以下は本日発売された週刊新潮の掉尾を飾る高山正之の連載コラムからである。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである事を証明している。
隠れた真実、隠された真実に光を当て、それを表現する事が出来るのが芸術家であり、だから尊い存在なのだ、とすれば、
高山正之は、当代最高にして唯一無二の芸術家であると言っても過言ではない。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
相 棒
電通OBの高橋治之が東京五輪組織委を舞台に出入り業者から2億円近い賄賂を取って捕まった。
組織委には多くの電通職員が出向していた。
みな高橋の子分で、一緒に五輪を食い散らかしていたとか。
そっちにも捜査のメスが入ったが、それについて朝日新聞は「腐敗の祭典だったのか」と初めて聞いたように驚いて見せた。
その後もしつこいほど社説で取り上げては組織委を批判するが、なぜか「電通」批判はない。
むしろ「竹田宮様はどうなのか」とそっちに話を持っていく。
あまり深く突っ込むと宮様が危ないと言っているようにも見える。
が、それはない。
悪いのは電通で、それは五輪取材記者だけでなく、こちらみたいな元記者だって知っている。
朝日が社説で初めて知ったように書くことの方かむしろ不自然だ。
それに電通の横暴と朝日は常に一体だったように元記者は記憶する。
いい例が2002年のサッカーW杯だ。
日本はその10年前、名乗りを上げて「アジア初の開惟国」を勝ち取った。
こういう国際的な祭典はそのころから電通が仕切っていたが、当時の電通社長の成田豊がW杯を「韓国と一緒に」と言い出した。
何を言う。
今度のカタールだってW杯開催の栄誉に応えるべく、禁じ手の支那企業に会場建設を任せた。
結果、6500人が死んだが、中東初のW杯を何とかやってみせている。
その栄誉を日本が自ら放棄し、ルールもマナーも弁(わきま)えない国と共催にしろと成田は言う。
実は彼は韓国の生まれだ。
韓国の弥栄(いやさか)だけを考えて韓流ものをNHKに流させたのもこの男だ。
その思いを通すために成田は朝日新聞に協力を求め、日本単独開催を疑いもしない世論を封殺した。
朝日がなぜ応じたかというと、朝日もまた成田と同じに昔から親朝鮮で、金日成が人手不足に悩むと「北朝鮮は地上の楽園」キャンペーンを張って在日9万人を送り出している。
文鮮明が出て日本をサタンと罵り、贖罪を求めると、それに呼応して植村隆に「従軍慰安婦が重い囗を開いた」と書かせ、贖罪意識を大いに煽った。
それで多くの日本女性が霊感壺を買い、自ら韓国の貧しい男たちに操を捧げるよう仕向けた。
W杯開催の栄誉も同じだ。
その半分を「贖罪として韓国にやるべきだ」と朝日は成田構想を賞揚した。
FIFAはしかし日本単独開催で決めたことだ、あんな国と共催を許した覚えはないとむずかる。
それを高橋と鄭夢準が駆け回って話をつけたと巷間、伝えられた。
そんな経緯があって21世紀最初のW杯は日本人が知らない間に日韓共催という異常な形で開催された。
結果はみんなが知っている通り。
韓国は前代未聞の審判買収をやり、ラフプレーのし放題でW杯の歴史に大きな汚点を残した。
日本も成田と朝日のせいでその共犯者にされた。
しかし朝日はそんな韓国チームを褒めちぎり、準決勝進出を朝刊一面トップで「快挙」と報じた。
それから20年経った先日の朝日のコラムで箱田哲也があの時の感激を再掲していた。
恐らくは電通の指示があってのことだろう。
でも、なぜここまで電通に尽くすのか。
朝日は昔から嘘ばかり書いてきた。
「北朝鮮は地上の楽園」に始まって本多勝一の「中国の旅」に「これが毒ガス作戦だ」「都城連隊が南京で大虐殺」、そして吉田清治の「従軍慰安婦」の嘘が続く。
みな悪質な嘘で、どれか一つで経営が傾いてもおかしくないのに朝日の経営は堅調を続けた。
なぜなら新聞広告を仕切る電通が世論を無視し、朝日に優先して広告を出し続けたからだ。
その手口が表に出て糺されれば、朝日には金輪際広告は載らなくなる。
だから朝日は電通を庇い続け、竹田宮に罪を擦り付けようとしている。
朝日が潰れるのを早く見たい。