以下は11/26に発売された月刊誌WiLLに、奉祝 朝日400万部切りの断末魔、と題して掲載されている、戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである高山正之と颯爽と論壇に登場した気鋭の評論家飯山陽さんの対談特集からである。
見出し以外の文中強調は私。
気になることだらけなのに、検証しようとしないメディアの怠慢
四百万部を切った朝日
高山
飯山さんの産経コラム「新聞に喝!」、いつも楽しく読んでいます
飯山
ありがとうございます。
高山
本当にメディアは駄目になっている。朝日新聞が四百万部を切ったと公式発表された。
飯山
販売店に購読者数を上回る仕入れを強いる「押し紙」もその数字の中に入っているでしょう。
高山
そう。その数字を除いたら実質的に三百万部ちょっとではないか、という声も聞きます。
押し紙というのは、実は販売店にとって有利になるという一面もある。
その販売店は外に向かって「ウチはこんなに配っている」と言えば、いい折込み広告が入ってくる。実収入が上がる。
たとえば、東京新聞だと百世帯程度だけど、朝日だと三百世帯となれば、折込み広告側もより高い効果が狙えるわけだ。
ところが、今度のコロナ禍で折込み広告自体が激減してしまった。
そのため朝日の販売店でも押し紙を余計もらっても意味がないどころか、負担になって販売店の廃業すら出てきた。
当然、押し紙の数も減ったわけだ。
飯山
喜ばしいことです(笑)。
新聞が読まれなくなって久しいですが、ようやく実質的な数字が追い付いてきたような印象を受けます。
メディアが大きく変わった
高山
それにメディアが大きく変質したことも読者離れを加速させている。
僕が現役の頃、社会部記者は正義感がたぎっていた。
政治部記者も一定の政治倫理を持って、報じていた。
ところが、今の記者は違う。
人の言動の揚げ足取りばかりで、何でもいいから政治家の足を引っ張ることだけを狙っている。
東京新聞の望月衣塑子なんて、まさにその典型だ。
飯山
朝日に限らずですね。
高山
特派員も含めてね。
事実を見て正確に書くべきなのに、そうではない。
安倍さんの銃撃テロ事件も、メディアの報道姿勢に大いに疑問がある。
まず社会部記者がするべきなのは警察から事件の全貌を聞き出すことだ。
でも、メディアから独自の情報はなく、警察側から洩れ聞こえることばかりが流布されている。
飯山
事件後かなり早い段階で、山上容疑者の出身が「元海上自衛隊員」という情報が流れましたけど、不自然な印象を受けました。
高山
しかも「元海自出身=悪」というイメージが先行していた。
それから次には、家族が旧統一教会にはまり、それに恨みを持っていたという情報が流れた。
いつの話なのかと思ったら、二十年前のことだという。
それで、いつテロの決行を決意したの心というと、ここ一年の話なわけだ。
チンプンカンプンだ
*私を含めて国民は、今、そうだった、最初は元海上自衛隊員ということが、何故か大きく報道されていた事を思い出したはずである。
私は、この個所を整理していて、更に確信を深めた。世界で海自を悪者にしたい国は中国以外にはいない。(韓国もそうかもしれないが)
山上を工作していたのは中国であるとの私の確信は更に深まった*
飯山
辻棲が合いません。
高山
親が献金で破産して、本人も自衛官も務まらない自堕落で生活が苦しいと言いながら、山上はアパートを二軒も借り、車を乗り回している。
改造銃をつくるのに必要な高価な工作機械まで買い込んでいる。
どう考えても不思議だ。
スポンサーでもいるんじゃないかと勘繰りたくなる。
それに一部の言論誌で取り上げられているけれど、安倍さんに命中した弾道の説明が、山上の撃った状況と矛盾している点も気になる。
奈良県立医大の教授、福島英賢の説明によると、弾は上から下に貫通したという。
でも、山上が撃った状況は映像にもあるように下から上に向かって撃っている。
明らかに角度が違うのに、どのメディアも指摘しない。
ケネディを暗殺したオズワルドのように陰謀論の一言で片づける向きもある。
社会部記者はそういう疑問に応えるところだろう。
飯山
弾丸の行方も不明でしょう。
高山
