漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

漢検1級 28ー②に向けて (「漢検1級 28-① 講評5」からの続き)

2016年08月24日 | 漢検1級高得点獲得のためには
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●弊ブログのカテゴリー「新・手賀沼散歩(漢字修練)」を解体・再編していきます。記事内容によって「熟語の読み(音・訓)」「四字熟語」「語選択」などの既存のカテゴリーへ移行していく予定です。お含み置きください。
●「漢検1級 28-① 講評」シリーズは<講評⑤>で終了し、今後は「漢検1級 28ー②に向けて」記事に移行します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<某団体の会議室にて>
(登場人物:京子(若くてそこそこ美形の女性課長代理・京都出身)今日もフンフン気分・・・。いつもの新人(広島出身):なぜか、少し“鬱”状態・・・。課長(大阪出身・在住):なぜか、生色を少し取り戻した雰囲気・・・)

課長:おうっ、新人、急に集合かけやがって、何やっとんじゃ、えらくなったもんやのう、おう、おうっ!!なんなんや!
新人:へえ、すんまへん、前回の会議で、も一つの故事問題、提案すんの、忘れましてん・・・
課長:ダアホ!!この、アホンダラああああ・・・何やっとんのじゃ、みな、せわしんやでえええ、もう始まってまうやないかああああ・・・あと2.5ゲームなんやでえええええっ~ここが正念場なんじゃあああ・・・。ワシがいかんで、誰が行くううう・・・待ってろや、甲子園、けっへえええ、ろおっこうう、おろおおおしにいいいい・・・とおおおお!!🎶
新人:か、課長~、今日は横浜でんねん、行けへんで、応援は諦めてよお、ブチ、すんまへん・・・
課長:ケッ、しょもない、ところでオメ、元気ないやん、ケヘ、尻に火がついたんか、ケヘヘ。とおこん、こめっええてえええ~🎶っとお!!
新人:か、課長、もうええから、ワシの話聞いてよお・・・
課長:どうでもええが、オメんとこのマスコットっていうかキャラ?、変なヤツじゃのう・・・なんなんじゃ、アレ・・・。ま、ええか、他人んことは云わんとこ。トラや、トラが問題なんや、自力でなんとか食い込むでええええっとお!!・・・ああ、スッキリしたわい・・・ふん、今日の出し忘れ問題、京子とやりゃええんでねえか、どうせ、センセ方にお伺い立てんのやろ、一緒に聞いてもらえばええで・・・幾つ聞いてもかかる費用はおんなしやからな、クソクソクソ・・・東山の穴場って云ってたな、きっとアソコや、えらい高うつくでえええ・・・。
京子:(また、遅れて登場)カチョはん、えらい張り切ってはりますのん、ええこと、なんか、たんとありましたんかあ(笑)・・・
新人:京子はああん!!助けてちょうよ、課長、手がつけられへんのよ、なんかブチブチ、ハイになっとらっしゃるんじゃあ・・・
課長:むっふ~ン(鼻息)があぷ、ガアプ、gaapu~ひ、ど、し、まあ、が、あ、ぷ~っとおおおお~
京子:えろう、すんまへんなあ、新人はん、あてもあまり時間ないのよお、ほら、例の・・・お約束に間に合わないといややわあ・・・それに、手がつけられないって、うふふ、いややわ、新人はんのくせに、そんなお卑猥なことば、つこうタラいけまへんえ・・・
新人:(なんやああああ!!こいつら、課長も京子も・・・こいつら、真面じゃねえ・・・)へ、へい!!じゃら、さっそく、ハイ、これです、忘れた問題・・・
京子:なあに、これ「百足ゴコウのちがい」って?なんだかチンプンカンプン・・・あて、2級までしか持っとらんのよお、新人はん、意味も漢字もわからへんわ・・・
新人:名前・表現は違っても本体は同じっていう故事成語ですねん・・・・ほら、百足はヒャクソク、当て字で“むかで”でっしゃろ?ほら、だから、ゴコウは・・・
