昨日の社楽の会の講師は、JICA地球案内人 古川浩一さん。
古川さんは、はじめに「行ったことがある国」として、30カ所以上の国を挙げられました。
中には、「ナゴルノカラバフ」もありました。
アゼルバイジャンより1992年1月7日に独立した国で、事実上独立しているのですが、wikiによれば「アブハジア、南オセチア、沿ドニエストル以外に独立を承認している国はない」とされています。
こうした地図にない国が、世界にはいくつもあるのです
そして、シリアです。古川さんは、青年海外協力隊員として、シリアで2年間生活をしていました。
首都ダマスカスは、世界でも最も古い都市です。
「この写真を見てシリアらしさがわかりますか?」
「実は、手をつないでいるところです。」
ゲイとかではなく、同性同士、気軽に手をつないで歩くのです。
それだけフレンドリーということです。
「幼稚園児は手をつないで歩きますよね。楽しいからです。シリアの人は楽しいから手をつないでいるのです。」
ここで概念が覆りました。さらに追い打ちをかけます。
「内戦が始まるまでのシリアは、日本以上に治安のよい国でした。
暴力、殺人、自殺も日本より少なく、女性が夜中に歩いていても性的な恐怖のない国だったのです。」
私は間違ったイメージを持っていました。
皆さんはいかがでしょうか。
パレスチナ難民キャンプのイメージは?
古川さんは、パレスチナ難民キャンプにある学校で、視聴覚教育を指導する立場でした。
パレスチナ難民キャンプに、皆さんはどんなイメージを持たれていますか?
私は、テント生活で、キャンプ生活で調理するようなイメージでした。
しかし驚きました!
パレスチナ難民である、ある小学6年生の家です。
パソコンやスキャナーもあり、とても文化的な臭いがします。
「パレスチナ難民の人たちは、とてもよく学び、よく働くのです」
朝食です。
「カメラが入るので、お母さんが張り切りすぎたのでは?」と言ってみえましたが、そこを割り引いてもとても豪華な朝食でした。
そのお母さんも、大学で学んでいます。
これが、今のパレスチナ難民の生活なのです。
なかにはシリアの国鉄の職員をやっている人もいるそうです。
シリアは、100万人もの難民をこうして受け入れているのです。
古川さんは、学校の教師に指導します。
1000匹の魚を与えるより、1匹の釣り方を教えよう
これはODAの基本中の基本です。
古川さんも、2年間でいなくなった後にも残ることを考えました。
1年目は失敗だった。技術を教えたが、新しいものを生み出さない。
これにはハッとしました。
日本の学校の教師も同じだからです。
ニーズのないところにいくら指導したところで、身に付くことはわずかです。
2年目は紙を使って、ワークショップのなかで何をやりたいかを引き出した。
話し合う中でニーズを掘り起こし、やりたいことが決まると自分たちで動き出す。
まさに、これからの日本の教育でも必要な視点です。
難民の受け入れは世界の問題です。
シリア内戦以降は、スウェーデンは、同国への亡命を希望するシリア難民全員を受け入れると発表しました。
1年間の語学教育と2年目には職業教育をし、希望する人には永住権も与えています。
もちろん生活費も支給です。
「全世界で合計22ヶ国がシリア難民受け入れを表明している。」
国連難民高等弁務官事務所HPよりhttp://www.unhcr.or.jp/html/2014/07/ws-140627.html
それでは、日本はどうなのでしょうか?
皆さんはシリア難民の受け入れに賛成ですか?反対ですか?
難しい問題です。
多民族国家で地理的にも近く、共通の文化もある欧州と、ほぼ単一民族で全く文化の異なる日本とは状況が異なります。
単純に比較するのは無理でしょう。
正解はありません。こうして、一人ひとりが考えることが重要なのです。
その通りだと思いました。
古川さんの行動はさらにダイナミックです。
これは、右半分がシリアの子供達が、左半分が金沢の子供達が描いたものです。
この意味するものは?