一回で三発同時に発射する構造のようだけど、山上は二度発砲しているでしょうー一発が安倍さんに当たったとしても、残り五発が見つかっていない。
しかも奈良県警は五日たって、ようやく現場検証をしている。
実に杜撰な捜査方法だ。
ところが、その点についても突っ込むメディアはない。
記者だったら弾が見つかりませんではなく、その事実についてもっと取材すべきだよ。
ほかにも山上はどこで銃の製造方法を習得したのか。
銃の材料や製法をネットで入手したとも言われているけど、そんなことが本当に可能とは思えない。
気になることだらけなのに、メディアは検証しようとしない。
飯山
事実は何も明かされていないわけです。
“悲劇のヒーロー”のよう
高山
その一方で、旧統一教会の問題ばかりがクローズアップされ、社会部記者は自民党議員と旧統一教会の癒着を追うばかりだ。
飯山
旧統一教会の犠牲になった”可哀そうな宗教二世”についても積極的に取り上げています。
それを受け旧統一教会の宗教法人格の剥奪のみならず、解散命令まで出すべきだとどんどん過激化しています。
統一教会の教義やその実践について客観的に比較すると、他の宗教と比べて旧統一教会の方が圧倒的に危険だという結論に至るのは難しい。
宗教二世問題にしても、イスラム教徒の親のもとに生まれた子供は生まれつきイスラム教徒だと決まっています。
イスラム教の信仰を棄てること(棄教)は死罪とされているので、よほど環境に恵まれない限り、一生そこから抜け出すことはできません。
一方で山上容疑者は、自身は旧統一教会の信者ではなかった。
山上容疑者の母親が一億円を献金したと言われますが、一般家庭よりも裕福な家庭環境にある。
そういった事実を無視し、旧統一教会の悲惨な犠牲者の一人であると、山上容疑者をまるで”悲劇のヒーロー” のように仕立て上げています。
特に朝日・毎日は日々、「有識者」の感想や気持ち、憶測や思いを掲載し、悪いのは保守思想や伝統的価値観、それを政策として推進する自民党だと繰り返しています。
そして山上容疑者はその犠牲者だと擁護、同情する一方、保守の象徴だった安倍氏が殺されたのは、自業自得だと示唆する。
自民党を支配しているのは旧統一教会だと陰謀論まがいの風説を広めることも厭いません。
そんな風説にのせられてか、山上容疑者に対して全国から支援金として百万円を超える現金が届けられています。
山上容疑者は精神鑑定を受けていますが、彼が知らないところで英雄視されている。
実に異常な状況です。
この稿続く。
以下は11/26に発売された月刊誌WiLLに、奉祝 朝日400万部切りの断末魔、と題して掲載されている、戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである高山正之と颯爽と論壇に登場した気鋭の評論家飯山陽さんの対談特集からである。
見出し以外の文中強調は私。
気になることだらけなのに、検証しようとしないメディアの怠慢
四百万部を切った朝日
高山
飯山さんの産経コラム「新聞に喝!」、いつも楽しく読んでいます
飯山
ありがとうございます。
高山
本当にメディアは駄目になっている。朝日新聞が四百万部を切ったと公式発表された。
飯山
販売店に購読者数を上回る仕入れを強いる「押し紙」もその数字の中に入っているでしょう。
高山
そう。その数字を除いたら実質的に三百万部ちょっとではないか、という声も聞きます。
押し紙というのは、実は販売店にとって有利になるという一面もある。
その販売店は外に向かって「ウチはこんなに配っている」と言えば、いい折込み広告が入ってくる。実収入が上がる。
たとえば、東京新聞だと百世帯程度だけど、朝日だと三百世帯となれば、折込み広告側もより高い効果が狙えるわけだ。
ところが、今度のコロナ禍で折込み広告自体が激減してしまった。
そのため朝日の販売店でも押し紙を余計もらっても意味がないどころか、負担になって販売店の廃業すら出てきた。
当然、押し紙の数も減ったわけだ。
飯山
喜ばしいことです(笑)。
新聞が読まれなくなって久しいですが、ようやく実質的な数字が追い付いてきたような印象を受けます。
メディアが大きく変わった
高山
それにメディアが大きく変質したことも読者離れを加速させている。
僕が現役の頃、社会部記者は正義感がたぎっていた。
