ささやく勘に耳をすます

仕事上のやり取りは金銭が絡んでくる。


勿論その時に絡まなくても長い目で見ればいずれどこかで利害が生まれる。



会社の利益を上げることに労力をつかうのが社員や従業員の必須事項であると思う。



利益の大小にかかわらず必須だ。



取引。相手。わたし。


お互いが同じ思いで接触している。


シェイクハンズで別れても、これから長い付き合いになるなとか二度目は無いなとか形がある。


面白い感覚だといつも思う。


お互いがフイフティフイフティの関係であるはずなのに微妙に上下間の匂いがする。

どちらが上で下はその都度ちがうのだが。


相性とも違う。好き嫌いとも違う。


フラットになるのが理想だろうがこれはあくまで理想だし建前だと思う。



利害関係とは損得関係。


損して得をとるのか、損して損してようやく得になるのか分からない。


あるいは得してあとは損しっぱなしなのか。



この本質を生々しく出さないでオブラートに包みスムーズに「事を運ぶ」やがてクロージング=ご精算。


これを間近に感じながら働いて30年弱か。


独特の勘が生まれる。


この勘ってやつは大声を出せない。

押し付けない。強引じゃない。強気じゃない。圧も弱い。

臆病なのだ。


だから、こちらから静かにゆっくり慌てず歩み寄る。特に心は穏やかにして。


ビックリして怖がって逃げて消えないように。



そうするとそっと聞える。人には言わずその通りに自分で決断してやってみる。


ことが終わった時に危ない綱渡りしていたけど助かったことに気がつく。