京子:・・・わからしまへん・・・なに、ゴコウって、ゴコウが射すの後光?ふふ、全然ちがうわね、戊夜にあたる五更(午前3時~5時ごろ)かしら、その時間にムカデが出てくるとか、ひえええ、気持ちわる・・・センセ、助けてええ・・・その時間帯は、・・・ふふふ、すごい時間帯ね💛💛💛
新人:・・・
課長:むっふ~ん、こんなん、簡単や、ムカデのことやろ・・・ゴコウって・・・漢検2辞典にも「ゴコウ」の読みで出てるんや、書けるかどうかだけの問題やな、そんなん、難問、ちゃうで!!ひ、ろ、し、バカ~ぷ~っとおおお!!
新人:・・・課長、すごいでんねん、じゃら、ちと、書いてみてちょうよお・・・、
課長:ええか、「ゴ」は「虫」に魏呉蜀や呉音の「呉」や、「コウ」は「虫」に「公」やああああ、へっへえ、どうや!!
新人:ぶ、ぶ、ぶぶ、ぶぶぶう!!課長、「ゴ」の字、間違ってまんねん、えっへっへっへ・・・それに、辞典には、意味に、小っちゃく「蜈蚣ゴコウ(むかで)に用いられる字」って出てるだけじゃろ、大見出しでは<蜈蚣(むかで)>しか出てへんから、もしかすっと難問になるかもよ・・・
京子:むふん、へええ、えろう、難しそうおます・・・やっぱ、センセに聞かないとわからしまへんわ・・・ああ、遅れちゃう・・・ま、えっか、どうせ、夜は長いし・・・ふふん、ふん、今日はゆどうふも頂いてからひがし、や、まあああ・・・
新人:・・・ゆ、どお、う、ふ~、でっか???、もしかして、あの有名な、南禅寺の奥丹ってとこでっか・・・
京子:ふふん、ふん!南禅寺のって、あんなん、観光客向けの定食しか出んとこ、京都人はいかんわ、いややわ、この新人はん・・・奥丹の本店に決まってるう、あそこは融通が利くのよお、三年坂のとこね・・・夏の湯豆腐ってのもオツなんよねえ。あて、奥嵯峨の湯豆腐もいけるけど、すこおし、あてには硬い感じがするでおま・・・ああん、ヌル燗でゆ、ど、お、ふ。最初は冷たいビールもいいわね、でも、やはりヌル燗よねえ、せんせ💛・・・
新人:京子はん、まだ夜じゃないでっす・・・で、どうでっか?この問題・・・
課長:ぐむむ、勘違いや、「ゴ」は茣蓙の「茣」のクサかんむりのないヤツやな・・・む~ん、確かにチト難しいかもわからんな・・・
京子:ほな、決まりやね、ほんなら、合わせて3つ、難問候補としてセンセにね、聞いてみまヒョ、あて、もう時間あらへん、おっ先に、ごめんやすううううう・・・
新人:湯豆腐、本店の奥丹・・・そのあと、東山・・・ぐむむむむう、課長、京子はんて、どんな生活してはるんでっか?
課長:しらん!!わて、京子になんか興味ないねん、それよっか、今日や、今日!!ワテも帰るでえええ、甲子園のオーロラビジョンで応援やあああ、甲子園入口のラーメン屋、その名も「ラーメン甲子園」!!このラーメン屋でもええや!店のTVの前でみんなと応援やああああ・・・メッセもいるかもわからんな!!アイツ、よう、食べに来てんのよ・・・へっへえ!!
新人:(コイツら、ついていけへん・・・)・・・か、かちょお、もう、夏も終わってまうでえええ・・・カモガワのカワドコの約束、どうすんのよ・・・
課長:へっ?オメ、ホントに行きたいんか、ほな、今度な、・・・まだ、夏やん、それこそ、観光客いっぱいやん、9月になってからの方がええで・・・人が少ないときの方が、風情あるで・・・(ケケケ、こうやって、引き伸ばして、そのうち、忘れさせてやるわい・・・ま、でも、トラ次第やな、勝てば、少しはコイツにもいい目みせたらんと働かんからな・・・)
新人:かちょ、ほんと、約束やで、わし、ブチ、本気よ、広島人、怒らすと恐いんじゃでえええ~
課長:わかった、わかった、よっしゃ、そのうちな、そなら、さいならあ・・・
新人:・・・(もちっとマシな人たちを会議に入れたほうが良さそうだなあ・・・今度、部長にそれとなく、相談してみんしょ・・・)