政治部記者も一定の政治倫理を持って、報じていた。
ところが、今の記者は違う。
人の言動の揚げ足取りばかりで、何でもいいから政治家の足を引っ張ることだけを狙っている。
東京新聞の望月衣塑子なんて、まさにその典型だ。
飯山
朝日に限らずですね。
高山
特派員も含めてね。
事実を見て正確に書くべきなのに、そうではない。
安倍さんの銃撃テロ事件も、メディアの報道姿勢に大いに疑問がある。
まず社会部記者がするべきなのは警察から事件の全貌を聞き出すことだ。
でも、メディアから独自の情報はなく、警察側から洩れ聞こえることばかりが流布されている。
飯山
事件後かなり早い段階で、山上容疑者の出身が「元海上自衛隊員」という情報が流れましたけど、不自然な印象を受けました。
高山
しかも「元海自出身=悪」というイメージが先行していた。
それから次には、家族が旧統一教会にはまり、それに恨みを持っていたという情報が流れた。
いつの話なのかと思ったら、二十年前のことだという。
それで、いつテロの決行を決意したの心というと、ここ一年の話なわけだ。
チンプンカンプンだ
*私を含めて国民は、今、そうだった、最初は元海上自衛隊員ということが、何故か大きく報道されていた事を思い出したはずである。
私は、この個所を整理していて、更に確信を深めた。世界で海自を悪者にしたい国は中国以外にはいない。(韓国もそうかもしれないが)
山上を工作していたのは中国であるとの私の確信は更に深まった*
飯山
辻棲が合いません。
高山
親が献金で破産して、本人も自衛官も務まらない自堕落で生活が苦しいと言いながら、山上はアパートを二軒も借り、車を乗り回している。
改造銃をつくるのに必要な高価な工作機械まで買い込んでいる。
どう考えても不思議だ。
スポンサーでもいるんじゃないかと勘繰りたくなる。
それに一部の言論誌で取り上げられているけれど、安倍さんに命中した弾道の説明が、山上の撃った状況と矛盾している点も気になる。
奈良県立医大の教授、福島英賢の説明によると、弾は上から下に貫通したという。
でも、山上が撃った状況は映像にもあるように下から上に向かって撃っている。
明らかに角度が違うのに、どのメディアも指摘しない。
ケネディを暗殺したオズワルドのように陰謀論の一言で片づける向きもある。
社会部記者はそういう疑問に応えるところだろう。
飯山
弾丸の行方も不明でしょう。
高山
一回で三発同時に発射する構造のようだけど、山上は二度発砲しているでしょうー一発が安倍さんに当たったとしても、残り五発が見つかっていない。
しかも奈良県警は五日たって、ようやく現場検証をしている。
実に杜撰な捜査方法だ。
ところが、その点についても突っ込むメディアはない。
記者だったら弾が見つかりませんではなく、その事実についてもっと取材すべきだよ。
ほかにも山上はどこで銃の製造方法を習得したのか。
銃の材料や製法をネットで入手したとも言われているけど、そんなことが本当に可能とは思えない。
気になることだらけなのに、メディアは検証しようとしない。
飯山
事実は何も明かされていないわけです。
この稿続く。

統一教会の被害者救済の法案がどうのと騒いでいるが、何を言っているんだ、すでに被害者を救済する法律はあるじゃないか。
Top 50 searches for the past week, 2022/11/29.
ウィスコンシン州の不在者投票用の無人投函箱に入れられた投票用紙を、権限のない者が集票した。これは州法に照らして違法だ、
日経…保有国債に含み損8749億円…日銀BSの負債項目の経済的価値が理解でもきていない…資産700兆円がパーになっても実質損はない
アメリカのリベラル派は「トランプがアメリカを分断した」とよく言うが、そうじゃない。逆だよ。
彼女もまた…言論界に彗星の如くに登場して以来、日本の為に目覚ましい活躍を続けている本物の知性を有した真の愛国者である。
安保理常任理事国首脳による武力行使発言を、「軽率」などという言葉で片づけていいはずはあるまい。それこそ軽率の極みだろう。
バイデンは大統領になるや、民主党左派に尻を叩かれて、脱炭素政策を掲げて自国の石油や天然ガス産業を抑制した。
It was a popular page yesterday, 2022/11/29.
