★★ 夕焼けが 白い立山 染めて行く ★★
★★ 夕焼けに 帰るカラスや 冬の森 ★★
★★ 雪見の日 かすかに匂う ゆず湯かな ★★
経産省の幹部は昨年まで、「1千百メートルの海底から数百メートル下で砂と混じり合っている太平洋側の「砂層型」よりも、、「表層型」と呼ばれる日本海のメタンハイドレートは海底の表面に一部が塊の状態で露出しており、まとまった形での回収には技術面で難しさを抱えている」・・・と考えて、調査さえ何年も後回しにしてきました。 (メディアもそれに疑問を挟むこともなく、そのまま報道してきました)
しかし、この判断は実に馬鹿げていました・・・気泡が出ていて探しやすく、取り出し易い海底の表層に、純粋な塊=高濃度で存在しているのに・・・
メタンハイドレート研究の第一人者である青山千春博士の話では「その塊は海水より軽く、垂直なパイプの中に入れさえすれば、後は自然に浮力で上昇し、圧力が減った所で水とメタンに分離して気泡となり、海上ではメタンガスとして受けることが出来る」のです。
確かに海底リモコン作業車などが必要になるでしょうが、故障しにくい丈夫さは必要でも、そんなに高度・高機能なロボである必要はなく、またそれは他の海底資源開発にも役立ちます。
初めから効率の良いものは作れないとしても、将来性は大きいのだから、ためらいながらではなく、本腰を入れて取り組み、十分な予算取り、企業等の優れた技術者たちが開発すれば、何とか採算の取れるものは早期にできるはず。
たとえばシェールガスも以前は「採掘コストが掛かり過ぎて、とてもダメだ」と言われていました。 ところが、新しい採掘技術が開発されたら、とたんに驚くほど低コストで採掘出来るようになり、シェールガス革命が起きたのです。
早く実用化し、採掘しながら、改良して行けば、効率と採算を良くして行けるのです。
経済産業省はようやく「日本海側では今年から3年間で埋蔵量を探査する」と言っていますが、それだけに留まらず、至急実用化技術の開発に本腰で取り組むべきです。
経済産業省は29日、次世代エネルギー資源「メタンハイドレート」を日本海の新潟県上越沖の海底で確認したと発表した。
上越沖と石川県能登半島西方沖で、存在が見込まれる有望な地形を225カ所発見し、今回、無人機を使って有望地点を撮影したところ、白いメタンハイドレートの一部がむき出しになっているのを確認した。
来年度以降に埋蔵量を把握するための詳細調査を進める。
メタンハイドレートは天然ガスの主成分であるメタンが氷状となったもので、「燃える氷」と言われる。
日本近海には国内の天然ガス消費量の100年分に相当する埋蔵量があるともされ、資源の少ない日本にとって貴重な国産エネルギー資源になる可能性がある。
日本海のメタンハイドレートは、水深500メートル以上の海底の表面に一部が露出し、塊の状態で存在している。
経産省は今年3月、太平洋側の愛知県沖の水深約1千メートルの海底下約330メートルの地点からメタンハイドレートを取り出す産出試験に成功。
今年度から日本海側での広域調査を開始し、平成27年度までに秋田県や山形県沖、島根県の隠岐諸島周辺や北海道沖などを調べる。