漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

帷薄修まらず(帷薄不修)=帷幕修まらず(帷幕不修)

2017年09月23日 | 故事成語類
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●先の記事のつづきでもある・・・
 ・大字源で「帷」関連の熟語を看ていたら、
  帷牆・帷墻(いしょう):はしたもの。身分の低い者。帷は、とばり、墻は垣根、主君のそばに仕える身分の低い女子や男いるところをさす。
  帷薄(いはく):垂れ絹とすだれ。室内のしきり。転じて、寝室。ねや。閨房。
 *帷薄不修(いはくふしゅう):男女関係がだらしないことのたとえ。
  「帷薄」は寝室を囲っているしきり。 寝室を整える暇もないということから。 高位の人の淫らな行為を遠回しに言う言葉。
  「帷薄修まらず」とも読む。 出典:『漢書』「賈誼」

  帷薄(いはく):①たれぎぬと、すだれ。帷簾(いれん)。②後宮。また、女性の部屋。帷幕。
  帷幕(いばく):①とばりと、まく。ともに、垂れ絹。一説に、そばに垂れるのを帷、上にあるのを幕という。幃幕。
          ②作戦計画をするところ。大将の陣。幕府。本営。帷帳。
          ③女性の居室。閨房。帷薄。
 (だから、帷薄=帷幕=閨房となるか・・・)
 *帷幕不ㇾ修(イバクおさまらず)」:家庭内が乱れ、男女がみだらなこと。帷薄ㇾ不修(イハクおさまらず)

 とあった・・・

●以前の当ブログ模試で「イハク修まらず」を出題したけど、「イバク(帷幕)修まらず」という故事成語にもなるんだ・・・

●また、四字熟語であれば、「帷薄不修(いはくふしゅう)」「帷幕不修(いばくふしゅう)」となるんだろうか・・・

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「帷牆」、「帷牆の制」 ≒ 「帷裳」、「帷裳の制」か・・・

2017年09月23日 | 熟語の読み(音・訓) -その他-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●「帷牆」「帷牆の制」については、過去に既出の<語選択問題(高得点者向け)①>にて出題しているとおり、
 帷牆(いしょう):ひきまくとかきね。近侍の臣妾をいう。
(他の国語辞典など)・侍女や近臣。また、そのいる所 ・君主の身近に仕えている臣下や侍女。 ・傍に仕えている臣下や侍女。

帷牆の制」:君主が近侍の臣妾のために牽制されること
(他の国語辞典)【帷牆の制】君主が侍女や近臣に抑えられて 、その力を発揮できないでいること。

という意味だが、

●(漢検2)の「帷」に、「・・・②ひきまく。まんまく。「帷裳(イショウ)」・・・」(意味説明なし)とあったので、この「帷裳」と「帷牆」が同じ意味なのかどうか、気になったので調べた。

 *結論からいうと、(漢検2)のこの位置づけ、つまり、②の意味のところの「②ひきまく。まんまく。「帷裳(イショウ)」」ということなら、帷裳=帷牆で良いようだ・・・。

●ただし、「帷裳」には、他の意味もあるので注意が必要。・・・漢検2が位置付けている意味の「帷裳」だけではないということ・・・
 (大字源)
  帷裳(いしょう): ①出仕また祭祀のときに着る服。縫い目がない。
           ②女性の車のとばり。幌。車帷。幃裳。
           ③はしたもの。帷墻。 ⇦(注)「墻」は「牆」の異体字。・・・この③の意味なら、「帷裳」=「帷牆」(=帷墻)となる。

●有名なのは論語の中にある「帷裳」・・・これは上記の①の意味・・・
  (孔子・論語 郷党第十の六)「・・・帷裳(いしょう)に非(あら)ざれば必ずこれを殺(さい)す。・・・」
  ・この「帷裳」は、大字源の①の意味の「帷裳(いしょう):①出仕また祭祀のときに着る服。縫い目がない。」のこと。
  ・この文章は以前一部既出の、
   「・・・緇衣には羔裘、素衣には麑裘、黄衣には狐裘。」につづく一節、「・・・褻裘は長く、右の袂を短くす。必ず寝衣有り、長(たけ)一身有半。狐貉の厚き以て居る。喪を去(のぞ)いては佩びざる所無し。帷裳に非ざれば必ず之を殺す。羔裘玄冠しては以て弔せず。吉月には必ず朝服して朝す。齋(ものいみ)すれば必ず明衣有り、布なり。・・・」(郷党第十)の中にある。