It was a popular page yesterday on ameba, 2022/11/29.
以下は今しがた発見した西村幸祐氏のツイートからである。
@kohyu1952
英国スナク首相、シナとの黄金時代は終わった、と演説。
僕は、年末から来年は大動乱の年になるだろうと思っている。
防衛費のGDP2パーセントが5年後とは!?
余りにも対応が遅過ぎる。ぬる過ぎる。
rumble.com
'Golden era' with China is over- UK PM Sunak
British Prime Minister Rishi Sunak said on Monday (November 28) that the so-called "golden era" of relations with China was over, saying Beijing's systemic challenge to Britain's interests and values
以下は今しがた発見したTaRanChi氏のツイートからである。
@AboutUyghurs
「もし私たちは、清華大学の学生として立ち上がらなければ、一生後悔することになります。」
https://twitter.com/i/status/1597142490465067009
*このツイートを見た時、一瞬、胸がつまった。
中国に生まれた、知性を有した人間の叫び以外の何ものでもなかったからである。
日本の若者は、日本という世界最高の国、それゆえに、神の摂理として「文明のターンテーブル」が回っている国に生まれた幸福が身に沁みるはずである。
以下は今しがた発見した高橋洋一(嘉悦大)氏のツイートからである。
@YoichiTakahashi
今日の髙橋洋一チャンネルは☝️
第639回
赤字国債と建設国債を分けて言うやつはZの回し者😑😑
是非ご覧ください😊
https://youtu.be/Bpc4voYwk98
#高橋洋一 #赤字 #国債 #建設 #Z #財務省
高橋洋一(嘉悦大)
@YoichiTakahashi
国債を建設、赤字と分けるのは、先進国では日本だけ。
現実に市場に出す日本国債は外国人も買うので、もちろんこんな区別はしていない
以下は11/26に発売された月刊誌Hanadaに、左折禁止、と題して掲載されている山際澄夫の連載コラムからである。
2014年8月に朝日新聞の購読を解約した。
なるほど朝日は今もこんな事ばかりを書いているのか、と思って読んだ次第である。
見出し以外の文中強調は私。
日中友好と朝日新聞
自らに権限を集中、周囲をイエスマンで固めた新たな独裁体制が中国でスタートした。
中国共産党総書記(国家主席)の習近平が、慣例を破って集団指導体制と任期制限を撤廃し、三期目に突入したのである。
もともと、法の支配も人権も中国共産党のためにある国だ。
今後は、かっての毛沢東時代のように暴走することにもなりかねない。
とりわけ危惧されるのが、軍事力に物を言わせた台湾の併呑である。
習は共産党大会でも台湾の統一を強調し、「決して武力行使の放棄を約束しない」と公言した。
建国以来、中国は一度も台湾を統治したことはない。
それを、統一にあたっては武力行使を辞さないと言うのである。
党大会で習は過去二期十年を振り返って「強国路線」の成果を誇ったが、強国の実態は「強軍路線」である。
飛躍的な軍拡を果たした中国は、尖閣諸島の領海侵犯を常態化させ、日本の主権をも踏みにじっている。
チベットやウイグル弾圧、また香港の自由を封じたことも忘れてはならない。
しかもこうした覇権主義、専制主義的な行為に対する国際的な批判に対して、聞く耳をまるで持たないのが習独裁である。
であれば、日中友好などあり得ない。
友好どころか、軍事、経済、文化交流まで含めた対中関係の全面的見直しを行うというのがあるべき日本の姿勢だろう。
ところが、日本の多くの既成メディアはそうは言わずに、敵基地攻撃能力の保持など抑止力をもつことにすら反対する。
代表的なのが朝日新聞である。
