という訳で今日から2回に分けて、
エース杯準決勝の様子をお送りします。
今回お送りする第1試合は、
2位通過の3人が潰し合いを演じる展開となりました。
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準決勝第1試合(Shiina、ゼロ、アイシャ《カルム》、時雨)
予選5試合が終わって、
準決勝に進出したのは、
まず各試合1位の霧沢、ミフミ、ブカ、Shiina、そしてNishi《私》。
残る3人は各試合2位のロンファ、ARK、カルム、ゼロ、時雨のうち、
高得点の方から選ばれる。
その結果カルム、ゼロ、時雨の3人が準決勝に進出することとなった。
ちなみにARKはカルムとわずか10点程の差で予選落ち。
前週のみなも大会同様、
ここでも僅差で予選で涙を飲むこととなった。
そして第1試合の組み合わせだが、
何と予選2位の3人がいきなり激突。
これに予選1位のShiinaを加えた4人によって、
決勝への切符2枚が争われることとなった。
<<<試合開始>>>
マップは月光の庭園(朝)、南スタート。
天女の羽衣の詠唱が無い中、
ゼロとカルムが鍵取りに行く一方、
Shiinaは祠横へと先回り、
時雨は身動きが取れずに立ち往生という立ち上がり。
そして注目の鍵取りを制したのは、ゼロであった。
ともあれ首尾良く鍵を手に入れたゼロは、
そのまま1つ目の祠へ。
黒の王配置+手札黄としてチェイサー達に備える。
この耐久値19の獣族に攻め込んだのはShiinaのみ。
その侵略は、何とメタル・ハーンによって基本攻撃値が20になったブレスト伯爵。
支援こそ無いものの祠横に爪のセトラが配置されていたお陰で攻撃値が15上がり、
実は支援の無かったゼロの黒の王にオーバーキルを決めたのだった。
その頃時雨はシータンク+手札白の祠待ちによって反撃の機会を窺い、
鍵取りに失敗したカルムは祠横に付けて立て直しを図ろうとするのだった。
ホルダーとなったShiinaは祠待ちに臆することなく、
時雨のシータンクにラフリア(冬)攻め込む。
時雨はここぞとばかりにかすめ取りを振り回すが――何とShiinaは無支援。
この大胆な攻めによって、
Shiinaは手札に黄を残したまま1つ目の祠を獲得したのだった。
戦闘1番を取ったプレイヤーに鍵が渡るのはほぼ確実なチェイサーターン。
カルムが1番で攻め込む一方、
先程予想外のオーバーキルを食らったゼロは祠横に付け、
そしてまさかの敗北を喫した時雨はMr.ジェントル+青白で祠待ち。
一発逆転を賭けた祠待ちだったのだが、
直後に彼は千葉流の洗礼を受けることとなるのだった――カルムの侵略、「審判の石像」+支援黒の称号。
これで時雨の思惑を狂わせたカルムは、
そのまま1つ目の祠へ。
手札に白を残したまま配置したのは、
耐久値の十分上がったアライクパ。
最早後の無い時雨は、
ゼロとShiinaが先回りに移るのを尻目に攻め込む。
時雨の侵略は、フリィーキィー+威圧のオーラ。
しかしそこに無情にも突き刺さるカルムの「名刀の刃紋」。
時雨をライフアウトさせ、
試合から脱落させたカルムは2つ目の祠へ。
この時点で祠は先回りしていたゼロの側に寄っており、
ゼロにとってはリードを取り戻すチャンスと思われた。
ところがカルムが魔神の麓+白で祠に着き、
マップが夕方に変わると状況は一変。
何とゼロよりもShiinaの方が祠の近くになってしまったのだ。
思わぬ誤算に慌てて攻め込むゼロだが距離の差は決定的で、
戦闘1番はShiinaの手に。
そしてメカニモンク+威圧のオーラが、
無支援の麓を焼き尽くしたのだった。
ここで気が付いた人もいると思うが、
カルムがここで支援を使わなかったのは若干のプレイミスであった。
支援を使って手札を減らさなければ、
魔神の麓の能力が不発になってしまうのだ。
幸いここではそれ程致命傷とはならなかったのだが、
やはりここは負け確定でも支援を使うべきだったかも知れない。
ともあれ再度鍵を手に入れたShiinaは、
2つ目の祠にユキ・ダルマンを配置。
手札を白2として最後の詰めにかかる。
カルムとShiinaの1位争いという趣きとなった終盤戦。
前ターンのうちに先回りをしていた時雨が1番、
そして後の無いゼロが2番で戦闘を予約。
残るカルムは次の祠に自身の置いた審判の石像が残っていることもあり、
