★民主党は2009年9月に政権に就いた後で公約を覆し、政策的に第2自民党に変わってしまった。
鳩山首相は沖縄の米軍海兵隊普天間基地を「国外、最低でも県外」と強調していたが、日米交渉本格化する前段階の交渉中に、防衛省と外務省の官僚たちに裏で徹底妨害されると、戦わずして諦めてしまい、自民党と同じ「沖縄県内の辺野古へ移設」という方針に変わってしまいました。
せっかく子供への予算を増やしたのに、最も優先すべき保育所増設+保育士育成の方を後回しにし、また教育バウチャー制度にもせず、親に現金(何にでも使える)を支給するだけの知恵の無い政策でした。
野田財務副大臣と菅財務大臣は財務官僚の強力な説得を受けて、すんなり10%への消費増税(これも自民党案と同じ)を急ぐ決断をし、しかも自民党より熱心に推進し始めました。
菅首相のときに不運にも3・11の東日本大震災とそれによる東電福島第2原発の大事故が発生しました。
復興体制造りは腰が定まらず、官僚依存で国民の失望を買いました。
原発事故対応には大変苦慮したのに、原発即時ゼロに踏み切れず、国民の反対にもかかわらず、活動期の地震・津波・火山大国の日本で自民党と大差無く再稼働を進めてしまいました。
尖閣での中国漁船の海保船への体当たり事件の対応は肝心のビデオを公開しようとせず最悪で(仙石氏と菅首相)、野田首相も最悪のタイミングで国有化宣言をしました。
それゆえ、前回も今度の衆議院選でも何の期待ももてませんでした。
今の民主党代表選でも誰が候補になるにせよ、「党の立て直し」の中味は空疎で、要の政策には何の期待もできそうにありません。