来年用の新しい暦、『平成24年鈴鹿暦』が出来上がりました。内容は毎年のものを踏まえていますが、今回は表紙の写真を春にし、装いを改めてみました。実際の頒布はまだ先のことになりますが、ご報告をいたします。
日本の昔ながらの『暦(こよみ)』は、今のカレンダーとは趣が異なります。日本には6世紀頃に中国から伝わったといわれており、日付を確認する、というより農業や漁業の時期を見極めるために使われていました。明治時代に「太陽暦」が採用されて、今のカレンダーの日付が標準になりましたが、それまで長い間「太陰太陽暦」が使われていたのも、その方が農作業に適していたからだといわれています。
この鈴鹿暦も日本の暦の流れを汲んだものです。古い「旧暦」の記載をはじめ、季節の変わり目を知るための「二十四節気」、大安や仏滅などその日の吉凶を記した「六輝」、はてはその日何をしてはいけないかを示す「十二直」など、色々な季節の知識が載っています。ご興味のある方はどうぞお尋ね下さい。
ちなみに今は暦の上では「霜降(そうこう)」の前頃にあたり、冬の気が段々強くなり霜を結び始める、という時期です。ここ数日は暖かい日が続いておりましたが、季節の境ということです。お身体ご自愛いただけますようご祈念申し上げております。