★安倍首相は沖縄県民のこれほどの意志表示にも、「辺野古に米軍海兵隊の新基地を建設する道しかない」と発言
沖縄の小選挙区当選議員(元自民党)はこれを聞いて「安倍首相は沖縄には民主主義を認めないのか!」と怒りました。
そして「それでは沖縄は直接世界に訴えるしかない!」と発言しました。
これでは安倍首相もそれと同意見の人たちも香港に民主的権利を与えない中国の習政権と似たような構図になりますよ。
私は鳩山政権誕生の何年も前から、「どんなに日米合意があっても辺野古基地新設は沖縄県民の反対で実行不可能である。 『やはり無理だった』とそのことを日本政府は米国に訴えて理解を求め、グアム等への移転にきりかえるべきだ」と主張し続けてきました。
「米海兵隊基地をグアム等へ移設する道」を一番邪魔しているのは実は日本の防衛官僚であり、外務官僚です。
彼らは「せっかく取り決めた”日米合意”をいまさら日本側から壊したくない」し、米国から要求されると理を尽くして断る交渉も可能なのに「米国に良いことは日本にとっても良いこと」と思ってしまう従属根性が根っからの習い性になってしまっているのです。
彼らには沖縄県民の誇りや切なる願い・感情を大切にしようと言う思いは元々ありません。
おぼちゃまの鳩山は彼らの非協力、裏での妨害工作と闘えず、簡単に音を上げて、せっかくのオバマ大統領との会談でも直接要望したり、理解を求めたりすることもせずに、簡単に諦めてしまいました。
おぼちゃまの鳩山はたぶん「自分が理想を持って目標を大きく打ち上げれば周りの者たちが何とか実現してくれるものだ」というような感覚でいたのでしょう。
普通なら当然想定すべきことですが、彼には想定外な官僚の徹底的な非協力や妨害工作に遭って面くらい、オタオタしてしまって、首相という権限があったのに彼らの言動を暴露したり、排除したりする対応策を考えたり実行したりできずに、何に恐れをなしたのか屈服してしまい、自分だけで愚かにもあれほど重大な前言を180度ひるがえしてしまいました。
その結果惨めにも世界の笑い者になってしまいました。
だからといって、「辺野古基地新設の道しかない」などということは決してありません。
むしろ沖縄県民の誇りや感情から考えて「辺野古基地新設はどだい無理」だし、「日本全体のためにもならず、すべきでもない」のです。