👍👍👍 🐒 👍👍👍 「百足(ヒャクソク)ゴコウ(蜈蚣)の違い」👍👍👍
(続く・・・かも)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手賀沼  鷭(ばん)の幼鳥 ~嘴の先が赤くなってきている?~

2016年08月24日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへペット(猫) ブログランキングへ気まぐれ日記 ブログランキングへ
☆↑どれか一つでもポチっとしていただけると嬉しいです↑☆
●鷭の幼鳥だと思う・・・いつもこの辺にいる

●暗いのでハッキリしないが、顔の辺りや嘴の辺りがなんとなく赤っぽい・・・

●だんだん、鷭の成鳥らしくなってきているのかも・・・

●嘴が白いオオバン(大鷭)と違って、こちらの方の成長が楽しみ・・・

👍👍👍 🐒 👍👍👍
鷭(ばん)の幼鳥
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手賀沼  手賀川上空を飛翔するゴイサギの親子(?)

2016年08月24日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへペット(猫) ブログランキングへ気まぐれ日記 ブログランキングへ
☆↑どれか一つでもポチっとしていただけると嬉しいです↑☆
●手賀川・・・上空をゴイサギの親子(成鳥と幼鳥)が接近して飛んでいた・・・

●残念ながら後ろ姿だが、明瞭・・・

●これは幼鳥のアップ・・・

●2羽で並んで飛行している・・・親子かも・・・



👍👍👍 🐒 👍👍👍
ゴイサギの親子?の飛翔
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熟語の読み・一字訓読(その295) 陜 陝 陲 陬 隍

2016年08月24日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・再々中断していた「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開します。
・223回からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・追って、初期の内容についても、内容を拡充していきたいとは考えています。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。必要に応じて、なるべく、同記事内容も再録いたします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●熟語の読み・一字訓読(その295)です。 ゴチック・太字は漢検2にも記載あり。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<陜:キョウ、せま(い)、やまかい、やまあい> 
・せま(い):陜薄=土地がせまい、陜室=狭い部屋=陋室、陜隘=狭隘=せまい、陜小=狭小・・・
・やまかい、やまあい:(=峡)(大漢和・字通・大字源・漢字源ともに熟語なし。邦語か?)

<陝:セン>
(既掲載記事の再録) 
・第2版の「意味」のところに、「中国の県名。また、陝西省の略。」で、熟語は「陝塞(センサイ)」だって・・・説明は例によってナシ。
・ここだけ、地名を持ち出して地名がらみの熟語を載せている・・・バランス悪し・・・地名がらみの熟語なら、この字に限らずたくさんあるのに。
・「陝塞」=陝西のとりで(大漢和)
・地名がらみ以外に、「陝輸(センシュ・センユ)」の熟語あり。
・「陝輸」=字通 :きまりのないさま(「夫れ、動静軽脱、視聴陝輸、入りては即ち、乱髪壊形・・・」の文例あり)
     =大漢和:定まらないさま。女のなまめいた動作をいう。
     =大字源:人の気をひく物腰をする。こびへつらい迎合するさま。
・これぐらいしか、熟語ないのだから、地名がらみの熟語よりも、こういうのを載せておいてほしいな(ーー)

<陲:スイ、ほとり、さかい、あや(うい)>
・ほとり、さかい:辺陲=くにざかい、国のはて、辺境。遠陲、庭陲、疆陲、封陲、塞陲、朔陲、西陲、荒陲、四陲・・・
・あや(うい):辺陲(*)
*「辺陲」:「陲」=もと、聖地として近づきがたい地の意味。のち、“辺陲”の意で用いる。容易に近づきがた危険な地であった由(大漢和)もとは岸崖の意、危うきあり(字通)