先回りで様子見。
さて1番の時雨の侵略は、冥斧ヴァル。
2位以内を確定させる為に支援を使わずに時雨に鍵を渡すか、
それとも次ターンの移動の為に支援を使うか、
その判断に注目が集まるShiinaは――古代樹の実を使用。
対する時雨の支援は、何と「光の盾」。
完全に博打だった様だが、ここは反射が発動。
残り5分にして漸く鍵を手に入れることに成功する。
一方序盤以降戦闘に絡めなかったゼロはここでライフアウト。
決勝進出は絶望的となってしまった。
せめて祠1つは取りたい時雨は、
次の祠に居座っている審判の石像に攻め込む。
この時点でのカルムの手札は黄緑白で、
非常に攻めづらい状況なのだが手札の芳しくない時雨は、
無支援アサシンで確率勝負に賭けるしかない。
しかし現実は非情だった。
カルムの手には、既に完璧なソリューションが握られていたのだった――カルムの支援、ロータン。
そして、戦闘に敗れて吹き飛ばされた時雨に一番近いのは――「田園都市線のアヴァロン課長」カルムだった。
そのカルムは祠をベビドーラでしっかりと塞いだ上で鍵を確保。
残る2人はせめて進路妨害をと祠周りを配置で塞ごうとするが、
次のターン、カルムが手にしていたケルピーが、
最後の希望を摘み取ったのだった。
<<<試合終了>>>
終わってみればカルムの入城勝利で終わったこの試合。
序盤で鍵取りに失敗して吹き飛ばされたり、
魔神の麓の能力を不発させたりとミスはあったものの、
祠2タテで一気に波に乗れたのが大きかった。
Shiinaは序盤からそつのないプレイングで祠を2つ周って2位、
序盤好スタートを切ったゼロは3位となったが、
明暗を分けたのはやはり中盤のマップチェンジ。
マップが変わらずゼロが祠横のままだったなら、
また違った結果となっていただろう。
そして初参加にして予選通過という好成績で、
活躍が期待された「福岡の刺客」時雨は、
祠を1つも周れずに4位に終わってしまった。
祠待ちを石像で空振りさせられた上、
勝負どころでの戦闘が軒並み裏目になったのが痛かった。
とはいえSDB発祥の地福岡から来た男がここで終わってしまう筈が無い。
次回の大会でも台風の目となることは間違い無いだろう。
エース杯準決勝の様子をお送りします。
今回お送りする第1試合は、
2位通過の3人が潰し合いを演じる展開となりました。
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準決勝第1試合(Shiina、ゼロ、アイシャ《カルム》、時雨)
予選5試合が終わって、
準決勝に進出したのは、
まず各試合1位の霧沢、ミフミ、ブカ、Shiina、そしてNishi《私》。
残る3人は各試合2位のロンファ、ARK、カルム、ゼロ、時雨のうち、
高得点の方から選ばれる。
その結果カルム、ゼロ、時雨の3人が準決勝に進出することとなった。
ちなみにARKはカルムとわずか10点程の差で予選落ち。
前週のみなも大会同様、
ここでも僅差で予選で涙を飲むこととなった。
そして第1試合の組み合わせだが、
何と予選2位の3人がいきなり激突。
これに予選1位のShiinaを加えた4人によって、
決勝への切符2枚が争われることとなった。
<<<試合開始>>>
マップは月光の庭園(朝)、南スタート。
天女の羽衣の詠唱が無い中、
ゼロとカルムが鍵取りに行く一方、
Shiinaは祠横へと先回り、
時雨は身動きが取れずに立ち往生という立ち上がり。
そして注目の鍵取りを制したのは、ゼロであった。
ともあれ首尾良く鍵を手に入れたゼロは、
そのまま1つ目の祠へ。
黒の王配置+手札黄としてチェイサー達に備える。
この耐久値19の獣族に攻め込んだのはShiinaのみ。
その侵略は、何とメタル・ハーンによって基本攻撃値が20になったブレスト伯爵。
支援こそ無いものの祠横に爪のセトラが配置されていたお陰で攻撃値が15上がり、
実は支援の無かったゼロの黒の王にオーバーキルを決めたのだった。
その頃時雨はシータンク+手札白の祠待ちによって反撃の機会を窺い、
鍵取りに失敗したカルムは祠横に付けて立て直しを図ろうとするのだった。
ホルダーとなったShiinaは祠待ちに臆することなく、
時雨のシータンクにラフリア(冬)攻め込む。
時雨はここぞとばかりにかすめ取りを振り回すが――何とShiinaは無支援。
この大胆な攻めによって、
Shiinaは手札に黄を残したまま1つ目の祠を獲得したのだった。
戦闘1番を取ったプレイヤーに鍵が渡るのはほぼ確実なチェイサーターン。
カルムが1番で攻め込む一方、
先程予想外のオーバーキルを食らったゼロは祠横に付け、
そしてまさかの敗北を喫した時雨はMr.ジェントル+青白で祠待ち。
一発逆転を賭けた祠待ちだったのだが、
直後に彼は千葉流の洗礼を受けることとなるのだった――カルムの侵略、「審判の石像」+支援黒の称号。
これで時雨の思惑を狂わせたカルムは、
そのまま1つ目の祠へ。
手札に白を残したまま配置したのは、
耐久値の十分上がったアライクパ。
最早後の無い時雨は、
ゼロとShiinaが先回りに移るのを尻目に攻め込む。
時雨の侵略は、フリィーキィー+威圧のオーラ。
しかしそこに無情にも突き刺さるカルムの「名刀の刃紋」。
時雨をライフアウトさせ、
試合から脱落させたカルムは2つ目の祠へ。
この時点で祠は先回りしていたゼロの側に寄っており、
ゼロにとってはリードを取り戻すチャンスと思われた。
ところがカルムが魔神の麓+白で祠に着き、
マップが夕方に変わると状況は一変。
何とゼロよりもShiinaの方が祠の近くになってしまったのだ。
思わぬ誤算に慌てて攻め込むゼロだが距離の差は決定的で、
戦闘1番はShiinaの手に。
そしてメカニモンク+威圧のオーラが、
無支援の麓を焼き尽くしたのだった。
ここで気が付いた人もいると思うが、
カルムがここで支援を使わなかったのは若干のプレイミスであった。
支援を使って手札を減らさなければ、
魔神の麓の能力が不発になってしまうのだ。
幸いここではそれ程致命傷とはならなかったのだが、
やはりここは負け確定でも支援を使うべきだったかも知れない。
ともあれ再度鍵を手に入れたShiinaは、
2つ目の祠にユキ・ダルマンを配置。
手札を白2として最後の詰めにかかる。
カルムとShiinaの1位争いという趣きとなった終盤戦。
前ターンのうちに先回りをしていた時雨が1番、
そして後の無いゼロが2番で戦闘を予約。
残るカルムは次の祠に自身の置いた審判の石像が残っていることもあり、
先回りで様子見。
さて1番の時雨の侵略は、冥斧ヴァル。
2位以内を確定させる為に支援を使わずに時雨に鍵を渡すか、
それとも次ターンの移動の為に支援を使うか、
その判断に注目が集まるShiinaは――古代樹の実を使用。
対する時雨の支援は、何と「光の盾」。
完全に博打だった様だが、ここは反射が発動。
残り5分にして漸く鍵を手に入れることに成功する。
一方序盤以降戦闘に絡めなかったゼロはここでライフアウト。
決勝進出は絶望的となってしまった。
せめて祠1つは取りたい時雨は、
次の祠に居座っている審判の石像に攻め込む。
この時点でのカルムの手札は黄緑白で、
非常に攻めづらい状況なのだが手札の芳しくない時雨は、
無支援アサシンで確率勝負に賭けるしかない。
しかし現実は非情だった。
カルムの手には、既に完璧なソリューションが握られていたのだった――カルムの支援、ロータン。
そして、戦闘に敗れて吹き飛ばされた時雨に一番近いのは――「田園都市線のアヴァロン課長」カルムだった。
そのカルムは祠をベビドーラでしっかりと塞いだ上で鍵を確保。
残る2人はせめて進路妨害をと祠周りを配置で塞ごうとするが、
次のターン、カルムが手にしていたケルピーが、
最後の希望を摘み取ったのだった。
<<<試合終了>>>
終わってみればカルムの入城勝利で終わったこの試合。
序盤で鍵取りに失敗して吹き飛ばされたり、
魔神の麓の能力を不発させたりとミスはあったものの、
祠2タテで一気に波に乗れたのが大きかった。
Shiinaは序盤からそつのないプレイングで祠を2つ周って2位、
序盤好スタートを切ったゼロは3位となったが、
明暗を分けたのはやはり中盤のマップチェンジ。
マップが変わらずゼロが祠横のままだったなら、
また違った結果となっていただろう。
そして初参加にして予選通過という好成績で、
活躍が期待された「福岡の刺客」時雨は、
祠を1つも周れずに4位に終わってしまった。
祠待ちを石像で空振りさせられた上、
勝負どころでの戦闘が軒並み裏目になったのが痛かった。
とはいえSDB発祥の地福岡から来た男がここで終わってしまう筈が無い。
次回の大会でも台風の目となることは間違い無いだろう。