ペロシ米下院議長が台湾を訪問したとき、日本のEEZ内にまでミサイルを撃ち込んだ中国に〈米中の「橋渡し役」の役割を十分に発揮すべきときだ〉と寝ぼけた論評を行った朝日新聞は、今回もまた寝言同然の記事のオンパレードだった。
まず、武力行使をしてでも台湾を統一するとの習の宣言については、こう述べた。
〈強い指導者を印象付ける狙いもあったとはいえ、力にたのむ姿勢を見せたことは軽率というしかない〉(十月十七日)
安保理常任理事国首脳による武力行使発言を、「軽率」などという言葉で片づけていいはずはあるまい。
それこそ軽率の極みだろう。
習総書記が三期目を決めたことを受けた社説は、こう締め括っていた。
〈日本を含む関係国は中国との対話を絶やさず、責任ある大国の常道から外れないよう説得する努力が必要だ〉(十月二十四日)
朝日新聞は、敵基地攻撃能力の保持は「専守防衛を空洞化」させるなどと言っているが、抑止力も持たずにいったいどんな「説得」が可能だと言うのか。正気とは思えない。
呆れたのが、共産党大会をQ&Aで解説した記事(十月十七日)だ。
記事は、大会を〈大事な政治イベントなんだ〉と紹介。続けて、〈Q総書記はどうやって選ばれるの。立候補して、たくさん得票した人が選ばれるわけじゃないんだ?〉という質問に、〈A 違うようだね。総書記や常務委員らの権限はとても大きく、中国や党の行方を左右する。能力や人気だけじゃなく、党をどれだけ大切に思ってるかや、ほかのリーダーたちとの人間関係など、いろんなことを考えて決めるようだ〉。
中国を普通の国であるかのように書くにもほどがある。
これを読めば、習総書記の選出も意味があるかのように錯覚する読者が出てくるだろう。
朝日新聞は、毛沢東が発動した文化大革命を絶賛した。
文革が始まると特派員は中国から次々に追放されたが、朝日新聞だけは追放されなかった。
朝日の報道姿勢に批判が集まると、当時の広岡知男社長は二記者を送ることに意味がある」と反論した。
日中友好に反することはあえて書く必要はないというのである。
そこに朝日新聞の中国報道の歪みの淵源がある。
三つ子の魂百まで。
やまぎわすみお
ジャーナリスト。元産経新聞の首相官邸キャップ、NY支局長
以下は今しがた発見した高橋洋一(嘉悦大)氏のツイートからである。
@YoichiTakahashi
おいしい日経クオリティ→日銀、保有国債に含み損8749億円 異次元緩和下で初めて: 日本経済新聞
nikkei.com
日銀、保有国債に含み損 異次元緩和下で初めて
日銀が28日発表した4~9月期決算で、保有国債の時価評価が2013年の異次元緩和導入後で初めて簿価を下回り、含み損に転落した。米欧の利上げをきっかけに、日本でも金利上昇(債券価格は下落)が進んだためだ。満期保有が前提のため直ちに経営を揺るがすわけではないが、政府が発行する大量の国債を日銀が事実上無制限に引き受ける構図に、市場の厳しい目が注がれる可能性がある。日銀は年2回の決算時に保有国債の簿価
高橋洋一(嘉悦大)
@YoichiTakahashi
日銀が債務超過ガー。と似たような議論なのだが、日銀BSの負債項目の経済的価値が理解でもきていない。
銀行券は無利息、当座預金は本来無利息だが今は0.1%まで金融機関へ小遣い。
仮に日銀が危ないとなればこれは停止。
なので負債は原則無利息と見ていい。
資産700兆円がパーになっても実質損はない
ジャーナリスト堤堯氏と久保紘之氏は月刊誌Hanadaで毎号「蒟蒻問答」と題した対談を続けている。
以下は11/26に発売された月刊誌Hanadaに、核のボタンを握る まだらボケのバイデン、と題して掲載された第197回からの抜粋である。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
前文省略
見出し以外の文中強調は私。
安倍の危惧が現実に
堤
二コライニ世は、ボリシェビキの兵士によって家族ぐるみで銃殺された。
これを命じたレーニンは、ドイツ政府が封印列車でロシアに送り込んだ。