後日に続きます。
古川さんは、はじめに「行ったことがある国」として、30カ所以上の国を挙げられました。
中には、「ナゴルノカラバフ」もありました。
アゼルバイジャンより1992年1月7日に独立した国で、事実上独立しているのですが、wikiによれば「アブハジア、南オセチア、沿ドニエストル以外に独立を承認している国はない」とされています。
こうした地図にない国が、世界にはいくつもあるのです
そして、シリアです。古川さんは、青年海外協力隊員として、シリアで2年間生活をしていました。
首都ダマスカスは、世界でも最も古い都市です。
「この写真を見てシリアらしさがわかりますか?」
「実は、手をつないでいるところです。」
ゲイとかではなく、同性同士、気軽に手をつないで歩くのです。
それだけフレンドリーということです。
「幼稚園児は手をつないで歩きますよね。楽しいからです。シリアの人は楽しいから手をつないでいるのです。」
ここで概念が覆りました。さらに追い打ちをかけます。
「内戦が始まるまでのシリアは、日本以上に治安のよい国でした。
暴力、殺人、自殺も日本より少なく、女性が夜中に歩いていても性的な恐怖のない国だったのです。」
私は間違ったイメージを持っていました。
皆さんはいかがでしょうか。
パレスチナ難民キャンプのイメージは?
古川さんは、パレスチナ難民キャンプにある学校で、視聴覚教育を指導する立場でした。
パレスチナ難民キャンプに、皆さんはどんなイメージを持たれていますか?
私は、テント生活で、キャンプ生活で調理するようなイメージでした。
しかし驚きました!
パレスチナ難民である、ある小学6年生の家です。
パソコンやスキャナーもあり、とても文化的な臭いがします。
「パレスチナ難民の人たちは、とてもよく学び、よく働くのです」
朝食です。
「カメラが入るので、お母さんが張り切りすぎたのでは?」と言ってみえましたが、そこを割り引いてもとても豪華な朝食でした。
そのお母さんも、大学で学んでいます。
これが、今のパレスチナ難民の生活なのです。
なかにはシリアの国鉄の職員をやっている人もいるそうです。
シリアは、100万人もの難民をこうして受け入れているのです。
古川さんは、学校の教師に指導します。
1000匹の魚を与えるより、1匹の釣り方を教えよう
これはODAの基本中の基本です。
古川さんも、2年間でいなくなった後にも残ることを考えました。
1年目は失敗だった。技術を教えたが、新しいものを生み出さない。
これにはハッとしました。
日本の学校の教師も同じだからです。
ニーズのないところにいくら指導したところで、身に付くことはわずかです。
2年目は紙を使って、ワークショップのなかで何をやりたいかを引き出した。
話し合う中でニーズを掘り起こし、やりたいことが決まると自分たちで動き出す。
まさに、これからの日本の教育でも必要な視点です。
難民の受け入れは世界の問題です。
シリア内戦以降は、スウェーデンは、同国への亡命を希望するシリア難民全員を受け入れると発表しました。
1年間の語学教育と2年目には職業教育をし、希望する人には永住権も与えています。
もちろん生活費も支給です。
「全世界で合計22ヶ国がシリア難民受け入れを表明している。」
国連難民高等弁務官事務所HPよりhttp://www.unhcr.or.jp/html/2014/07/ws-140627.html
それでは、日本はどうなのでしょうか?
皆さんはシリア難民の受け入れに賛成ですか?反対ですか?
難しい問題です。
多民族国家で地理的にも近く、共通の文化もある欧州と、ほぼ単一民族で全く文化の異なる日本とは状況が異なります。
単純に比較するのは無理でしょう。
正解はありません。こうして、一人ひとりが考えることが重要なのです。
その通りだと思いました。
古川さんの行動はさらにダイナミックです。
これは、右半分がシリアの子供達が、左半分が金沢の子供達が描いたものです。
この意味するものは?
後日に続きます。