神社ではお祭りの中で多く榊(さかき)を用います。
単に装飾とする事もありますが、祭具としては 1.お祓いをするための『大麻(おおぬさ)』 2.御神前へお供えする『玉串(たまぐし)』 3.境内の外で神様をお招きするための『神籬(ひもろぎ)』 などに榊が必要になります。
明日の御田植祭は境内を離れ田圃の前で行うものです。 そのための神籬を奉製しました。
境内の榊から大枝を選んで切り取ります
葉を拭き、紙垂を下げて神籬とします
神の籬(まがき)と書いてひもろぎと読みます。 「籬」とは竹や柴で編んで作った垣根という意味で、つまりは“神様の場所”という事です。
神霊の宿る常緑樹を模したものですが、読み方の由来には「霊守木(ひもるぎ)」「生諸木(おひもろぎ)」など諸説あるようです。
つい先日まで弱い新芽が多く、榊を採るのに気を遣ったものですが、もう成長して立派な葉になりつつあります。 この季節のせいか或いは榊の生命力の強さなのか、どちらにしろ明日植える御米も力強く育って欲しいものです。