雑学総研発行大人の最強雑学1500よりおすすめ雑学を紹介します。
今日は社会科教師にとっては大切な話題です。
北海道だけなぜ「道」なの?
全国47の都道府県は、小学校4年生で覚えます。
その時、児童に必ず聞かれるのがこの問題。
正しく答えられますか?
飛鳥時代の大化の改新後に、律令制の導入や中央集権化がすすめられました。
朝廷は中央から地方を支配するため、日本をいくつかの行政単位に整理しました。
そこで全国を60程度の「国」に分けたほか、都に近い5つの国(五畿)以外の諸国を都から地方にのびる幹線道路を基準として次の7つの「道」に分けました。
東海道・東山道・北陸道・山陰道・山陽道・南海道・西海道
【 五畿七道 】
五畿(畿内):大和、山城、摂津、河内、和泉の五国。
・ 東海道:現在の茨城、千葉、埼玉、東京、神奈川、山梨、静岡、愛知、三重(熊野地方を除く)の各都県を合わせた地域。
・ 東山道:現在の青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島の東北6県と、栃木、群馬、長野、岐阜、滋賀の各県を合わせた地域。
・ 北陸道:現在の新潟、富山、石川、福井の各県を合わせた地域。
・ 山陽道:現在の兵庫県南部と、岡山、広島、山口の各県を合わせた地域。
・ 山陰道:現在の京都府北部と兵庫県北部および、鳥取、島根の各県を合わせた地域。
・ 南海道:現在の香川、徳島、愛媛、高知の四国4県と、三重県熊野地方、和歌山県、淡路島を合わせた地域。
・ 西海道:現在の福岡、佐賀、長崎、大分、宮崎、熊本、鹿児島の九州7県の地域。
当時の北海道はまだ蝦夷地という扱いでした。そこで明治2年 松浦武四郎が「蝦夷地を『北海道』(北加伊道 )にしよう」と命名しました。
※ 松浦武四郎、アイヌの人々が自分たちのことを加伊(かい)と呼んでいたことから北加伊道と名付けましたが、東海道などと合わせるために「北海道」に落ち着きました。
北海道>函館県・札幌県・根室県という3つの県がありました。
他の道は、それぞれの県が現在の都府県に整理されました。
しかし、北海道の函館県・札幌県・根室県は廃止され、上位官庁の「北海道」が残ったのです。
私はこんな説明をします。
こんな学校があったとします。
6年生 1組
5年生 1組・2組
4年生 1組・2組・3組
3年生 1組・2組
2年生 1組・2組・3組
1年生 1組・2組
5年生以下は、「5年1組」や「3年2組」のように学級名でよびますが、6年生だけは「6年」で通じますよね。いつしか、1組が消え、6年だけが残ったのです。
この6年が北海道に当たるのです。
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