 (以下、参考・・・ネット(論語ブログ)から一部抜萃借用・・・)
 「緇衣には羔裘、素衣には麑裘、黄衣には狐裘)」・・・冬のころは、黒服のときはその上に黒羊の皮ごろもを着、白色の服のときはその上に白色をしている小鹿の皮ごろもを着ました。黄色の服のときはその上に狐の皮ごろもを重ね、色を合わしておられました。
  *緇衣(しい):赤色を7回染めてできる黒色の、登庁のときに着る正装の朝服。
  *素衣:白色の朝服。
 「褻裘(せっきゅう)は長く、右の袂(たもと)を短くす」・・・普段着は長めに作っておられたが、右の袂は仕事がしやすいように短めでした。
  *褻服(せつふく):普段着。常の服。
 「必ず寝衣有り、長(たけ)一身有半(いっしんゆうはん)」・・・必ず夜着(やぎ)を使われましたが、その夜着は身長の1.5倍の長さでした。
 「狐貉(こかく)の厚き以て居る。喪を去(のぞ)いては佩びざる所無し」・・・家に居られるときは、狐や貉(むじな)の厚い皮衣を着ておられた。喪が明けると、普段どおり帯に玉を佩びられました。
 「帷裳(いしょう)に非ざれば必ず之を殺す」・・・帷裳は縫い目がないが帷裳以外の裳では、縫ってつなぐ。 
  *帷裳:登庁や祭祀のときに着用する裳(はかま)。前の三枚は縫い合わせ、左右の後は二枚ずつ縫い合わせ、腰に巻いて後ろで接するので、後ろから見ると四枚のようにみえる。しかし、前と後ろとの間や後ろ同士の間は、それぞれ縫い合わせていない。
  *殺:裁と同じで、ここでは裁縫するの意味。
 「羔裘玄冠しては以て弔せず」・・・・喪礼は白色であるので、黒色の皮衣・黒色の冠の姿で弔いにはいらっしゃらない。
 「齋(ものいみ)すれば必ず明衣有り、布なり」・・・齊のときは沐浴して身を浄め、清潔な衣を身に着けられるが、その材料は布で作られていました。
  *明衣:祭祀に参加し神明なるもの・神に交わるときの衣。

●「帷裳」と「帷裳の制
 ・「帷裳」のことをネットでも調べていたら、漢検受検の大先輩でもある八重樫先生の「福島みんなのニュース」に出くわした・・・
 ・八重樫先生は、同ニュースで、『今週の名言』と『今日の四字熟語』を担当している由・・・
 ・経歴がすごい・・・「2001年に漢字検定1級合格。以来、2014年の検定まで30回合格」だって・・・この記事の時点では福島県漢字同好会会長の由・・・今は知らないけど・・・
 ・さて、その記事の一節・・・
 「今日の四字熟語 No.947 【牛驥同皁】 ぎゅうきどうそう)」から・・・
 「『史記』魯仲連・鄒陽列伝にある大変に長い上書文です。【牛驥同皁】を含んだ前後の文章の一部です。
  今人主、諂諛の辞に沈み、帷裳の制に牽かれて、不羈の士をして牛驥と皁(ソウ))を同じくせしむ。・・・」とあった。

 ここで、「帷裳の制」という言葉を発見した・・・

 ・最初、「帷牆」のマチガイじゃないかと思ったけど、上記のように色々と調べたら、「帷裳の制」でも良いようだということがわかった。
 ・でも、いろいろと調べていたら、この史記の原文らしきものでは「・・・帷“廧”之制・・・」となっているようであった・・・
 (大字源)「」:ショウ 字義:①かき。かきね。同)牆・・・となっていたので、 「帷“廧”之制」=「帷牆之制」 ということのようだ・・・

