神社の境内にはささやかながら藤の木が植わっています。
あまり目立つ場所ではなくまた手入れに詳しい者もいないので、花の咲く咲かないは藤自身に任せているような状況ですが、今年は綺麗な数房の花を咲かせておりました。
まばらに咲いていて、藤棚というより野山の花といった風情です
藤の淡い紫色と上から花が下りてくる様は幽玄と言いますか、日本的な美しさを感じます。
しかし心得のある方が神社やご家庭で咲かせているようには上手くいかないものですね。花をよく咲かせるためには夏と冬の剪定をきちんとする事と、幹に陽射しを当ててやる事が必要のようです。そうなると今伸びている蔓のほとんどを切らねばならないかもしれません…
藤は花の美しさだけではなく、昔から蔓や皮を縄や繊維として利用されてきた人の生活に近い樹木でもあります。少しでも花を咲かせてくれた事に感謝したいと思います。