本日、神社に粽が到着しました。
“粽(ちまき)”とは“茅(ちがや)”というイネ科の青草を細く束ねたもので、玄関先に吊るして疫病除けの御守とするものです。
毎年6月30日の『夏越大祓』にご参列された方にお渡ししています。 届いた粽には紙製の“一重守”と呼ばれるお守りを結びつけて完成となります。
粽には『蘇民将来子孫也』という文字がありますが、これは諸国巡察中の須佐之男命(すさのおのみこと)が、蘇民将来という人にもてなしを受けた御礼として疫病除けのまじないを教えた、という伝説に由来しています。
端午の節句(5月5日)につくる、餅や御飯の入った“ちまき”を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、食べ物のほうは中国から伝わった風習とも言われており、大祓の粽とは別のものです。
届いたばかりの粽は青々として、新しい畳表のような良い香りがします。 当神社にとってはこの香りも夏の風物詩のようなものです。