<陬:シュ、スウ、すみ、くま、かたいなか>
 *シュ(漢・呉音)スウ(慣用音(大字源)漢音(漢字源)) *現行音にないが、“ソウ”音(漢音(大字源)) *シュ音熟語ナシ
・すみ、くま:陬隅=かたすみ、陬互=山の角(すみ)のこと、陬隧(スウスイ)=片隅のみち、陬見=かたよった見識=偏見、
・かたいなか:陬遠(スウエン)=辺鄙、遠い田舎。陬月(スウゲツ・ソウゲツ(下記参照))、僻陬=かたいなか=陬僻
*陬落(スウラク)=むらざと=聚落 ・・・「陬」に“むら、さと”の意あり。
*陬陵(スウリョウ)=山阪・山坂 ・・・「陬」に“山のふもと”の意あり。
(参考―既掲載記事の再録―)
・(漢検2)「かたいなか」以外は、音訓掲載あり。「かたいなか」は意味①の中にあり。で、その意味の説明の後に、熟語で「陬遠(スウエン):片田舎」とある・・・んだったら、ちゃんと、訓に「かたいなか」も載せておけよ(ーー)何考えてんだろ(ーー)
・ついでに、「陬月(ソウゲツ):陰暦1月の異名。「スウゲツ」とも読む」だって・・・これ、逆じゃないの???「スウゲツ・・・ソウゲツとも読む」に。しかし、この「ソウゲツ」、どこから取ってきたのだろ???よくわからん(ーー)
・大漢和・大字源・字通・漢字源の4辞典はすべて「スウゲツ」、しかも「ソウゲツ」という読みは無かった・・・。
・現行音にも「ソウ」音ないし・・・(たしかに辞典には「ソウ」音もあることはありましたが・・・)
・なお、辞典によれば、陰暦1月を「孟月(モウゲツ)とか孟陬(モウスウ)」と呼んだことから、「陬月」を正月(1月)の異名とした由。

<隍:コウ、ほり、からぼり、むな(しい)> 
・ほり、からぼり:城隍、池隍、濠隍、深隍、側隍、幽隍、隍鹿(コウロク)=ほりの中の鹿(*故事あり:鹿を隍中に隠したがそれを忘れ、夢だとした故事)、故事成語「城、隍に復る」=戦乱の起る兆し
・むな(しい):(熟語見当たらず)*「淪隍」(字通)が該当するかもしれないが不詳。*“むなしい”=むなしい、うつろ、からっぽ の意(大字源)
(参考)水あるを池といい、水なしを隍(=からぼり)という。

👍👍👍 🐒 👍👍👍
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熟語の読み・一字訓読(その294) 阡 阨 阯 陂 陌

2016年08月24日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・再々中断していた「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開します。
・223回からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・追って、初期の内容についても、内容を拡充していきたいとは考えています。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。必要に応じて、なるべく、同記事内容も再録いたします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●熟語の読み・一字訓読(その294)です。 ゴチック・太字は漢検2にも記載あり。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<阡:セン、みち、あぜみち、はかみち、しげ(る)> 
・みち、あぜみち:阡陌、阡畝(センポ)=あぜみちと田畑
・はかみち:阡表(センピョウ・センビョウ)=墓道に立てる碑
・しげ(る):阡阡=仟仟=草木のしげさま、阡眠(センメン・センベン)=①はるかにみる、②草木の茂ったさま
(既掲載記事)
・音訓はすべて掲載あり。熟語は「阡陌」(=みち、あぜみちの事)「阡阡」(=草木のしげるさま)。
・以前もどこかで記載したと思うけど、熟語で、或る意味、有名な「阡眠(センベン)」・・・「眠」を表外音の「ベン」で読む特殊な熟語・・・これは載っていない。「眠」のところにあるかと思ったら、「眠」のところには(また、これも文句あるが)「眠蔵(メンゾウ)」という更に特殊な熟語しか載せていない・・・「メン」は表外音でも現行音にもナシ(実は唐音)・・・これはどこかで説明しましたね(^^;)
・で、「阡眠(センベン)」・・・実は「セン“メン”」とも。(「阡眠」の意味は「①はるかなさま ②草木の茂ったさま」)
・大漢和・字通「センメン」、大字源「センベン・センメン」、漢字源「センベン」。
・問題集なんかの問題では「センベン」になっているのが多いようですね・・・。
・ちなみに、「はかみち」に対応する熟語・・・「阡表(センピョウ・センビョウ)」(=墓道に立てる碑) てのがありました👍

