今日は5月5日、“こどもの日”であり、五節句の一つ“端午の節句”でもあります。
この日は男子の健康を祝し成長を願って、家族でお祝いをする日として知られています。 しかし座間の人にとっては“凧を揚げる日”という印象の方が強いのではないでしょうか?
社務で移動中、大凧まつりの会場にて。大いに賑わっていました
『座間市史6 民俗編(平成5年版、座間市)』によれば、座間をはじめ相模川下流域では凧揚げに適した河川敷が大いに広がっていたため、昔から大人子供の娯楽として凧揚げが親しまれ、また長男誕生のお祝いとして名前や家紋を書き入れた凧が作られ贈られるという事が行われていたそうです。
皆で大凧を揚げる事も少なくとも幕末頃からは行われており、段々縁起をかついで大型化していく一方で、きちんと組織化されるまでは事故もあったり、昭和30年代の高度成長期には若者が大勢都会に進出するなどして維持に困難が伴うものになりました。 しかし現在では『座間市大凧保存会』『座間市大凧まつり実行委員会』の皆様が中心になって凧揚げが続けられています。
風や雨の影響で揚げられない年もありますが、今年はこの社務日記でも書いた通り良風に恵まれ凧が揚がったようです(昨日)。
鯉のぼりや柏餅も勿論良いものですが、やはり座間では大凧がこの時期の風物詩ですね。