。
これに対して先程出遅れたKimが攻め込むが、
ここでもAZOTHに先を越されてしまう。
AZOTHの侵略は、「お返し」とばかりのジラクリムゾン。
手札の無いミフミから鍵を奪うには、
十分な威力だった。
せめて祠1つは取りたい「天変地異を起こしてくれない男」AZOTH。
次の祠にはKimが侵略で使用した、
攻撃値51のグラディウスが残っている。
そしてそのKimの手札は、赤1白2。
赤がグラディウスであるのはほぼ間違い無いとして、
2つの白が何か気になるところだ。
これに対してAZOTHは、
序盤での侵略でも使われた千年の王を再度登場させる。
そして両者のモンスターが対峙した直後、
AZOTHの「かすめ取り」がKimの珍獣の羽を奪う。
そして攻撃値が29上がった千年の王が、
ライフが残りわずかのKimを消し炭に変えたのだった。
こうしてAZOTHが最後に祠1つを獲得したところで試合終了。
ノーミスで祠2つを周ることに成功したミフミが1位で予選通過となった。
<<<試合終了>>>
ミフミは序盤の確率勝負を落として窮地に陥るものの、
即死を食らったり避けが決まったりなどでライフを維持し、
それが最後の逆転に繋がった。
ARKは終盤のライフアウトが痛手となり、
結果的にぎりぎりの所で予選落ちとなるのだが、
これについては準決勝の時に詳しく解説しよう。
「天変地異」を起こすことが期待されたAZOTHは、
天変地異の無いデッキを使ったことが仇になったか3位。
序盤のARKに対する侵略で、
千年の王をミフミの祠待ちの為に温存しておれば、
また違う結果となっただろう。
「悲哀の剣豪」Kimは今回もチャンスに恵まれず4位に終わった。
試合の高速化が進む津田沼の大会環境下では、
ほぼ黄単というグラディウスデッキはやはり移動が苦しく、
肝心なところで出遅れる展開が増えている様だ。
拘りを通すのか、それとも新たな転機を見出すのか、
今後の動向に注目したいところだ。
宇都宮行きのことも考えて近場の吉祥寺へ。
Shiinaさんやロンファ君を相手に対戦会用のデッキを回し、
最終チェックを行なってきました。
果たして当日どんな対戦になるのか、
期待半分不安半分といった感じです。
そんな訳で今回はエース杯の予選第2試合のレポートをお送りします。
優勝経験を持つ「天変地異を起こす男」の活躍に注目です。
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予選第2試合(Kimberly、AZOTH、ARK、渡瀬川 和音《ミフミ》)
本試合の一番の注目株は何といっても「天変地異を起こす男」AZOTH。
SDBでもエース杯でも彼の「天変地異」に苦汁を嘗めさせられたプレイヤーは数知れず。
第7回のエース杯では優勝まで手にしている。
祠から2マスはまさに彼の「縄張り」だ。
対するは全国各地の大会を渡り歩く「ミスター戦人」ARKに、
「ガチ守り」をやらせたら今大会参加者の中でも屈指という「珍獣王」ミフミ、
そして「赤い剣」の空振り街道からの脱却を目指す「悲哀の剣豪」Kimberly。
彼ら強豪相手にAZOTHが天変地異を吹き荒らすのか、
そもそも彼のデッキに天変地異は入っているのか、
全く目の離せない試合となるのは確実だ。
<<<試合開始>>>
マップは図書館(昼)、西スタート。
天女の羽衣の詠唱の無い中ARKが鍵取りに行く一方、
ミフミは早くも阿+青白で早くも「ガチ守り」体勢。
残る2人は祠横という立ち上がりとなった。
ホルダーとなったARKは、
ミフミのいきなりの「ガチ守り」に臆することなく攻め込む。
その侵略は、魔法剣客+支援ヤドカリン。
対するミフミの支援は――トットー。
「やってしまった」という表情のARKだが、
何と確率避けは不発。
それどころかヤドカリンの即死まで決まり、
ここはARKがまず1つ目の祠を獲得となった。
もっともミフミにとっては即死を食らったのは、
オーバーキルを回避できたということで不幸中の幸いといえただろう。
そしてこれが今後の勝負で重大な意味を持つのである。
さて手札を使い切ったARKに対し、
KimとAZOTHの早押し勝負となったチェイサーターン。
この勝負を制したのは、「天変地異を起こす男」AZOTHで、
攻撃値が17上がった千年の王で鍵を奪うことに成功する。
がっくりとうなだれたのは最近負けが込んでいる「悲哀の剣豪」Kimであった。
ところが次の祠には、
先程確率勝負に敗れたミフミが、
Mr.ジェントル+白で待ち構えていた。
直前の戦闘で主力を使ってしまった上に白支援も引けないAZOTHは、
攻撃値14の鬼ブルで無理矢理攻め込まざるを得ない。
しかしそこに無情にも突き刺さるミフミの「かすめ取り」。
これでヤドカリンを奪われたAZOTHは完全に勝ち目を失った上、
即死まで決められてしまった。
ちなみに「オーバーキルされなかった」とガッツポーズを取ったAZOTHだが、
ここでのMr.ジェントルの攻撃値上昇は10。
ヤドカリンと合わせても攻撃値は23で、
耐久値14の鬼ブルはもともとオーバーキルされないのだった。
ともあれ漸く鍵を手に入れたミフミは、
ブルーザガとシータンクをフル活用して白支援をかき集め、
最終的には手札を黄1緑1白3として1つ目の祠を獲得。
圧倒的なプレッシャーで祠2タテを射程圏内に収める。
ミフミの独走を阻止すべく攻め込んだのは、AZOTHとKimの2人。
まずAZOTHの侵略は何とセラフィー・ルカ。
先回りしようとして立ち往生してしまったARKは悲鳴を上げるが、
両者の支援はどちらもかすめ取り。
どうやらMr.ジェントルが耐久値+5で止まることを当てにしての突撃だった様だが――上昇値は、+10。
続く2番手Kimの侵略は、ついにやって来た赤い剣、「グラディウス」。
2段階強化で攻撃値も51とエンジン全開のKimの支援は、
またしてもかすめ取り。
これでミフミの心眼を奪うと攻撃値は丁度60となり、
Mr.ジェントルを黄身すら残らぬ程に粉砕したのだった。
漸く鍵を手に入れたKimはそのまま祠に着くが、
暫く考えた末に手札に赤白を残したまま――言うまでもなく赤はグラディウスだ――裸で終了。
ここはグラディウスを温存して次の侵略で使おうという考えの様だ。
さてマップが夕方に変わって迎えたチェイサーターン。
行き場の無いAZOTHがライフアウトする中、
戦闘1番を取ったのはミフミ。
アンチュ+縛りの呪いという微妙な攻撃値で、
再度鍵を手に入れることに成功する。
しかし次の祠にはARKのピアスが、
手札白で待ち構えていた。
今一つ手札の苦しいミフミは、
アラクノフォビア+無支援で強引に攻め込む。
ARKの支援が聖騎士の紋章なら先制を避けて勝つ可能性もあったのだが――使われた支援は、フィールドアーマ。
避けが決まったお陰でライフこそ失わなかったものの、
鍵はARKの手に渡ってしまったのだった。
残り5分の表示の中、
ARKは勝利を確定すべく、
ミフミの目の前にモンスターを配置して進路妨害。
最終的に手札を赤1枚として、
祠2つ目を獲得する。
誰もが――少なくともARK自身は――ARKの勝利を確信したことだろう。
ARKにとっての誤算は、
ミフミが要所要所でライフ損失を最低限に抑えていたこと、
そして――ミフミは丁度「幸福のラッパ」の効果ターン中だったことだった。
ミフミの前を遮るモンスターは「ラッパ」の効果で消え、
更にテレポートでミフミはARKのいる祠のすぐ真横へ。
慌ててKimが駆け込んだ時には、
既にミフミはナイトキャット+モグタンで、
支援がウォーリアーだったARKのピアスを討ち取っていたのだった。
この戦闘でオーバーキルを受けたARKはここでライフアウト。
そしてこれがARKにとっての「致命傷」となるのであるが、
それについては準決勝の際に改めて話そう。
さて何とか鍵を取り返し、
2つ目の祠を手に入れたいミフミだが、
次の祠には今度はAZOTHのジラコバルトが、
手札緑白で待ち構えていた。
残り3分と時間的に余裕の無いミフミは、
大胆にもジラクリムゾン+縛りの呪いで攻め込む。
これでAZOTHがハコリスを使えばミフミの勝利の目は潰えたのだが――AZOTHの支援は、トリックスターだった。
どうやらAZOTHの白レア枠はかすめ取りとトリックスターで、
天変地異は入っていない様だ。
ともあれ2つ目の祠を取って追い付いたミフミ。
これに対して先程出遅れたKimが攻め込むが、
ここでもAZOTHに先を越されてしまう。
AZOTHの侵略は、「お返し」とばかりのジラクリムゾン。
手札の無いミフミから鍵を奪うには、
十分な威力だった。
せめて祠1つは取りたい「天変地異を起こしてくれない男」AZOTH。
次の祠にはKimが侵略で使用した、
攻撃値51のグラディウスが残っている。
そしてそのKimの手札は、赤1白2。
赤がグラディウスであるのはほぼ間違い無いとして、
2つの白が何か気になるところだ。
これに対してAZOTHは、
序盤での侵略でも使われた千年の王を再度登場させる。
そして両者のモンスターが対峙した直後、
AZOTHの「かすめ取り」がKimの珍獣の羽を奪う。
そして攻撃値が29上がった千年の王が、
ライフが残りわずかのKimを消し炭に変えたのだった。
こうしてAZOTHが最後に祠1つを獲得したところで試合終了。
ノーミスで祠2つを周ることに成功したミフミが1位で予選通過となった。
<<<試合終了>>>
ミフミは序盤の確率勝負を落として窮地に陥るものの、
即死を食らったり避けが決まったりなどでライフを維持し、
それが最後の逆転に繋がった。
ARKは終盤のライフアウトが痛手となり、
結果的にぎりぎりの所で予選落ちとなるのだが、
これについては準決勝の時に詳しく解説しよう。
「天変地異」を起こすことが期待されたAZOTHは、
天変地異の無いデッキを使ったことが仇になったか3位。
序盤のARKに対する侵略で、
千年の王をミフミの祠待ちの為に温存しておれば、
また違う結果となっただろう。
「悲哀の剣豪」Kimは今回もチャンスに恵まれず4位に終わった。
試合の高速化が進む津田沼の大会環境下では、
ほぼ黄単というグラディウスデッキはやはり移動が苦しく、
肝心なところで出遅れる展開が増えている様だ。
拘りを通すのか、それとも新たな転機を見出すのか、
今後の動向に注目したいところだ。
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