<阨:アイ、ヤク、せま(い)、ふさ(がる)、くる(しむ)>
 *漢検2「アイ:せまい、せまく険しいところ ヤク:ふさがる、くるしむ、行き詰まる」
・せまい:狭阨(キョウアイ)=狭隘。嶮阨(ケンアイ)、阨巷(アイコウ)、阨僻(アイヘキ)=せまくかたよる、せまくいやしい。阨路(アイロ)
・ふさ(がる)、くる(しむ):窮阨(キュウヤク)、阨窮(ヤクキュウ)、困阨(コンヤク)、阨災(ヤクサイ)=災難

<阯:シ、もとい、あと、ふもと> *「阯」は「址」の本字(大字源)
・もとい:基阯(=基址)、遺阯(=遺址)
・あと、ふもと:霊阯(=霊址)=神霊の下ったところ(字通)、城阯(=城址)、旧阯(=旧址)、廃阯(=廃址)

<陂:ヒ、ハ、つつみ、さか、かたむ(く)、よこしま>
(既掲載記事の再録) 
・もともと、「坡:ハ、ヒ、さか、つつみ、なな(め)」の異体字ということみたいだが、訓読みがちょっと違う・・・
・それはともかく、この「陂」・・・
・第2版では、訓読みとしては「よこしま」が載っていない。*意味③の方には載っている。
・熟語は、「かたむ(く)」のところで、「陂曲」・・・読みなし・・・なんて読むんだ???「ヒキョク」か「ハキョク」か?それともどっちでも良いのか・・・ホント、こういうところがイライラするところ(ーー) 大漢和によれば「陂曲(ヒキョク)=かたよってよこしまなこと」となってんだけど・・・。
・ややこしいが、「坡」のところで第1版で「①つつみ。土手。「坡塘(ハトウ)」 ②さか(坂)。「坡陀(ハダ) 」」って、なってて、表記のところの説明で「・・・「陂」とも書く。」となっている。んじゃ、「坡塘(ハトウ)」=「陂塘(ハトウ?)」、「坡陀(ハダ)」=「陂陀(ハダ)?」ってことなのか???
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・「陂」の音の「ハ」は漢音、「ヒ」は漢・呉音のようで、音による読み・意味分けがあるもよう・・・
・「ハ」音の場合:土地がななめなこと、平らでないこと、高低がある・・・場合に、「ハ」音
・「ヒ」音の場合:つつみ、ためいけ、さか、かたむく、よこしま・・・場合に、「ヒ」音
のもよう・・・ちょっと「ななめ、平らでない」と「さか、かたむく」の違いが明確でないので、この辺が厳格な音読み分けになっていない理由かもしれない・・・。
・結論
 ア.「陂陀」・・・これは「ハダ」 *漢字源はこれは「ヒダ・ハダ」両読み。 意味(大漢和):①地面が平らでない、ななめな土地。②高低のあるさま。
 イ.それ以外の読みの熟語
   ・陂池(ヒチ)=①つつみ、ためいけ ②土地のななめなこと 
   ・陂塘(ヒトウ)=陂唐(ヒトウ)=つつみ、ためいけ   *字通は「陂塘」も「陂唐」も「ハトウ」
   ・陂渠(ヒキョ)=陂溝(ヒコウ)=つつみ、掘割  
   ・陂遏(ヒアツ)=堤防
   ・陂障(ヒショウ)=つつみを築いて防ぐ
   ・陂僻(ヒヘキ)=よこしま、頗僻    *字通は「ハヘキ」
   ・陂知(ヒチ)=かたよった知恵
   ・陂淀(ヒテン)=あさいふち *この場合の「陂」は「ほとり、ふち、はた」の意味(大漢和)。
   ・険陂(ケンピ)=かたよる、ねじける(漢字源)
 などなど・・・。
 ということから、ちょっと「ハ」でも「ヒ」でも、どっちでもいいみたいだけど、 「陂陀」だけは「ハダ」・・・それ以外は「ヒ・・・」で読んでおけば良いみたいですね・・・字通だけは例外だけど(ーー)

