転生の宴

アヴァロンの鍵対戦会「一番槍選手権」を主催するNishiのブログ。最近はDIVAとDBACのプレイが多めです。

津田沼SDB33決勝戦レポート

2009-08-05 01:20:32 | 大会
という訳でお待たせしました。
去る7月19日に行なわれた第33回スターターデッキバトル、
略してSDB33の千葉大会の決勝レポートが完成しました。

今回は非常に内容が盛り沢山で、
その時の状況などもかなり詳細に書いています。
ともあれ楽しんでもらえれば幸いです。

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決勝戦(クー、ハリーポッター、ゼロ、ロンファ)

祠4つが果てしなく遠かった前大会(SDB32)とは打って変わって、
今大会は祠4つ以上のラインに8人が並ぶ非常に高度な大会となった。
その分祠1つ以下の『負け組』も10人発生してしまった訳だが、
これに懲りずに次回以降の大会にも参加してくれることに期待したい。

今回一番の注目のプレイヤーは何といっても、
第1試合祠2つ、第2試合入城と圧倒的なポイント差を付けて決勝進出を果たした『本八幡の虎』クー。
ここで優勝できれば総合優勝も狙えるだけに、
決勝での活躍にも期待がかかる。

対するは第1試合で泥試合に巻きこまれたものの第2試合で入城を果たしてベスト4入りした『(今回は)石像の偉い人』ゼロ、
1ミスにも関わらずオーバーキルポイントで上位をもぎ取った『攻撃強化の化身』ロンファ、
そして遥か神奈川より来訪し、
《女神の息吹》+《ガルダ》エンジンで予選を2位で通過した『女神に愛されし男』ハリーポッター。
果たしてクーは千葉に総合優勝を引き寄せることが出来るのか、
それとも総合優勝を超える新たな伝説が生まれるのか、
注目の一戦だ。

<<<試合開始>>>

マップは太陽の庭園(朝)、北西スタート。
開幕《天女の羽衣》を発動させたのはクーただ1人。
これに対して残る3人は先回り、
と思いきやロンファが手札を1枚捨てて《ゴースト》を――『配置』!?

『開幕天女』に勝てる数少ない手段『手札1枚捨てゴースト』を狙う筈が、
どうやら操作ミスで配置してしまった様だ。
結局ゼロと一緒に祠横勝負に賭けることを余儀なくされ、
その間にクーは鍵マスに《アサシン》配置、
そしてハリーは2つ先の祠に《ガルダ》を配置して次ターンの勝負に賭ける、
という立ち上がりとなった。

さて最初のホルダーターン、
祠待ちも無かったということでクーは苦も無く1つ目の祠を獲得。
手札は白2枚、そして配置は――、

ギャラリー「げえっ、《ギャーッ》!」

まさかの《ギャーッ》登場にギャラリーからどよめきが起こる。
しかも『《ギャーッ》の偉い人』ゼロではなく、
『ガチ志向』とされるクーのデッキから飛び出したとなれば尚更だ。

そんな驚きの間も無く続くチェイサーターン、
祠横のタッチ勝負を制したのはロンファ。
当然《攻撃強化》に期待がかかるが、
出てきたのは非常に安定な《ジラコバルト》+《縛りの呪い》。
期待の4点パンチは無かったものの、
クーの《古代樹の実》を貫くには十分な攻めだ。

しかしその間にハリーは次の祠の守りを固め尽くし、
ロンファは手札白2枚魔法1枚の《ガルダ》と勝負しなければならない。
何とか祠に辿り着いたロンファは《ラフリア(冬)》+《黒の称号》に賭けてみるものの、
ハリーの手には既に《亡者の盾》が握られていたのだった。

首尾良く祠待ちを成功させたハリーは、
飛ばされたロンファ側の進路を塞ぎつつ手札も赤白と万全の体勢で1つ目の祠を獲得。
しかしここで《女神の息吹》を自分に唱えたことで《ガルダ》の耐久値が低下。
この隙を見逃さず、
次のチェイサーターンでゼロは《アサシン》+《威圧のオーラ》でハリーの《死の鷲掴み》を貫通。

《息吹》を使わずに《ガルダ》の耐久値を維持しておれば、
という感じの戦闘結果ではあったが、
手札に赤があったということで、
《フェレット》による先制の威力を上げる狙いがあったのかも知れない。
ともあれこの戦闘でハリーは鍵を失い、
代わりにゼロがホルダーとなったのだった。

そのゼロは暫くの長考の後、
ワープゾーンを経由しつつ《キラーレディー》《ハコリス》を移動に消費して祠1つを獲得。
《現世の歩兵》を配置しつつ手札も白1枚と、
隙あらば祠2タテを狙う構えだ。

マップそのままで迎えたチェイサーターン。
戦闘1番を取ったのは勿論、
前ターンのうちに先回りをしていたクー。
次の祠に自身の《アサシン》が残っているということで、
《現世の歩兵》を置きつつ余裕の戦闘予約である。
その戦闘に出てきたのは、《現世》で強化された《ネオン》に――、

ギャラリー「げえっ、《魔王の鼓動》!」

《フィールドアーマ》《弱体化の霧》等が恐い心細い侵略だったが、
ゼロの支援は耐久+10の《死の鷲掴み》
《現世》の底上げが効を奏し、
クーは無事に鍵取りに成功したのだった。

ちなみにこのターンに戦闘に絡めなかったロンファはここでライフアウト、
優勝戦線からまず1人脱落である。

一方2度目のホルダーターンを迎えたクーは、
ワープゾーンを経由しつつ無事祠2つ目を獲得。
先程の《鼓動》で21/22となった《シータンク》を置きつつ手札も緑白とし、
一気に流れを掴み取る。

このまま入城させてはならじと攻め込んだのは、
ライフが危険水域に達しているハリー、
そしてライフにまだ余裕を残しているゼロ。
残り時間も5分余りということで、
この戦闘で勝ちつつ次の祠を取れれば、
逆転のチャンスもありうるという重要なターンだ。

まずハリーの侵略は、今回の主力である《ガルダ》。
その支援《亡者の盾》が公開された直後――、

ギャラリー「げえっ――と驚く程でもない《古代樹の実》!」

《鼓動》による強化とふんだんなライフから繰り出された《古代樹》の前に《ガルダ》は粉砕され、
ハリーはここで力尽きたのだった。

そして続くゼロの侵略は、
実に手堅い《ブルーザガ》+《死の鷲掴み》。
これで《ロータン》を使われたらお手上げだったのだが――流石にここは支援無し。

逆転に望みを繋げたゼロのホルダーターン。
しかし次の祠にはロンファの《ピアス》が、
手札緑白で待ち構えていたのだった。
クーの入城を阻止する為のある意味悪あがきではあるのだが、
ともあれこれを突破できなければゼロに優勝の目は無い。
残り3分の表示の中、
ゼロは意を決して攻め込む。

ゼロの侵略モンスターは、取り敢えず即死モンスターである《ラフリア(冬)》。
そして支援が公開されるが――、

ギャラリー「げえっ、無支援侵略!」

どうやらロンファの手札に緑があるのに避け対策が無いということで、
《ハコリス》の避け確率を上げないための『苦し紛れ』の策だった様だが、
おのっちが「この状況では最善手」と評価した絶妙なプレイングだ。

一方気になるロンファの支援だが、
《アマゾーネ》などの先制、
または《カブトス》《死の鷲掴み》クラスの軽耐久支援があればロンファの勝ち。
《フィールドアーマ》などの重耐久支援しかなければゼロの勝ち。
そして《ハコリス》などの確率支援は運勝負という状況。
恐らく《カブトス》は無いだろうと思われたが、
出てきた支援はやはり《ハコリス》。
そして確率判定の結果は――、

ギャラリー「げえっ、36%避け発動!」

ここで確率に裏切られたゼロは、
力無く笑うのみであった。

漸くロンファが祠を1つ取って迎えたチェイサーターン。
時間的にもゼロが逆転するには最後のチャンスなのだが、
直前のターンにロンファが置いた《ジラコバルト》のせいで真直ぐホルダーに挑むことが出来ない。
その間にハリーに1番を取られてしまい、
結局ゼロは2番手に。
ゼロにとってはハリーが仕損じてくれることを祈るしかない。

クーが時間を使いつつ3番手で戦闘を予約した後、
ハリーとロンファとの鍵戦闘が始まる。
ハリーの侵略、《ルーン》+《死の鷲掴み》に対し、
ロンファの支援は――《攻撃強化》。

<<<試合終了>>>

最後はハリーが2つ目の祠を取ったものの、
ライフアウト1回の差は覆らず。
序盤のリードを維持したクーが第33回スターターデッキバトル千葉大会の覇者となり、
『優勝トロフィー』ことデスソース【メガデス】を手にしたのだった。

《ギャーッ》や《魔王の鼓動》などの奇抜なカードで試合を盛り上げたクーだが、
プレイングそのものは非常に堅実で、
それが優勝に繋がったといえるだろう。
「《ギャーッ》入れるぐらいなら《アーマジロ》入れた方がまし、
というかギャーッデッキでSDB優勝とは何事か」とは本人の弁である。

《女神の息吹》+《ガルダ》のコンボを実戦レベルにまで昇華させたハリーだが、
祠1つ目獲得の際に唱えた《女神の息吹》が、
結果的に流れを変える原因となってしまった様だ。
ゼロは祠2つ目目前での確率避けが、
ロンファは祠1つ目でのハリーの祠待ちを崩せなかったのが悔やまれる試合であった。

<<<最終結果>>>

1位: クー(白支援5枚+《ギャーッ》)
2位: ハリーポッター(息吹ガルダ)
3位: ゼロ(石像の偉い人)
4位: ロンファ(攻撃強化の化身)
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1 コメント

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レポートありがとうございます (ハリーポッター)
2009-08-05 22:42:30
ザ・今明かされるプレイヤー心理の裏側。
あそこは息吹を唱えるか迷いました。唱えて白支援を復活させるか、唱えずに次防衛を有利にするか・・?
決め手となったのは、山札にシータンクがなかった事です。次ターン以降に息吹の回収ができないので、唱えずにいるとガルダや白支援をほとんど失っている山札の状態で次ターン以降を立ち回らねばならず、それならば・・と負け覚悟で唱えました。
ニシさんの分析通り、あそこが勝負の分かれ目の一つだったように思います。

あとその2ターン先でクーさんに挑んだ侵略戦が痛かったです。
緑札と白支援をクーさんが抱えており、ハコリスの可能性を考えてルーンではなく敢えてピックルを唱えて(笑)、ハコリスを誘っての亡者の盾だったのですが、古代樹の前に玉砕。
魔王の鼓動や古代樹の実など、癖のあるカードをキッチリ使いこなしたクーさんがスゴイ!完敗です。
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