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お知らせ:「蘊」関連記事の訂正加筆

2017年09月23日 | 熟語の読み(音・訓) -その他-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●「熟語の読み・一字訓読 (その245)」中の「蘊」の記事を以下のとおり、訂正加筆しておりますのでお知らせします。
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<蘊:ウン、オン、つ(む)、たくわ(える)>*漢検2「オン」音掲載ナシ。
・つ(む)、たくわ(える):蘊蓄、蘊績、蘊礫(ウンレキ)=小石をつむ、蘊崇(ウンスウ・ウンシュウ)=つみあつめる、高くつみあげる、蘊火=火をたくわえる
・その他①:「蘊藻(オンソウ)」=水草の名。*漢検2では「薀藻(オンソウ)」。同義異語と思うが、漢検2には「蘊藻」ナシ・・・。
・その他②:蘊奥(ウンオウ・ウンノウ)=おくそこ、奥義。蘊結(ウンケツ)=想いが積もってとけないこと・鬱結。蘊藉(ウンシャ)=心が広くて穏やかなこと、「温藉(ウンシャ・オンシャ)」とも書く。
・その他③:蘊暑(ウンショ)=むしあつい、蘊蘊(ウンウン)=①あつまるさま ②ひどく蒸し暑いさま 、五蘊、余蘊
(2017.9.17訂正&加筆)
<蘊:ウン、オン、つ(む)、たくわ(える)>*漢検2「オン」音掲載ナシ。
➪現行音では、漢字辞典<蘊:ウン、つ(む)、たくわ(える)>で“オン”はナシ。
(漢検2)も<蘊:ウン、つ(む)、たくわ(える)> なお、「薀」の現行音・訓は、<薀:ウン、オン、つ(む)、たくわ(える)>。
➪「・その他①:「蘊藻(オンソウ)」=水草の名。*漢検2では「薀藻(オンソウ)」。同義異語と思うが、漢検2には「蘊藻」ナシ・・・。」とあるのを、
 ・蘊藻:広辞苑では“ウンソウ”(=みずくさ。水草。)大字源では“オンソウ”
 ・漢検2では「🈔オン:水草の「薀藻(オンソウ)(きんぎょも)」に用いられる字。」
と訂正・加筆。
(注)大字源では「蘊」の本字が「薀」(したがって、「薀」の熟語掲載はナシ)。*漢検2にはその種説明はナシ。

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29-2向け <語選択問題 おさらい(上級者用> その2

2017年09月23日 | 語選択
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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・標準的な語選択問題(おさらいα&β)は終了しました・・・
・これから8回程度、上級者向けの“おさらい”問題を提供します・・・漢検2メインで、一部、広辞苑・大字源などから出題しています・・・
・腕試しにどうぞ・・・勿論、どなたでもチャレンジしていただいて結構です・・・

<語選択問題-上級者用- その2>

1.しげりはびこる、繁殖、繁殖する
2.四通八達の道の交わる所
3.大君の意で、君主。きみ。
4.その地を服従させる。領地をうばう。
5.うわべだけ大きく、中身の無い説
<語群>
( がいく、ちゅうき、じゅんち、まんえん、かいせつ、じえん、ちょうくん、ひんぷく) 
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(補足説明)ー解答は末尾ー
ー補足説明 ◎漢検2関連 ●広辞苑または大字源などからー

◎孳衍(じえん):しげりあふれる、増える。しげりはびこる、繁殖、繁殖する。
(漢検2) 意味①うむ。子を生む。「育」 ②しげ(茂)る。ふえる。「孳衍(ジエン)」「孳息(ジソク)」・・・

●中逵(チュウキ):四通八達の道の交わる所。 同)●中馗
 (参考)逵路(キロ):(漢検2)意味:おおじ。おおどおり。四方八方に分かれる道。「逵路」(=大字源:四方八方に通じる道)