狙いどおり、レーニンは東部戦線の休戦(ブレストリトフスク条約)をやってくれた。
レーニンはドイツの回し者だよ。
新皇帝プーチンもボヤボヤしていると、前線兵士の反乱とそれを後押しする銃後の反乱で、二コライニ世と同様、おかしなことになりかねない。
先に述べたように、逃げを打ち始めているけど危うい。
ところで国内に目を向けると、相変わらずくだらんことばかり議論している。
統一教会の被害者救済の法案がどうのと騒いでいるが、何を言っているんだ、すでに被害者を救済する法律はあるじゃないか。
岸田は「既成の法律で足ります」と一言いえば話は終わりだ。
久保
そうしたら、共産党の志位あたりに「じゃあ、安全保障でもいまの法律で足るので、憲法改正はしなくていいですね」なんて返されちゃうかもしれませんよ(笑)。
堤
編集長をしていた『諸君!』で毎号、匿名代議士座談会をやった。
湾岸戦争の時に、出席した自民党の議員がこう言った。
「横須賀などから、湾岸戦争に向けてアメリカの原子力潜水艦や空母が出て行った。いまや日本は空っぽの状態だ。なぜ野党は『日本にさしかけられた核の傘がなくなっている。どうやって日本を守るのか』という議論を仕掛けて来ないのか。野党の役目って、そういうもんでしょう。それが全くダメ。逆に横須賀が空になったことを喜んでいる。バカじゃないの」
いまになっても、日本の安全保障体制はこの体たらくだ。
久保
野党が、なぜ安全保障で突っ込んだ質問をしないのか。
簡単な話で、リアリズムに徹して日本の安全保障の問題を議論すればするほど、自民党の意見や政策に賛成することになってしまうからです。
だから、モリ・カケ・サクラ・統一教会といった細部のくだらん話をつっつくだけなんです。
堤
一方、憲法論議はどうなのか。
岸田は「任期中に憲法改正を実現したい」と言うけど、なぜ野党議員は訊かないのかね。
「任期中? そもそもアンタの任期って、一体いつまでと思ってるんだ?」とね。
久保
明日、任期が終わるかもしれない(笑)。
堤
岸田は何についても具体的な数字や期限を決めない。
防衛費についても、参院選の公約には当初「抜本的に強化する」としただけで、具体的な目標数値を入れなかった。
それではダメ、と注文をつけたのは他ならぬ安倍だ。
「五年以内に防衛費をGDPの二%以上に上げる」と具体的な数字を挙げた内容を方針に盛り込むべきだ、と要求した。
同じように、憲法改正だって、何年までに何をどうすると具体的に数字と工程を出さないと、いつまで経っても何も進まない。
久保
その防衛費だって、海上保安庁など安全保障にかかわる予算を組み入れた枠組みで「水増し」しただけでしょう。
防衛省の予算を「真水」で増額しなければ意味がない。
岸田は、生前、安倍が危惧したように、予算拡充を防ぎたい財務省の入れ知恵で、マインド・コントロールされてしまったんでしょう。
食うや食わずの北朝鮮ですら、あれだけミサイルを撃って、ロシアにも砲弾を送り、頑張っている。日本も少しは見習ったらどうだ?(笑)。
トランプが返り咲いたら、金正恩も少しはおとなしくなるかな。
あいつはファザコンだから、強い男に従う傾向にありますからね。
でも、安倍がいるからこそトランプに期待するのであって、安倍のいないトランプなんて、日本にとってはたしてプラスかマイナスか、分かったものではありませんよ(笑)。
堤
それより、安倍のいない日本がどうなるかをもっと考えないといけない。
考えれば考えるほど、どの分野でも安倍の不在が認識される。
いまさらながら、いかに彼の存在が大きかったかがわかるね。
つつみぎょう
一九六一年、東京大学法学部卒。同年、文箱春秋入社。『文藝春秋』編集長、第一編集局長、出版総局長などを歴任。常務を経て退社。著書に「昭和の三傑-憲法九条は「救国のトリック」だった』等がある。小誌連載「ある編集者のオデッセイ」でおなじみ。
くぼこうし
一九四〇年生まれ。中央大学卒業後、産経新聞に入社。政治部、論説・編集特別委員を務める。同紙コラム『平成の考現学』を連載。二〇〇四年に退社。著書に『田中角栄とその弟子たち』(文箱春秋)、『天下不穏』(扶桑社)。