<陌:ハク、バク、みち、あぜみち、まち> *ハク(慣用音)バク(漢音)
・みち、あぜみち:阡陌、陌阡、街陌=市中みち、ちまた。陌路(ハクロ)=①路上の人(字通)・通りすがりの見知らぬ人(大字源)、陌上=あぜみちほとり=畑のこと、「陌上(の塵)」=街路上(のちり)、飛散して定めのない喩え。「人生、根蔕なく、飄として陌上の塵のごとし」(陶潜)
・まち:陌頭=①みちばた、街頭 ②はちまき=絡頭
👍👍👍 🐒 👍👍👍
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

漢検1級 28ー②に向けて 故事成語類その49(補遺2ー四字熟語ー)

2016年08月24日 | 四字熟語
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●某・国語辞典からの分野別問題の出題・・・完了。 ●故事ことわざ辞典からの故事成語類問題の出題・・・完了。
●今回の<その49>は、購入した故事ことわざ辞典の中で、「四字熟語」で掲載されていたものです。
●他にも収録されていた四字熟語はたくさんありましたが、他の辞典や当ブログなどで周知のものが多いので、それは省略しています。(私個人にとって)目新しいものだけを紹介するものですので、この点、お含み置きください。
●なお、本記事は、故事成語類でなく、「四字熟語」のカテゴリーに分類しております。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<四字熟語>

1.外聞実儀(がいぶんじつぎ):うわべと実際は違うこと
2.過化存神(かかそんしん):君子の通り過ぎる所の人々は皆感化され、君子が止まっている所ではその感化が神明のようである。そのような君子は・・・万物をその徳に化していく。
3.蛾子時術(がしじじゅつ・ぎしじじゅつ):学者が学問を積んで大成することのたとえ。*「蟻(あり)」を意味するときは「蛾」は“ギ”と読むと思うので、「“ギシ”ジジュツ」が妥当な読みだと思うが・・・。
4.河潤九里(かじゅんきゅうり):恩沢があまねく及ぶこと
5.期功彊近(きこうきょうきん):「期や「功」の服喪をすべき関係の血縁。「朞功彊近」とも書く。「期」=1か年の服喪。「功」=服喪の一種。彊近=はなはだ近い。
6.公孫布被(こうそんふひ):偽善の倹約。売名のための倹約。公孫(人名)が三公の位にあって布衣を着たのを偽善とそしられた故事から。
7.孤雛腐鼠(こすうふそ):一匹きりのひよこと腐ったねずみ。つまらぬ無力なもののたとえ。
8.心念口称(しんねんくしょう):心中に仏を念じ、口に仏名を唱える。
9.珍重廃忘(ちんちょうはいもう):権勢を誇る人にこびへつらうこと。廃忘=「敗亡」とも書く。
10.奈利八万(なりはちまん):地獄の底。奈落。
11.腐腐陳陳(ふふちんちん):陳腐もはなはだしい。ありきたりで少しの新味もない。
12.梵糸海針(ぼんしかいしん):天上から下ろされた一本の糸が、大海中の針の穴に通るような可能性の少ないことをいう。人間界に生まれることが困難なことのたとえ。
13.雍也論語=(公冶長論語)=三月庭訓=須磨源氏=・・・

👍👍👍 🐒 👍👍👍
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする