あなたも社楽人!

社楽の会の運営者によるブログです。社会科に関する情報などを発信します。

5月24日の社説は・・・

2014-05-24 05:52:46 | 社説を読む
中日以外はタイのクーデターでしょう。

今朝の社説を見てみましょう。

朝日新聞
・ タイの政変―力ずくでは解決しない
・ 年金受給年齢―信頼をこわさぬように

読売新聞
・ タイクーデター 軍の全権掌握に正統性はない
・ 歯科の滅菌問題 院内感染防止策を徹底せよ
 
毎日新聞
・ タイクーデタ− 民主主義に逆行する NEW (2014年05月24日)
・ 小泉氏と細川氏 教訓踏まえた再挑戦を NEW (2014年05月24日)

日本経済新聞
・ タイ政治はクーデターで立て直せるのか
・ 資源輸出規制の撤廃を促せ

産経新聞
・ タイのクーデター 民政復帰を急ぎ収拾図れ
・ 厚木基地訴訟 抑止力損なう判断疑問だ
 
中日新聞
・ 民主主義を磨くために 裁判員制度5年
 
※ ドンピシャ、タイのクーデターが並びました。

 国内の集団的自衛権や原発などでは意見が分かれますが、ウクライナや
中国、そしてこうした問題に対しては、ほぼ意見が一致します。

朝日「昨年11月から続く政治的な混乱を収め、これ以上の流血を防ぐことが目的という。
 確かに首都中心部を占拠する街頭デモが終わる気配はなく、総選挙は無効となり、事態収束の見通しは立たなかった。
 しかしだからといって、民主主義の原則にもとる強権発動を是とするわけにはいかない。」

読売「どのような理由であれ、軍が、民主的な手続きを無視し、力によって政権を打倒する行為は、到底容認できない。
 全権を掌握しても、軍に正統性がないのは明らかだ。」

毎日「軍の政治介入は民主主義に逆行する動きであり、極めて残念だ。」

日経「政治の混迷が続いていたタイで軍がクーデターに踏み切った。経済や社会にまで混乱が広がっていたとはいえ、民主主義と法の支配を損なう行動は残念だ。
 プラユット陸軍司令官は「全勢力に公平を期した国家改革」を目指すと表明した。その言葉通り、根深い党派対立を克服して政治が機能する体制を整え、早期に民政に戻してもらいたい。」

産経「国を二分する対立状況から自力で抜け出せず、軍の介入を招いた政治の責任も大きい。
 軍は一刻も早く権力を政治の手に戻し、タクシン派、反タクシン派もともに歩み寄って民政復帰に努めなければならない。」

 ほぼ同じような論調です。
 
 タイは、東南アジアで唯一植民地化を免れた国です。
 1932年、それまでの絶対王政は崩壊、立憲革命により立憲君主制に移行して、近代的教育を受けたエリートが国政をになうことになりました。
 しかし革命に軍が果たした役割は大きく、軍の発言力は次第に増大していきます。
 以後、タイの政治はクーデターの歴史となったのです。
 1932年以降、未遂も含め19回に上ります。

 政治が混迷すると、軍が乗り出して収拾するという悪弊を、そろそろ断ち切るべきではないでしょうか。
 

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。