●冢君(チョウクン):(大字源)大君の意で、君主。きみ。また、仲の良い国の諸侯を尊んでいうことば。君長。

●徇地(ジュンチ):(大字源)“地を徇(とな)う”“地を徇(したが)う”:その地を服従させる。領地をうばう。略地。
         *「略」は、「(漢検2)②「掠(リャク)」の書きかえ字。」なので「掠地」でもOKか
          ・・・(大字源には「掠地」は掲載ナシ・・・)
◎嵬説:うわべだけ大きく、中身の無い説。
 既出記事・その他(あやしい、みだり、ほしいまま、おごる 等の意あり)嵬説=狂妄の説・とるに足らぬ説=嵬瑣(カイサ)
(大字源)でたらめの説。怪しい説。狂妄の説。 ≒?(広辞苑)怪説:奇怪な説。あやしいうわさ。 
(漢検2)嵬:意味③あやしい。「嵬説」類)怪

(解答)
 1.孳衍 2.中逵・中馗 3.冢君 4.徇地 5.嵬説
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慣用句的な表現~その3~(某・国語辞典から抜萃してみた)

2017年09月23日 | 慣用句
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●広辞苑の整理ノートをひととおり復習完了・・・ここしばらく広辞苑の復習をしていないかったので新鮮だった・・・それほど忘れていなかったので良かった・・・漢検2ベースで広辞苑掲載熟語なども加味した「語選択問題」や「類義語問題」なども整理中・・・
●今回から、広辞苑に掲載されていた慣用句的な表現について案内します・・・全5回・全50個・・・
●以前、広辞苑掲載熟語を網羅的に掲載していたら“著作権侵害の疑いあり”とかなんとかいわれて、掲載を削除したけど、今回のこういうものだったら許されるだろう・・・
●文章題などの書き問題対策の一助となれば幸い・・・問題形式ではありません・・・
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(頻繁に既出させていると思われる、「銷遣・消遣の具」「済勝の具」などは省略している・・・尤も、これらはこういう表現では掲載されていなかったけど・・・。また、「天賦の才」など人口に膾炙している語句は省略している・・・だから、すべてを網羅しているわけではありませんので念の為・・・)

21.喉舌(こうぜつ)の官:(出典:詩経)(君主の言葉を下に伝える者の意)宰相。日本で大納言の異称。
22.口舌の争い
23.口舌の徒
24.口舌の雄:弁舌の巧みな人。口達者。
25.狐媚(こび)をもって天下を取る 
  *狐媚:狐が人を惑わすように、巧みに媚びて人を惑わすこと。
26.虎皮下(こひか) :書簡文で、宛名の脇づけ。多く、学者・軍人などへの手紙に用いる。
27.時羞(じしゅう)の奠(てん)  :その時節の新鮮な供物
28.燮和(しょうか)の官:宰相の異称
29.舟楫(しゅうしゅう)の便: 舟楫:(ふねとかじの意で)舟を進め物を運ぶこと。舟運。
30.尽期(じんご)の君:いつまでも変わるまいと誓った恋人。 
  *尽期:①物事の尽きる時期。最後。はて。②「尽期の君」の略。
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書き問題 その5(完) (漢検DS:“読み”から“書き”に転用してみた)

2017年09月23日 | 書き・読み問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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・漢検DSからの“読み”問題(その1)~(その5)は配信完了・・・
・漢検DSからの“書き”問題(“読み”問題を“書き”問題へ変更)の(その5)を配信・・・これでこのシリーズはオシマイです・・・
・難易度によって<A~B級レベル>と<超A級レベル>に分けてます・・・
 <A~B級レベル>漢検辞典や広辞苑などの国語辞典をある程度こなしていればなんとかなるレベル
 <超A級レベル> 向上心、高得点を目指す方に向いているレベル
・(その1)からの連番を振ってますので、最後、<A~B級>は設問41~47まで、<超A級>は設問21~24までとなっています。
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・このシリーズも、全5回、今回で終了です。ご健闘を祈ります。
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<A~B級>
41.駕籠を担ぐ人をキョウフという   
42.ギョウセキを慎む     
43.かつて死者に贈られる物品をフモツといった 
44.セイショウとは、高いところに登ることである
45.理解に至るまでサイシャクを重ねる 
46.ケイイツの名木である
47.セイゴの境地に辿り着く

