《 全員起立、小さな声で、( )回読んだら座りましょう 》
ここでは、「小さい声で」(微音読み)というのがポイントである。
「黙読」は、実際には読まない子が出る。
悪気がなくても、文字をとばしてしまうことも多い。
大きな声の音読は、逆にうるさくなりすぎて思考をさまたげる。
「小さい声で」(微音読み)読むことが理解につながる。
方法にもいろいろある。
たとえば「右を向いて1回、後ろを向いて1回、左を向いて1回読んだら座りなさい」と言う指示では、進度がよくわかる。
進度の見える化である。
子どもも喜ぶので一石二鳥である。
3回読みなさいだけでは、読んでいるうちにわからなくなり2回で済ませてしまう子もいる。
もちろん、最後まで一人だけ立って読むのには勇気がいるので、「ていねいに読めたね。えらいよ。」とフォローしてあげよう。
子どもたちに、無意識でズルする状況をつくらないのも大切な支援である。
その方が、教師も子どもも幸せである。
なお、音読の方法は、後日紹介するのでご覧いただきたい。