<超A級>
21.イツジュンとは、はやぶさのことである
22.ボウボは、鶉の一種だ  
23.襟を立て衣服を掻き合わせるさまをショクジという 
24.机上にショサツを残して外出する *「書札」・「書冊」以外の熟語で書くこと。
👍👍👍 🐔 👍👍👍

<A~B級>
41.駕籠を担ぐ人をキョウフという    轎夫 *広辞苑掲載熟語
42.ギョウセキを慎む  行跡・行迹  *広辞苑掲載熟語
43.かつて死者に贈られる物品をフモツといった 賻物
 *賻物とは:歴史民俗用語。 フモツ:古代の朝廷から高官の死にさいし 賜わる財貨。 *国語辞典にも掲載されているものあり。
44.セイショウとは、高いところに登ることである。 躋升
 (下記の当ブログ記事参照)・・・他の“セイショウ”もありそうである・・・
 「熟語の読み・一字訓読(その276)
 <躋:セイ、サイ、のぼ(る)、のぼ(らせる)>*“サイ”音熟語見当たらず。
 ・のぼ(る)、のぼ(らせる):躋升(セイショウ)=躋陞(セイショウ)、躋躓(セイチ)=昇降、躋陟(セイチョク)=のぼる、躋堂、躋陵=登攀する、躋攀(セイハン)=よじのぼる=攀躋(ハンセイ)  」

 (漢検2)
  躋:のぼる。のぼらせる。「躋升」 対)降
  下つき:攀躋(ハンセイ)
  躋攀(セイハン):よじのぼること。「攀」はよじのぼる意。類)攀躋(ハンセイ)
45.理解に至るまでサイシャクを重ねる 
 DS)理解に至るまで細嚼を重ねる 細嚼 
 さいしゃく【細嚼】の意味 - goo国語辞書 *広辞苑にもあり・・・
 さいしゃく【細嚼】1 細かくかみくだくこと。●2 よく考えて、その意味・内容を十分理解すること。
         「いまだ趣向を構えざるまえに十分これを―して 会得しつくす」〈逍遥・小説神髄〉
46.ケイイツの名木である
 DS)●馨逸の名木である。 馨逸(ケイイツ):香気がずばぬけて優れていること。「蘭薫麝越、自ずと馨逸を成す」
 (参考)
 (漢検2)馨香(ケイコウ)かぐわしい香り。よいにおい。また、徳化の遠方にまで及ぶことのたとえ。
47.セイゴの境地に辿り着く
 DS)セイゴの境地に辿り着く。
 (漢検2)醒悟(セイゴ):心の迷いから覚めて悟ること。

<超A級>
21.イツジュンとは、はやぶさのことである 鴪隼
22.ボウボは、鶉の一種だ  鴾母
23.襟を立て衣服を掻き合わせるさまをショクジという 謖爾 
 (参考・当ブログ記事)
 「謖謖(しょくしょく) ①高く抜きん出るさま ②風の音の形容  CF. 謖爾(しょくじ) 服装などを整えるさま 「泣斬馬謖(きゅうざんばしょく)」の謖。 「た(つ)」「おきあ(がる)」の訓がある。」
 
24.(「書札」・「書冊」以外の熟語で)机上にショサツを残して外出する 
(DS)机上に書扎を残して外出する
(漢検2)ナシ
<既出>書扎
問題3 扎:サツ、ぬ(く)、かま(える)
①扎針:針を押さえて刺す、抜き通す。他に、「扎進:差し込む、突っ込む」、「扎鍼:鍼を打つ」、「扎心:胸を刺しえぐる」、「扎入:突き通す、貫く」「扎破:刺し破る、突き破る」・・・。また、「札耳朶(サツジダ) :耳を刺し貫く 聴くに堪えない話を聴く」という熟語がありました。
②扎営:野営する、陣所をかまえる。大漢和でも「かまえる」意の熟語はこれしか無かったと思います・・・やっとみつけた(^^)。
<周辺知識等>扎には対象内訓読み以外に、「音のさま」や「札、紮」を意味する熟語があります。
例:扎扎(サツサツ):布を織る音、ものを数える音(←字通)、扎縛(=紮縛):しばって組み立てる、書扎(=書札):書きつけ、手紙、書状
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